このユーティリティは、外部エントリのユーザの情報を、エンタープライズディレクトリから削除します。また、実際の削除は行わずに、該当するユーザをリストアップすることもできます。なお、削除対象となる外部エントリはDirectoryユーティリティで移入されたものだけです。
注意
このユーティリティはディレクトリサーバの稼働中のみ使用できますが、使用中はシステムのパフォーマンスを低下させるので、システムがフル稼働していない時間帯に使用してください。
このユーティリティを使用する場合、以下の資格でシステムにログインしてください。
UNIX系システムを使用している場合、UNIXログイン名には、TeamWARE Officeシステム管理者用IDを使用してください。
Windows Server®を使用している場合、TeamWARE Officeのシステム管理者のユーザ名でログインしてください。
TeamWARE Office Directoryからユーザの情報を削除するには、ディレクトリサーバで以下のコマンドを実行します。
todirmov <パラメータファイル名>
注意
[todirmov]コマンドは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリで実行してください。
パラメータファイルを、ftpによって別のコンピュータにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。
パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系には、シフトJISコードを使用します。
オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。
utility=DELETE |
ポイント
テキストブロックの属性値に空白文字を含む場合、アポストロフィ(')で囲みます。そのほかの属性値も、アポストロフィで囲むことができます。
"DELETE"と指定します。
指定したサイト名を持つエントリを削除します。あるいは、出力ファイルに書き込みます。サイト名は、最長で64文字までです。
指定した起点ロケーション名(移入される利用者が使用しているTeamOFFICE V2.2サーバを識別する名前)を持つエントリを削除します。あるいは、出力ファイルに書き込みます。起点ロケーション名は、最長で64文字までです。
注意
origin_siteパラメータとorigin_locatパラメータは、両方を指定することはできません。
削除するユーザの組織の識別名を指定します。指定した識別名に属するユーザの削除を行います。
削除のテストモードです。このパラメータを指定すると、実際に削除は行われません。削除ユーティリティは、削除される外部エントリのディレクトリ名を所定のファイルにリストアップするだけです。このファイルは、TeamWARE Officeのインストールディレクトリに作成されます。インストールディレクトリに作成しない場合は、フルパス名で指定します。ファイル名は、最長で256文字までです。
使用するログイン名を記述します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。
ログインユーザのパスワードを記述します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザにパスワードがない場合は省略します。
ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。トランスポート番号の値は、TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。
以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。
(例)
[TRANSPORT]
1 = tcpip,240,0,
ログイン時に使用するディレクトリサーバのトランスポートアドレスを指定します。このサーバのディレクトリが、削除の対象となるディレクトリとして使用されます。tp_addressは、最長で128文字までです。
パラメータファイルの例を以下に示します。
utility=DELETE |
ポイント
削除の処理が終了すると、削除した外部エントリの総数が画面に表示されます。