MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第4章 イベントチャネル連携サービス> 4.2 機能

4.2.5 文字コード変換機能

 送信側のサーバと受信側のサーバでプラットフォームの違いなどにより文字コードが異なる場合に送受信するメッセージに対して文字コードの変換を行う機能です。

 イベントチャネル連携サービスでは、CORBAサービスの文字コードの変換機能を利用してメッセージに対する文字コードの変換を行います。

 文字コードの変換が可能な組み合わせを表1.5に示します。

[表1.5 文字コードの変換が可能な組み合わせ]

送信側のサーバの文字コード

受信側のサーバの文字コード(注1)


ASCII、およびEUC

EBCDICおよびJEF(英小文字使用)

EBCDICおよびJEF(半角カナ使用)

ASCIIおよびシフトJIS


ASCII、およびシフトJIS

EBCDICおよびJEF(英小文字使用)

EBCDICおよびJEF(半角カナ使用)

ASCIIおよびEUC

  1. 受信側のサーバの場合、本値は“1.3.2.5 イベントチャネル連携サービスのCORBAサービスへの登録”でmqdnsgwinit_ns.sh、またはmqdnsgwinit_ior.shに指定するコード系と同じコード系を設定してください。

 文字コードの変換が可能なメッセージの形式を表1.6に示します。

[表1.6 文字コードの変換が可能なメッセージの形式]

送信側のサーバの非同期メッセージ基盤

メッセージの形式

ノーティフィケーションサービス

wchar

string

wstring

JMS

TextMessage

(注1)
MQD

文字列データだけで作成したメッセージ

 文字コードの変換を行うときの設定方法は“環境変数およびシステムの設定”を参照してください。

  1. Windows Server 2003 for Itanium-based Systems では使用できません。

文字コードの変換が失敗したメッセージの取り扱いについて

 文字コードの変換が失敗した場合、当該メッセージを格納している送信キューの後続のメッセージは、運用操作で当該メッセージを削除するまで送信されません。

パッキング転送機能と併用した場合の文字コードの変換が失敗したメッセージの取り扱いについて

 パッキング送信中にエラーが発生した場合は、一時的にパッキング送信を1通づつの送信に切り替え、送信をリトライします。そのため、送信異常メッセージがキューの先頭になって送信が停止します。

 ユーザがキューの先頭にある送信異常メッセージに対する対処をした後に送信を再開すると、再びパッキング転送で送信を行います。

 図1.21に概念図を示します。

[図1.21 パッキング中のコード変換へのエラー対処]


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