ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
目次 索引 |
第14章 各種コマンド | > 14.2 バックアップ管理のコマンド |
バックアップ管理の運用系コマンドについて説明します。
運用系のすべてのコマンドはテープサーバおよびそのデーモンが起動されている必要があります。起動されていない場合は、メッセージを出力しエラー終了します。
業務ボリュームのデータをバックアップします。
このコマンドは、バックアップ先媒体の指定および実行中のアドバンスト・コピーの状態によって動作が異なります。
バックアップ先媒体に、ディスクのみもしくはディスク・テープを指定した場合
同期処理(EC)が行われていない場合
スナップショット処理(OPC)を実行し、実行した日付やコピー先のバックアップボリューム等の情報を、バックアップ履歴情報に登録します。このような形態のバックアップをスナップショット型高速バックアップと呼びます。
同期処理(EC)が行われている場合
同期処理の状態を確認し、等価性維持状態の場合はバックアップ同期処理を停止します。同時に日時やコピー先のバックアップボリューム等の情報を、バックアップ履歴情報に登録します。このような形態のバックアップを同期型高速バックアップと呼びます。(等価性維持状態に達していない場合はエラー終了となります)
Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行う場合は、サスペンド指定でバックアップを実行し、バックアップ同期処理を一時停止します。
どちらの場合も、バックアップボリュームは本コマンド実行直後よりバックアップとして確立し、アクセス可能となります。
バックアップ先媒体に、テープのみを指定した場合
同期処理の状態に関わらず、業務ボリュームからテープへ直接バックアップを行います。バックアップボリュームは使用しません。
AdvancedCopy Managerは、バックアップを実行する前に、バックアップ前処理シェルスクリプト(OpcBackup.pre)およびテープコピー前処理スクリプト(TapeCopy.pre)を実行し、バックアップを実行した後に、バックアップ後処理シェルスクリプト(OpcBackup.post)およびテープコピー後処理スクリプト(TapeCopy.post)を実行します。このシェルスクリプトの内容については、カスタマイズすることが可能です。このシェルスクリプトの詳細については、「バックアップ/リストア/テープコピーの前後処理」を参照してください。
Symfowareのバックアップを行った場合、テープへはデータベーススペースと同時にリカバリ制御ファイルも格納します。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmbackup [-suspend | -T] [-m Media] [-o] [-w] [-b Backup-Type] Device-Name [-Xdevmap Device-Map-File] |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmbackup [-suspend | -T] [-m Media] [-o] [-w] [-b Backup-Type] Device-Name [-Xdevmap Device-Map-File] [-Xflush] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-k |
参照ダンプでバックアップを行います。 |
-n |
ロググループによるバックアップを行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-Xdevmap |
出力先バックアップボリュームを指定してスナップショット型高速バックアップを行うことを指定します。オペランドには、業務ボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル 名を指定します。 |
-Xflush |
業務ボリュームのロックを実施する代わりに、業務ボリュームのファイルシステムバッファのフラッシュを実施することを指定します。本オプションを指定する場合、業務ボリュームに対する書き込み処理を事前にすべて停止する必要があります(書き込み処理を停止しない状態でバックアップを実施した場合、業務ボリュームのデータ内容は保証されません)。 |
-suspend |
Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行うことを指定します。 |
-T |
差分スナップショット型高速バックアップを行うことを指定します。 |
-b |
テープへのバックアップデータの管理方法を指定します。
このオプションを省略した場合は、世代管理でのテープバックアップを行います。 |
-m |
バックアップ先の媒体を指定できます。
Symfowareロググループもしくはロググループ内の業務ボリュームに対して、“TAPE”を指定することはできません。 |
-o |
OPCの実コピー完了を待ち合わせずに、テープへのバックアップデータ保存処理を開始する場合に指定します。 |
-w |
テープ書き込み完了の待ち合わせを行わない場合に指定します。 |
※ディスク、テープの両方にバックアップを行う場合で、テープへは日数管理でバックアップを行いたい場合は、acmbackupで-mオプションに“DISK”を指定してディスクのみのバックアップを実行した後、acmtphistcopyで-bオプションに“DAY”を指定して日数管理のテープ履歴を作成してください。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
ロググループ(LOG01/RDB1)をディスク・テープの両方へバックアップします。テープへのバックアップは世代管理バックアップをします。コマンドはディスクへのバックアップが完了した時点で復帰します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -n -m BOTH -b GEN -w LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 acmbackup completed # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d0s6)をテープのみへ日数管理バックアップをします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE -b DAY /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 acmbackup completed # |
本コマンドでは、データを保証するために、マウントされている業務ボリュームおよびバックアップボリュームは、アンマウントしてからバックアップを行います。マウントされている業務ボリュームまたはバックアップボリュームがアンマウントできない以下のような場合は、本コマンドはエラーで終了します。
マウントポイントの配下にさらに他のボリュームをマウントするディレクトリがある場合。
ボリューム内に使用中のファイルがある。
本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから業務ボリュームがマウントされている場合、バックアップの管理者の責任において業務ボリュームをアンマウント状態にしてください。都合により業務ボリュームをアンマウントしたくない場合は、以下の手順でバックアップを行ってください。
