MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第4章 イベントチャネル連携サービス> 4.3 環境作成> 4.3.2 環境作成の説明

4.3.2.4 送信キューと受信キューの作成

 非同期メッセージ基盤の環境を作成した後、送信キューと受信キューを作成します。

 非同期メッセージ基盤としてノーティフィケーションサービスまたはJMSを使用する場合の送信用のイベントチャネルと受信用のイベントチャネルの作成方法を以下に説明します。JMSを使用する場合もイベントチャネルの作成が必要です。イベントチャネルの作成方法の詳細については、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”を参照してください。JMSの送信キューと受信キューの作成方法の詳細については、“J2EEユーザーズガイド”を参照してください。

 図1.10にイベントチャネル連携サービスを使用する際に考慮が必要なイベントチャネルの環境設定項目(グループの環境設定項目)のオプションを示します。その他のオプションについては使用する環境に応じた適切な値を設定してください。

 Interstage管理コンソールを用いて非同期メッセージ基盤の環境作成を行う場合は、下表に説明する各設定項目に相当するInterstage管理コンソール上の設定に、適切な値を設定してください。

[表1.10 イベントチャネルの環境設定項目のオプション設定項目(グループの環境設定項目)]

パラメタ

Interstage管理コンソールの設定項目名(注1)

留意事項

-type

“mixed”を指定します。

-coninit

“送信に使用するイベントチャネルのグループ数”をユーザの見積り値に加えます。

-supinit

“受信に使用するイベントチャネルのグループ数”をユーザの見積り値に加えます。

-pltime

不揮発運用時のイベントデータ生存時間

“0(無限大)”を指定します。

-chkcon

コンシューマ未接続時のエラー復帰モード

“yes”を指定します。

-sthinit,-sthmax,-onewayおよび-chksend

pushモデルは使用できないため、設定できません。

-ltrntime

ローカルトランザクションのタイムアウト時間

パッキング転送機能を使用する場合、サービス定義で指定した“CHANNELセクションのpackmsg_wtimeキーワード値”× 3以上を設定してください。(注2)

  1. Interstage管理コンソールを使用する場合でInterstage管理コンソールの設定項目名がない場合、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”の“2.4.3 イベントチャネル環境設定”に記述されている“省略値”としてください。
  2. サービス定義およびCHANNELセクションの詳細は、“1.3.3.1 サービス定義の記述”を参照してください。

 表1.11にイベントチャネル連携サービスで使用する際に考慮が必要なイベントチャネルの環境設定項目のオプションを示します。その他のオプションについては使用する環境に応じた適切な値を設定してください。

[表1.11 イベントチャネルの環境設定項目のオプション設定項目]

パラメタ

Interstage管理コンソールの設定項目名(注1)

留意事項

-g group

イベントチャネルグループ名

“32文字以内の英数字とアンダースコア”でグループ名を指定します。

-c channel

イベントチャネル名

“64文字以内の英数字とアンダースコア”でイベントチャネル名を指定します。

-m number

最大接続数

サービス定義で指定した“CHANNELセクション”および“RCHANNELセクション”の中で“本イベントチャネルと同じチャネルグループに属するイベントチャネルを指定したセクションの合計”をユーザの見積り値に加えます。(注2)

-notify

ノーティフィケーションサービス機能

ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルとして生成するように指定します。

-persist mode

不揮発チャネル運用

“all”を指定します。

-tranまたは-ots

ローカルトランザクションまたはグローバルトランザクション

サプライヤおよびコンシューマのイベントチャネルの使用方法により本オプションのいずれかを指定します。

-ltrntime

パッキング転送機能を使用する場合、サービス定義で指定した“CHANNELセクションのpackmsg_wtimeキーワード値” × 3以上を設定してください。(注2)

-ptp

モデル

サーバ間連携を配信型の通信モデルで行い、かつ送信用のイベントチャネルとなる場合は、本オプションを指定しません。

その他の場合は、運用に合わせて適時指定してください。

-l

日本語コード系

サーバ間連携を行うメッセージの内容に日本語データが含まれる場合は、イベントチャネルが動作するマシンのコード系を必ず指定します。

  1. Interstage管理コンソールを使用する場合でInterstage管理コンソールの設定項目名がない場合、“表1.10 イベントチャネルの環境設定項目のオプション設定項目(グループの環境設定項目)”にて設定してください。
  2. サービス定義、CHANNELセクションおよびRCHANNELセクションの詳細は、“1.3.3.1 サービス定義の記述”を参照してください。

ノーティフィケーションサービス使用時の注意点

 イベントチャネル連携サービスは、表1.12に示すノーティフィケーションサービスに対する使用条件の範囲で使用してください。

 また、ユーザアプリケーションも以下の使用条件の範囲内で作成、実行してください。

[表1.12 ノーティフィケーションサービスの使用条件]

ノーティフィケーションサービスの機能

イベントチャネル連携サービスで利用可能なノーティフィケーションサービスの機能範囲

イベントチャネルの運用形態

静的運用

ノーティフィケーションサービスの通信モデル

mixedモデル

メッセージの生存時間

無限大

QoS(ConnectionReliability)

Persistent

QoS(EventReliability)

Persistent

QoS(OrderPolicy)

FifoOrder (送信用イベントチャネルの場合)


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