このユーティリティは、TeamWARE Office Directoryから、ローカルユーザ情報を取り出します。
このユーティリティで作成したローカルユーザ情報ファイルは、ディレクトリサーバのユーザ情報一覧として管理のために保管したり、また、このファイルを編集してローカルユーザ情報移入を行うことができます。なお、ローカルユーザ情報ファイルについての詳細は、"B.1.4 ローカルユーザ情報ファイル"を参照してください。
ローカルユーザ情報の登録/更新/削除については、"B.1.2 ローカルユーザ情報の登録/更新/削除"を参照してください。
注意
"ADMIN_"で始まるユーザ名のローカルユーザ情報は出力されませんので、移出入の処理を行う場合には注意してください。該当するユーザを登録、更新、削除する場合には、取り出したローカルユーザ情報ファイルを編集してください。
このユーティリティで作成したローカルユーザ情報ファイルを指定して、ローカルユーザ情報の登録/更新/削除で使用するには、X.400ベースアドレスの削除をする必要があります。X.400ベースアドレスの指定は、テンプレートの指定で行います。
このユーティリティはディレクトリサーバの稼働中のみ使用できますが、使用中はシステムのパフォーマンスを低下させるので、システムがフル稼働していない時間帯に使用してください。
このユーティリティを使用する場合、以下の資格でシステムにログインしてください。
UNIX系システムを使用している場合、UNIXログイン名には、TeamWARE Officeシステム管理者用IDを使用してください。
Windows Server®を使用している場合、TeamWARE Officeのシステム管理者のユーザ名でログインしてください。
ディレクトリユーティリティで出力される、calendar_size、mailbox_size、task_sizeは、TeamWARE DirectoryやAdminメニューの「ユーザアカウントの変更」画面で表示される"カレンダーのサイズ"、"ボックスのサイズ"、および"タスクリストのサイズ"(TeamWARE Directoryでは"タスクリストのサイズ"は表示されません)と異なる場合があります。ユーザが使えるディスク容量は、サービスで設定した値と、ユーザアカウントで設定した値のうち、小さい値が有効になります。TeamWARE DirectoryとAdminメニューでは有効な値を表示し、ディレクトリユーティリティはユーザアカウントでの設定値をリストします。
TeamWARE Office Directoryからローカルユーザ情報をリストするには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。
todirmov <パラメータファイル名>
注意
[todirmov]コマンドは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリで実行してください。
パラメータファイルを、ftpによって別のコンピュータにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。
パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系にはシフトJISコードを使用します。
オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。
utility=EXPORT_LIST |
"EXPORT_LIST"と指定します。
"LOCAL"と指定します。
作成するローカルユーザ情報ファイル名を指定します。
ローカルユーザ情報ファイルの形式については、"B.1.4 ローカルユーザ情報ファイル"を参照してください。
ログイン名を指定します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。
ログインユーザのパスワードを指定します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザがパスワードを持っていない場合は省略します。
ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。
以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。
例:
[TRANSPORT]
1 = tcpip,240,0,
ログイン時に使用するディレクトリサーバのトランスポートアドレスを指定します。このサーバのディレクトリが、移出元ディレクトリサーバとして使用されます。tp_addressは、最長で128文字までです。
検索ベースを指定します。
本パラメータは、特定の階層化組織下のエントリのみをリストしたい場合に指定します。
以下に、本パラメータの指定例を示します。
例:
ou=ist,l=numadu,o=fujitsu,c=jp
なお、本パラメータを指定しない場合の検索ベースは、"狭い範囲"です。検索範囲は、サイト内に制限されますので、他サイトのユーザを検索することはできません。
以下の個人カレンダー属性をリストするか否かを指定します。
yesが指定された場合はリストします。
省略値はnoです。
cal_allow_overlap
cal_allowed_time_span
cal_notice
cal_permissions
owner属性をリストするか否かを指定します。
yesが指定された場合はリストします。
省略値はnoです。
以下の属性をリストするか否かを指定します。
yesが指定された場合はリストします。
省略値はnoです。
disable
mailrights
mailbox_size
calendar_size
なお、本製品で追加されたTaskサービスに関する情報のリストは、本パラメータの指定に影響されません。
パラメータファイルの例を、以下に示します。
utility=EXPORT_LIST |
ポイント
移出処理が終了すると、正常にリストが行われたユーザ数が画面に表示されます。
以下に、ローカルユーザ情報リストの出力例を示します。
/* ユーザのリストの例 |