このユーティリティは、テキストファイルからグループ/私用グループの情報を読み取り、TeamWARE Office Directory に一括して移入します。 新規グループ/私用グループの登録のほか、既存のグループ/私用グループの情報変更、削除が行えます。
グループ/私用グループの情報が記述されているテキストファイルを、グループ情報ファイルといいます。本ユーティリティを使用する前に、あらかじめエディタでグループ情報ファイルを作成しておく必要があります。グループ情報ファイルについては、"B.3.3 グループ情報ファイル"を参照してください。
注意
このユーティリティはディレクトリサーバの稼働中のみ使用できますが、使用中はシステムのパフォーマンスを低下させるので、システムがフル稼働していない時間帯に使用してください。
このユーティリティを使用する場合、以下の資格でシステムにログインしてください。
UNIX系システムを使用している場合、UNIXログイン名には、TeamWARE Officeシステム管理者用IDを使用してください。
Windows Server®を使用している場合、TeamWARE Officeのシステム管理者のユーザ名でログインしてください。
グループの操作を行う場合、parentパラメータで指定するグループは、同一サーバのグループである必要があります。
自サイトの私用グループの登録/変更/削除だけが可能です(tp_addressに他サイトのディレクトリサーバを指定しても、自サイトに対してアクセスします)。
parentにACGグループを指定してNORMALグループを登録・更新すると、parentに指定したACGグループのメンバーとして登録されません。これは仕様ですが、この旨のWARNINGメッセージは出力されませんので注意してください。
グループ/私用グループを更新する時に、メンバーパラメータ("=localuser"など)が1つでも指定されていると、ゴミメンバーが掃除されますが、メンバーパラメータが一つも指定されてない場合、ゴミメンバーが存在していてもゴミ掃除されませんので注意してください。
TeamWARE Office Directoryにグループ情報を移入するには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。
todirmov <パラメータファイル名>
注意
[todirmov]コマンドは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリで実行してください。
パラメータファイルを ftp によって別マシンにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。
パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系にはシフトJISコードを使用します。
オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。
utility=IMPORT |
"IMPORT"と指定します。
"GROUP"または"PRIVATEGROUP"と指定します。
移入するグループ情報ファイル名を指定します。
グループ情報ファイルの形式については、"B.3.3 グループ情報ファイル"を参照してください。
ログイン名を指定します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。
ログインユーザのパスワードを指定します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザがパスワードを持っていない場合は省略します。
ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。
以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。
(例)
[TRANSPORT]
1 = tcpip,240,0,
ログイン時に使用するディレクトリサーバ(Whatパラメータに"PRIVATEGROUP"を指定する場合は、自サイトのディレクトリサーバ)のトランスポートアドレスを指定します。このサーバのディレクトリが、移出元ディレクトリサーバとして使用されます。tp_addressは、最長で128文字までです。
私用グループのオーナ識別名を指定します。
グループの更新操作において、"=PARENT"パラメータで指定されなかったグループのメンバーから削除したい場合は、"YES"を、削除したくない場合は、"NO"を指定します。省略値は"YES"です。
また、私用グループの更新操作において、"=PARENTPRIVATEGROUP"パラメータで指定されなかった私用グループのメンバーから削除したい場合は、"YES"を、削除したくない場合は、"NO"を指定します。省略値は"YES"です。
パラメータファイルの例を、以下に示します。
utility=IMPORT |
ポイント
移入処理が終了すると、正常に登録、更新、削除が行われたグループ数が画面に表示されます。また正常な処理が行われなかったグループ数についても表示されます。正常な処理が行われなかった場合は、インストールディレクトリのエラーファイル(<グループ情報ファイル名>.err)に記録されます。エラーが発生した場合は、エラーファイルを参照し、移入できなかったグループについてエラー発生部分を修正して、エラーファイルを削除してから、もう一度実行してください。