syncコマンドを実行し、業務ボリュームとファイルシステムとの同期をとります。
本コマンドを実行します。
バックアップボリュームに対してfsckコマンドを実行し、ファイルシステムのチェックを行います。
次のような場合、バックアップを行うことはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
指定された業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されていないとき。
テープへの書き込み中に何らかの異常を検出したとき。
1世代前に実行したバックアップのOPCが失敗していたとき。
処理対象となる業務ボリュームに対してリストアが実行されているとき。
処理対象の業務ボリュームまたはロググループにおいてバックアップ同期処理が実行中であるが等価性維持状態に到達していないとき。
業務ボリューム登録時に設定されたマウントポイントが変更されていたとき。
複数の業務ボリュームから構成されるSafeFILE資源のデバイスがマウントされているとき。
世代溢れになるバックアップ履歴情報を用いてリストアが実行されているとき。
コピー先とする未使用バックアップボリュームが取得できなかったとき。
業務ボリュームの筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のいずれかが変更されていたとき。
Symfowareのデータベーススペースをバックアップするときに、何らかの異常を検出したとき。
コピー先とするバックアップボリュームがマウントされているとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-nオプションを指定したとき。
指定した業務ボリュームに対して、テープへのバックアップ・テープからのリストア、テープへのコピー、テープの履歴削除のいずれかが動作中のとき。
同期処理中でない状態で、-suspendオプションが指定されたとき。
Solarisの場合、SDXオブジェクトを論理ボリューム単位にバックアップする運用を行っている場合に-Tオプションを指定したとき。
次のような場合,出力先バックアップボリュームを指定してバックアップを実行することはできません。
デバイスマップファイルで指定されたバックアップボリュームが対となる業務ボリュームのバックアップボリュームとして使用可能でないとき。すなわち、以下の条件のいずれかが満足されないとき。
指定されたバックアップボリュームは未使用状態である。
業務ボリュームとバックアップボリュームのパーティションサイズは同一である。
デバイスマップファイルの対象業務ボリュームに関する記述に誤りがあるとき(「デバイスマップファイルの記述方法」を参照)。
デバイスマップファイル名に各国語文字が含まれているとき。
業務ボリュームに通常ボリューム、バックアップボリュームにGDSの論理ボリュームを指定したとき。
ディスクバックアップを実行する前に、既にディスクバックアップポリシー設定コマンドで設定した保存世代数を満たすディスクのバックアップ履歴情報が存在する場合、バックアップ実行時にディスクのバックアップ履歴情報の中から一番古い情報を自動的に削除し、バックアップボリュームは空き状態になります。ただし、サスペンド指定バックアップまたは差分スナップショット型高速バックアップの履歴情報の場合、バックアップボリュームとのサスペンド状態またはトラッキング状態は解除されず、バックアップボリュームは使用中のままになります。
バックアップを実行して、テープバックアップ管理クラスコマンドで設定した保存世代数よりもテープのバックアップ履歴情報が多くなった場合、超過したテープのバックアップ履歴は、ディスクの場合と違い、直ちに削除されるわけではありません。一定の間隔で、「保存世代数の超過を調べて、超過した履歴があれば古い履歴を消す処理」がテープサーバ上で自動的に動作します。この処理が自動的に動作するような設定については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「サーバオプションファイルの設定」を参照してください。
ディスク・テープの両方に採取する指定をした場合、ディスクへのバックアップに失敗すると、テープへのバックアップは実施せずに終了します。
反対に、テープへのバックアップが失敗した場合でも、ディスクへのバックアップは成功しています。
バックアップを実行する業務ボリュームと別の業務ボリュームとサスペンド中またはトラッキング中のバックアップボリュームを、デバイスマップファイルでバックアップ先として指定することはできません。
バックアップ実行時に注意する点として、「全般的な注意事項」をご理解ください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
次のような場合、前後処理スクリプトは実行されません。
SDXオブジェクトのミラースライスがTEMP
Solarisの場合、GDS連携時は差分スナップショット型高速バックアップを行うことはできません。
業務ボリュームが、複数デバイス(マルチパーティション)で構成されるSafeFILEファイルシステムの場合、前後処理スクリプトでアンマウント/マウントを実施する方法でのバックアップはできません。
複数デバイス(マルチパーティション)構成のSafeFILEファイルシステムの場合は、バックアップを行う前にあらかじめファイルシステムのアンマウントを実施し、バックアップが完了した後ファイルシステムをマウントします。
SafeFILEおよびAdvancedCopy Managerの構成
# sfxinfo /dev/dsk/c1t3d10s1 ID special size mount Type 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 25986 /mnt META 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 105751 /mnt DATA 1 /dev/dsk/c1t3d15s3(800028) 5120 /mnt LOG 2 /dev/dsk/c1t3d16s3(800030) 131736 /mnt DATA # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevdisp -t Server Device Size Device-Mode Mount-Point (Method) Backup-Engine SV1 /dev/dsk/c1t3d10s1 128.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t3d15s3 5.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t3d16s3 128.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy |
バックアップの手順
# umount /mnt # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 acmbackup completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 acmbackup completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup /dev/dsk/c1t3d16s3 /dev/dsk/c1t3d16s3 acmbackup completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
Windowsでのバックアップに関する注意事項については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書(Windows版)』の「各種コマンド」の「バックアップ実行コマンド(swstbackup)」を参照してください。
