MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第4章 イベントチャネル連携サービス> 4.3 環境作成> 4.3.2 環境作成の説明

4.3.2.3 非同期メッセージ基盤の環境作成

 CORBAサービスの環境を作成した後、送信側および受信側のサーバで使用する非同期メッセージ基盤に応じた環境作成を行います。以下に各非同期メッセージ基盤を使用する場合の環境の作成方法を説明します。

ノーティフィケーションサービスの構成情報のオプション設定

 非同期メッセージ基盤としてノーティフィケーションサービスまたはJMSを使用する場合の環境の作成方法を以下に説明します。JMSを使用する場合もノーティフィケーションサービスの環境を作成してください。ノーティフィケーションサービスの環境作成方法の詳細については、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”を参照してください。JMSの環境作成方法の詳細については、“J2EEユーザーズガイド”を参照してください。

 表1.8にイベントチャネル連携サービスを使用する際に考慮が必要なノーティフィケーションサービスの構成情報のオプション項目を示します。現在の環境が上記設定項目を満足している場合、環境設定は不要です。その他のオプションについては使用する環境に応じた適切な値を設定してください。

 Interstage管理コンソールを用いて非同期メッセージ基盤の環境作成を行う場合は、表1.8に説明する各設定項目に相当するInterstage管理コンソール上の設定に、適切な値を設定してください。

[表1.8 ノーティフィケーションサービスの構成情報のオプション設定項目]

パラメタ

Interstage管理コンソールの設定項目名(注1)

留意事項

-coninit

“送信に使用するイベントチャネルのグループ数”をユーザの見積り値に加えます。

-supinit

“受信に使用するイベントチャネルのグループ数”をユーザの見積り値に加えます。

-pltime

不揮発運用時のイベントデータ生存時間

“0(無限大)”を指定します。

-dchmax

動的イベントチャネル最大起動数

動的生成のイベントチャネルは使用できないため、設定できません。

-sthinit,-sthmax,-onewayおよび-chksend

pushモデルは使用できないため、設定できません。

-ltrntime

ローカルトランザクションのタイムアウト時間

パッキング転送機能を使用する場合、サービス定義で指定した“CHANNELセクションのpackmsg_wtimeキーワード値” × 3以上を設定してください。(注2)

  1. Interstage管理コンソールを使用する場合でInterstage管理コンソールの設定項目名がない場合、“チューニングガイド”の“付録A CORBAサービスの動作環境ファイル”に記述されている“A.1 config”の“初期値”としてください。ただし、“初期値”に注釈(注6)がある場合、注釈にしたがってください。
  2. サービス定義およびCHANNELセクションの詳細は、“1.3.3.1 サービス定義の記述”を参照してください。

ユニットの作成

 イベントチャネル連携サービスはイベントチャネルの接続およびイベントデータの不揮発化を使用するため、ユニットの作成が必要です。

 表1.9にイベントチャネル連携サービスで使用する際に考慮が必要なユニットの環境設定項目のパラメタを示します。その他のパラメタについては使用する環境に応じた適切な値を設定してください。

[表1.9 ユニットの環境設定項目のオプション設定項目]

プラットフォーム共通

パラメタ

Interstage管理コンソールの設定項目名

留意事項

tranmax

トランザクション多重度

サービス定義で指定した“CHANNELセクション数”および“RCHANNELセクションのrecvnumキーワード値の合計”の合計をユーザの見積り値に加えます。(注1)

syssize

システム用ファイル容量

“1”をユーザの見積り値に加えます。

sysqnum

システム用データ格納域数

“1”をユーザの見積り値に加えます。

パラメタ

Interstage管理コンソールの設定項目名(注1)

留意事項

shmmax

共用メモリサイズ

“アプリケーションが処理するメッセージの平均長(注2)” × “サービス定義で指定したCHANNELセクションのpackmsg_cntキーワード値” × 2.3 (注3)

パラメタ

Interstage管理コンソールの設定項目名(注1)

留意事項

tranunitmax

1トランザクション内最大メッセージサイズ

“アプリケーションが処理するメッセージの平均長(注2)” × “サービス定義で指定したCHANNELセクションのpackmsg_cntキーワード値” ÷ 16Kバイト (注3)

shmmax

共用メモリサイズ

“アプリケーションが処理するメッセージの平均長(注2)” × “サービス定義で指定したCHANNELセクションのpackmsg_cntキーワード値” × 10 × 2.3 (注3)

  1. サービス定義、CHANNELセクションおよびRCHANNELセクションの詳細は、“1.3.3.1 サービス定義の記述”を参照してください。
  2. メッセージの平均長は以下のように設定してください。
    平均長が2Kバイト以内の場合:
    [(平均長 + 1)÷512] × 512 バイト [ ] … 小数点以下は切り上げ
    平均長が2Kバイトを超える場合:
    2K + [(平均長 - 2K) ÷ 16K] × 16K バイト [ ] … 小数点以下は切り上げ
  3. tranunitmax, shmmaxの見積もり値が以下の環境設定項目の有効範囲外の場合は、有効範囲内になるよう最大パッキング数を調整してください。

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