ディスクのバックアップ履歴をテープへコピーします。
指定したディスクのバックアップ履歴のデータが格納されているバックアップボリュームのデータをテープへコピーします。コピーしたデータは、コピー元のディスクのバックアップ履歴と同じ絶対世代番号で管理されます。
ロググループを指定して本コマンドを実行した場合は、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームに対してバックアップ履歴をディスクからテープへコピーします。
ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定することもできます。
テープバックアップポリシー設定を行っていないとバックアップ履歴のコピーを行うことはできません。
バックアップデータの管理方法(世代管理/日数管理)を指定できます。指定しない場合は、世代管理でのコピーを行います。
指定したバックアップ履歴が既に世代管理のテープの履歴が存在する場合は、世代管理指定のテープコピーを実行することはできません。この場合は、日数管理指定でテープコピーを行ってください。日数管理指定は、同じ履歴を何度でもコピーすることができます。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmtphistcopy [-b Backup-Type] [-g Generation-No | -v Version-No] Device-Name |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmtphistcopy [-b Backup-Type] [-g Generation-No | -v Version-No] Device-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループによるテープコピーを行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-b |
テープへコピーしたデータの管理方法を指定します。
このオプションを省略した場合は、世代管理を行います。 |
-g |
テープコピーするデータの相対世代番号を指定します。 |
-v |
テープコピーするデータの絶対世代番号を指定します。 |
注)-g、-vオプションが指定されなかったときは、最新のディスクの履歴情報のテープコピーをします。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループを指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)の最新のバックアップのテープコピーをバックアップします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtphistcopy /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmtphistcopy completed # |
ロググループ(LOG01/RDB1)の相対世代番号=2のバックアップ履歴を、日数管理を指定してテープコピーをします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtphistcopy -n -g 2 -b DAY L0G01/RDB1 LOG01/RDB1 acmtphistcopy completed # |
次のような場合、テープコピーを行うことができません。
テープバックアップポリシーが設定されていないとき。
指定した業務ボリュームに対して、テープへのバックアップ・テープからのリストア、テープへのコピー、テープの履歴削除のいずれかが動作中のとき。
テープへの書き込み中に何らかの異常を検出したとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
業務ボリュームから直接テープへのバックアップの実行およびバックアップボリュームからテープへのコピーの実行をキャンセルします。
以下の条件を満たすテープバックアップをキャンセルした場合、保持できる世代管理バックアップの世代数を超過することがあります。
テープバックアップ開始時、テープバックアップ管理クラスの保存世代数に設定している数の世代管理バックアップ履歴情報が存在している。
かつ
データの管理方法を指定しないまたはデータの管理方法に世代管理を指定して実行したテープバックアップ。
本コマンドでは、超過した古い履歴情報の削除は行いません。そのため、キャンセルを実行した場合、既にテープへの書き込みが完了していると保存世代数を超過することがあります。この場合は、履歴情報削除コマンド(acmhistdel)を使用して不要な履歴情報を削除した後、バックアップ運用を再開してください。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmtpcancelback Device-Name |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmtpcancelback Device-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループに対するバックアップボリュームからテープへのコピーの実行のキャンセルを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に"/"を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d0s6)のテープバックアップをキャンセルします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtpcancelback /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 acmtpcancelback completed # |
以下の場合、テープバックアップをキャンセルすることができません。
指定した業務ボリュームに対するテープへのバックアップまたはテープへのコピーが実行されていないとき。
この場合は、通報メッセージ「swstm0157 The corresponding processing is not started or is already ended.」を出力して終了します。(終了ステータスは正常終了です。)
バックアップ履歴情報に存在するデータのリストアを実施します。ディスクのデータからリストアする場合は、OPC機能によりリストアします。テープのデータからリストアする場合は、テープからリストア先ボリュームに直接書き込みます。
テープからのリストアでは、バックアップ時にテープに退避したリカバリ制御ファイルも同時にリストアをします。
ディスク・テープどちらのデータからリストアするのかを指定できます。省略した場合は、ディスクに履歴が存在する時はディスクから、テープにのみ履歴が存在する時はテープからリストアします。
デバイス単位でのコピーを行うため、ファイル単位でリストアすることはできません。
AdvancedCopy Managerは、リストア実行コマンドを実行すると、データのコピーを行う前に、リストア前処理シェルスクリプト(OpcRestore.pre)を実行し、 データのコピーを行った後に、リストア後処理シェルスクリプト(OpcRestore.post)を実行します。このシェルスクリプトの内容については、カスタマイズすることが可能です。このシェルスクリプトの詳細については、「バックアップ/リストア/テープコピーの前後処理」を参照してください。
業務ボリューム以外の任意のデバイスにリストアすることができます。リストア先として指定できるデバイスは以下の条件を満たす必要があります。
元の業務ボリュームと同じサーバのデバイスであること。
業務ボリューム以外であること。
バックアップデータが格納されていないこと。
同期処理中でないこと。
リストア中でないこと。
ボリュームサイズがディスクからリストアする場合は、元の業務ボリュームと同じサイズ、テープからリストアする場合は、元の業務ボリューム以上であること。
なお、Symfowareの業務ボリュームの場合は、元の業務ボリューム以外のデバイスにリストアすることはできません。
データベーススペースのリカバリ時には、リカバリ対象となるデータベーススペースがアクセス禁止状態になっている必要があります。アクセス禁止状態にするには、Symfowareが提供するコマンドの“rdbinh”コマンドを用いて行います。コマンドの詳細については、『Symfoware Server RDB運用ガイド』を参照してください。
データベーススペースのリカバリ時に、アーカイブログファイルが他のデバイスに保管されている場合、リカバリ時に必要なアーカイブログ退避先名が列挙されたファイルを、リカバリを行う業務ボリュームが存在するStorageサーバに事前に準備する必要があります。ファイルの記述方法については、『Symfoware Server RDB運用ガイド』を参照してください。
『アーカイブログ退避先名が列挙されたファイル』に指定したファイルに、テープに退避されたアーカイブログ退避ファイルを記述した場合は、リカバリを行うことができません。
テープに退避されたアーカイブログを使用してリカバリを行う場合は、以下のいずれかの方法でリカバリを行ってください。
テープに退避されたアーカイブログをすべて作業ディレクトリに展開する
-nologオプションを指定してログを適用しないリカバリを実施した後、アーカイブログの適用を行う
ログを適用しないリカバリを実施した後、アーカイブログを適用するには、Symfowareが提供するコマンドの“rdbmrrcv”コマンドを用いて行います。アーカイブログの適用については、『Symfoware Server RDB運用ガイド』を参照してください。
データベーススペースのリカバリ時に、“リカバリ終了点を指定した特定時点への復旧”もしくは“バックアップ時点への復旧”を行う場合、Symfowareの管理情報を復旧する処理が行われます。この処理はリカバリの実行処理の一部として実施されるため、コマンドの処理に時間がかかります。
データベーススペースのリカバリ時に、作業ディレクトリの空き容量不足等でリカバリができない場合、-wオプションで一時的に別のディレクトリを指定して再実行することにより、リカバリを行うことができます。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 複数の業務ボリュームを指定して一括リカバリを実施する場合 Symfowareデータベースを業務ボリューム指定でリカバリを実施する場合 Symfowareデータベースをロググループ指定でリカバリを実施する場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmrestore [-g Generation-No | -v Version-No | -t Backup-Time] [-m Media] [-r Restore-Device-Name] [-f PhysicalIP-File] [-Xgds-softcopy] Device-Name |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmrestore [-g Generation-No | -v Version-No | -t Backup-Time] [-m Media] [-r Restore-Device-Name] [-f PhysicalIP-File] [-Xgds-softcopy] Device-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-g |
リストアするデータの相対世代番号を指定します。 |
-v |
リストアするデータの絶対世代番号を指定します。 |
-t |
リストアするデータの日数管理開始日時を指定します。 |
-m |
リストア元の媒体を指定できます。 |
-r |
業務ボリューム以外のデバイスにリストアするときに、そのリストア先のデバイス名を指定します。 |
-a |
リカバリ制御ファイルが管理するデータベース資源全体を、バックアップ採取時点にまでリカバリすることを指定します。 |
-e |
リカバリ制御ファイルが管理するデータベース資源全体を、リカバリ終了点を指定した特定の時点にまでリカバリすることを指定します。 |
-l |
Symfowareのリカバリに必要なアーカイブログ退避先名が列挙されたファイルを絶対パス名で指定します。 |
-w |
一時的な作業ディレクトリ名を絶対パス名で指定します。 |
-n |
ロググループによるリストアを行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-bundle |
複数のデータベーススペースを一括してリカバリします。 |
-nolog |
Symfowareのリカバリ時にアーカイブログの適用を行いません。 |
-Xgds-softcopy |
GDS Snapshot連携のリストア時に、ソフトコピーによるリストアを行います。このオプションを指定しない場合は、OPCによるリストアを行います。 |
-f |
Storageサーバの物理IPアドレスを記述したファイルを絶対パスで指定します。
物理IPアドレスを記述するファイルについては、「クラスタサービス停止時のテープからのリストア」を参照してください。 |
注)-g、-v、-tオプションが指定されなかったときは、世代管理されている最新の履歴情報のリストアをします。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、業務ボリュームのブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
DeviceListFile |
一括してリカバリするデータベーススペースに対応したデバイス名を列挙したデバイスリストファイルを指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
相対世代番号=2のデータをリストアします(相対世代番号については、履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)で表示されるデータを参照してください)。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -g 2 -m DISK /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmrestore completed # |
ロググループ(LOG01/RDB1)の相対世代番号=2のデータをリストアします(相対世代番号については、履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)で表示されるデータを参照してください)。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -n -g 2 -m TAPE LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 acmrestore completed # |
日数管理の2005/02/02 06:12:55に採取したデータをリストアします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -t ”2005/02/02 06:12:55” /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 acmrestore completed # |
Suspend/Resume機能によるバックアップ運用を実施している業務ボリュームの場合は、サスペンド中の同期処理を削除して、リストアを実行します。サスペンド中の同期処理については、バックアップ同期処理実行状況表示コマンド(acmsyncstat)で表示されるデータを参照してください。同期処理のキャンセルは、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(acmcancelsync)を使用して実行してください。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute serv1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- serv1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 75% # /opt/FJSVswstc/bin/acmcancelsync -all /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmcancelsync completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute serv1 /dev/dsk/c1t0d0s6 ---- ---- ---- # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmrestore completed # |
ファイルシステムを構築されている業務ボリュームで、特定のファイルをリストアする場合には、以下の手順で行います。
バックアップボリュームをマウントします。バックアップボリュームは、バックアップ履歴一覧画面および履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)で確認してください。
cpコマンド等でリストアしたいファイルを複写します。
バックアップボリュームをアンマウントします。
また、SafeFILEファイルシステムの場合は、以下の手順で行います。
バックアップボリュームに対して、以下のように実行します。
# sfxadm バックアップボリュームのRAWデバイス名 # fsck -F sfxfs -o f バックアップボリュームのRAWデバイス名
バックアップボリュームをマウントします。
# mount -F sfxsfs バックアップボリューム名 マウントポイント名
cpコマンド等でリストアしたいファイルを複写します。
バックアップボリュームをアンマウントします
# umount バックアップボリューム名 あるいは、マウントポイント名
本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから業務ボリュームがマウントされている場合、バックアップの管理者の責任において業務ボリュームをアンマウント状態にしてから本コマンドを実行してください。
以下のような場合は、リストア/リカバリができません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
相対世代番号と絶対世代番号の両方を指定したとき。
指定したバックアップ履歴が存在しないとき。
業務ボリュームとして登録されたデバイスを-rオプションのパラメーターとして指定したとき。
バックアップボリュームとして登録されたデバイスを-rオプションのパラメーターとして指定したときに、そのデバイスがある業務ボリュームの履歴情報に登録されているとき。バックアップのデータが登録されていないバックアップボリュームにリストアした場合、ある業務ボリュームのバックアップでそのバックアップボリュームを使用した場合はデータが上書きされます。リストア先に指定するデバイスには、バックアップボリュームを指定しないことをお勧めします。
-rオプションにVTOCを含むスライスを指定したとき。
Symfoware用の業務ボリュームをリカバリするときに、-rオプションを指定したとき。
Symfoware以外の業務ボリュームを設定したときに、-a、-e、-l、-w、-bundle、-nologオプションを指定したとき。
-w、-l、-bundle、-nologオプションに各国語文字を含むディレクトリ名を指定したとき。
バックアップ実施直後(OPCによる実コピーの実行中)にリストアを行ったとき(ただし、バックアップとリストアで業務ボリューム、バックアップボリュームの組み合わせが同じである場合を除く)。この場合、OPCの実コピーが完了してからリストアを実施してください。あるいは、ファイルシステムを構築した業務ボリュームならば、ポイントに書かれている方法でリストアを実施してください。
複数パーティションから構成されるSafeFILEのファイルシステムのデバイスをリストアする場合、SafeFILEファイルシステムがマウントされているとき。この場合、アンマウントしてSafeFILEのファイルシステムを構成するデバイスすべてをリストアしてください。
バックアップ同期処理中の業務ボリュームを指定したとき。
リストアを行う業務ボリュームの筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のいずれかが変更されていたとき。
Symfowareのリカバリ時に異常を検出したとき。
アーカイブログ退避ファイル名を列挙したファイルに、テープに退避されたアーカイブログ退避ファイルが記述されていたとき。
業務ボリューム登録時に設定されたマウントポイントが変更されていたとき。
SDXオブジェクトを -rオプションのパラメーターとして指定したとき。
GDS論理ボリューム以外のデバイスに、-Xgds-softcopyオプションを指定したとき。
通常業務ボリュームのリストア先ボリュームに、GDSの論理ボリュームを指定したとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-n、-bundleオプションを指定したとき。
テープからの読み込み中に何らかの異常を検出したとき。
指定した業務ボリュームに対して、テープへのバックアップ・テープからのリストア(リストア先が違う場合は除く)、テープへのコピー、テープの履歴削除のいずれかが動作中のとき。
サスペンド中またはトラッキング中のバックアップボリュームをリストア先ボリュームとして使用することはできません。
同期処理中(ECによるコピー中、等価性維持状態、サスペンド中)の業務ボリュームにリストアを実行することはできません。
リストア実行時、以下のエラーになった場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンドで業務ボリュームの同期処理を全てキャンセル(-allオプション指定)してからリストアを実行してください。
swst0639 コピーが実施されているため、このコマンドは実行できません。
または
swst0634 OPCが実行できません。エラーコード=26(SCSI command busy.)
リストア実行時に注意する点として、「全般的な注意事項」をご理解ください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
業務ボリュームが、複数デバイス(マルチパーティション)で構成されるSafeFILEファイルシステムの場合、前後処理スクリプトでアンマウント/マウントを実施する方法でのリストアはできません。
複数デバイス(マルチパーティション)構成のSafeFILEファイルシステムの場合は、リストアを行う前にあらかじめファイルシステムのアンマウントを実施し、リストアが完了した後ファイルシステムをマウントします。
SafeFILEおよびAdvancedCopy Managerの構成
# sfxinfo /dev/dsk/c1t3d10s1 ID special size mount Type 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 25986 /mnt META 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 105751 /mnt DATA 1 /dev/dsk/c1t3d15s3(800028) 5120 /mnt LOG 2 /dev/dsk/c1t3d16s3(800030) 131736 /mnt DATA # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevdisp -t Server Device Size Device-Mode Mount-Point (Method) Backup-Engine SV1 /dev/dsk/c1t3d10s1 128.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t3d15s3 5.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t3d16s3 128.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy |
リストアの手順
# umount /mnt # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 acmrestore completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 acmrestore completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore /dev/dsk/c1t3d16s2 /dev/dsk/c1t3d16s3 acmrestore completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
SafeFILEファイルシステムをリストアした場合、リストア先のデバイスがマウントできないことがあります。その場合、以下の手順でマウントします。
リストア先デバイスに対して、以下のように実行します。
# sfxadm リストア先デバイスのRAWデバイス名
リストア先デバイスをマウントします。
# mount -F sfxfs リストア先デバイス名 マウントポイント名
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「SDXオブジェクトの運用の注意」を参照してください。
Windowsでのリストアに関する注意事項については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書(Windows版)』の「各種コマンド」の「リストア実行コマンド(swstrestore)」を参照してください。
OPCによるリストアの実行をキャンセルします。
コマンドについては、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「各種コマンド」の「リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest)」を参照してください。
テープからのリストアをキャンセルすることはできません。
テープからのリストアの実行をキャンセルします。
本コマンドを使用してテープから読み込み中のリストアをキャンセルした場合、一部のデータはコピーされてしまっているため、業務ボリュームの状態は不完全な状態となり使用できなくなります。再度、リストア実行コマンド(acmrestore)でリストアを実施してください。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmtpcancelrest [-g Generation-No | -v Version-No | -t Backup-Time] [-r Restore-Device-Name] Device-Name |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmtpcancelrest [-g Generation-No | -v Version-No | -t Backup-Time] [-r Restore-Device-Name] Device-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループに対するテープからのリストアの実行のキャンセルを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-g |
リストア中のデータの相対世代番号を指定します。 |
-v |
リストア中のデータの絶対世代番号を指定します。 |
-t |
リストア中のデータの日数管理開始日時を指定します。 |
-r |
業務ボリューム以外のデバイスにリストアした場合、そのデバイス名を指定します。 |
注) -gオプション、-vオプション、-tオプションのいずれも指定されなかった場合、世代管理しているバックアップ履歴のリストアをキャンセルします。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に"/"を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d0s6)の絶対世代番号1の履歴情報のテープリストアをキャンセルします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtpcancelrest -v 1 /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 acmtpcancelrest completed # |
以下の場合、テープリストアをキャンセルすることができません。
指定した業務ボリュームに対するテープからのリストアが実行されていないとき。
この場合は、通報メッセージ「swstm0157 The corresponding processing is not started or is already ended.」を出力して終了します。(終了ステータスは正常終了です。)
ディスクからのリストアの実行状況を表示します。
コマンドについては、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「各種コマンド」の「リストア実行状況表示コマンド(swstreststat)」を参照してください。
テープからのリストアの実行状況は表示されません。
テープマネージャーで現在実行中の処理の実行状況を表示します。
本コマンドでは、以下の処理の実行状況を表示します。
業務ボリュームから直接テープへのバックアップ
バックアップボリュームからテープへのコピー
テープからのリストア
テープのバックアップ履歴情報の削除
本コマンドは、実行された処理の最新の情報から順に表示します。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmtpreqstat [-l] [-v] [Device-Name] |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmtpreqstat [-l] [-v] [Device-Name] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループに対するテープ実行履歴情報の表示を指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-l |
テープ実行履歴情報に加え、各コマンドを実行したときに指定したコマンドオプションを表示します。 |
-v |
テープ実行履歴情報を詳細に表示します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に"/"を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
すべての業務ボリュームのテープ実行履歴情報を表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtpreqstat Server Transaction-Volume Request Execute-Date Status server01 /dev/dsk/c1t1d22s1 Delete 2007/02/22 09:15 Deleting server01 /dev/dsk/c1t1d20s1 Backup 2007/02/22 09:00 Preprocessing server01 /dev/dsk/c1t1d23s1 Restore 2007/02/22 08:00 Reading( 90%) # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d23s1)のテープ実行履歴情報を、-lオプションを指定してコマンドオプションも表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtpreqstat -l /dev/dsk/c1t1d23s1 Server Transaction-Volume Request Execute-Date Status CmdOptions server01 /dev/dsk/c1t1d23s1 Restore 2007/02/22 08:00 Reading( 90%) [-v 10 -r /dev/dsk/c1t1d24s1] # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d20s1)のテープ実行履歴情報を、-vオプションを指定して詳細に表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtpreqstat -v /dev/dsk/c1t1d20s1 Server Transaction-Volume Request Execute-Date End-Date Status Pool-Name Message server01 /dev/dsk/c1t1d20s1 Backup 2007/02/22 09:00 ----/--/-- --:-- Preprocessing POOL01 ---- # |
Symfowareロググループ指定(LOGGRP2/DB)のテープ実行履歴情報を、-vオプションを指定して詳細に表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtpreqstat -n -v LOGGRP2/DB Server Transaction-Volume Request Execute-Date End-Date Status Pool-Name Message server01 LOGGRP2/DB Backup 2007/03/28 18:53 ----/--/-- --:-- Writing(14%) POOL_00 ---- # |
表示内容は、次に示すとおりです。
キーワード |
説明 |
---|---|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Transaction-Volume |
Solaris/Linux/HP-UX/AIX/Windowsの場合、デバイス名を表示します。 |
Request |
処理名を、以下に表す文字列で表示します。 |
Execute-Date |
テープマネージャーが処理を受け付けた日時を表示します。 |
End-Date |
テープマネージャーが処理を完了した日時を表示します。 |
Status |
処理の実行状況、テープへの書き込み、またはテープからの読み込みの進捗率を、以下の文字列で表示します。 |
Pool-Name |
テープバックアップ先のストレージ・プール名を表示します。 |
CmdOptions |
処理を実行したときに指定したオプションおよびオプションに指定した値を表示します。 |
Message |
警告メッセージまたはエラーメッセージを表示します。 |
バックアップした履歴情報を表示します。
世代管理の情報は“Generation Management Backup”の出力の後に表示します。日数管理の情報は、“Day Management Backup”の出力の後に表示します。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmhistdisp [-l] [Device-Name] |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmhistdisp [-l] [Device-Name] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループによるバックアップ履歴情報表示を行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-l |
テープへのバックアップ履歴情報を詳細に表示します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
すべての業務ボリュームのバックアップ履歴情報を表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdisp Generation Management Backup Server = StrgSV01 Device = /dev/dsk/c1t0d0s6 Mount-Point = /mnt/Tran1 (ufs) Generation Version Backup-Date Backup-Device Status Execute Tape-Gen 1 10 2004/11/12 22:00 /dev/dsk/c1t0d2s6 succeeded ---- 1 2 9 2004/11/11 22:00 /dev/dsk/c1t0d4s6 succeeded ---- 2 ---- 8 2004/11/10 22:00 ---- succeeded ---- 3 Server = StrgSV01 Device = /dev/dsk/c1t0d5s6 Mount-Point = DB1.DSB01/LOG01/RDB01 (SymfoWARE) Generation Version Backup-Date Backup-Device Status Execute ArcSerial Tape-Gen 1 13 2004/11/12 23:00 /dev/dsk/c1t0d6s6 succeeded ---- reference 1 2 12 2004/11/11 23:00 /dev/dsk/c1t0d8s6 succeeded ---- 8 2 Day Management Backup Server = StrgSV01 Device = /dev/dsk/c1t0d0s6 Mount-Point = /mnt/Tran1 (ufs) TapeCopy-Date Backup-Date Expiration-Date 2004/11/01 09:35:02 2004/11/01 09:30 2004/12/01 09:35:02 Server=StrgSV01 Device=/dev/dsk/c1t0d5s6 Mount-Point=DB1.DSB01/LOG01/RDB01 (SymfoWARE) TapeCopy-Date Backup-Date ArcSerial Expiration-Date # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d10s1)のバックアップ履歴情報を、-lオプションを指定して詳細表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdisp -l /dev/dsk/c1t1d10s1 Generation Management Backup Server = StrgSV01 Device = /dev/dsk/c1t1d10s1 Mount-Point = /work1 (ufs) Generation Version Backup-Date Backup-Device Status Execute Tape-Gen CopyID Pool-Name Backup-Tape 1 10 2000/11/12 21:00 /dev/dsk/c1t0d2s6 excuting 75% ---- ---- ---- ---- 2 9 2000/11/11 21:00 /dev/dsk/c1t0d4s6 succeeded ---- 2 1 TapePool4 LT00059 Day Management Backup Server = StrgSV01 Device = /dev/dsk/c1t1d10s1 Mount-Point = /work1 (ufs) TapeCopy-Date Backup-Date Expiration-Date Pool-Name Backup-Tape 2004/03/01 10:35:02 2004/03/01 10:30 2004/03/08 10:35:02 TapePool5 LT00040 # |
世代管理バックアップに関する表示内容は、次に示すとおりです。
キーワード |
説明 |
---|---|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Device |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を表示します。 |
Mount-Point |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイスのマウントポイント名を表示し、括弧内にファイルシステムタイプを表示します。 |
Generation |
ディスクバックアップデータの相対世代番号を表示します。 |
Version |
絶対世代番号を表示します。 |
Backup-Date |
バックアップが完了した日時を表示します。 |
Backup-Device |
バックアップしたバックアップボリューム名を表示します。 |
Status |
実コピーの実行状況を、以下の文字列で表示します。 |
Execute |
Status欄が、“executing”のとき、コピーされた割合についてパーセンテージで表します。“executing”以外のときは、“----”で表示します。 |
ArcSerial |
アーカイブログ通番を表示します。 |
Tape-Gen |
テープバックアップデータの相対世代番号です。 |
CopyID |
テープコピーID (1固定)を表示します。 |
Pool-Name |
テープバックアップを行った、ストレージ・プール名を表示します。 |
Backup-Tape |
テープバックアップ先のテープ名を表示します。複数存在する場合はカンマ(,)区切りで表示します。 |
日数管理バックアップに関する表示内容は、次に示すとおりです。
キーワード |
説明 |
---|---|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Device |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を表示します。 |
Mount-Point |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイスのマウントポイント名を表示し、括弧内にファイルシステムタイプを表示します。 |
TapeCopy-Date |
日数管理テープバックアップの日数管理開始時間を表示します。 |
Backup-Date |
バックアップが完了した日時を表示します。 |
ArcSerial |
アーカイブログ通番を表示します。 |
Expiration-Date |
日数管理のテープバックアップが有効期限切れとなる日時を表示します。 |
Pool-Name |
テープバックアップを行った、ストレージ・プール名を表示します。 |
Backup-Tape |
テープバックアップ先のテープ名を表示します。複数存在する場合はカンマ(,)区切りで表示します。 |
“Status”欄に表示される状態が“failed”または“halt”の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、「バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法」を参照して対処してください。
“Status”欄に表示される状態が“gds-error”の場合、GDSにトラブルが発生したと考えられます。GDSのトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行って対処してください。
バックアップ同期処理を実行していた場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(acmcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
スナップショット型バックアップを実行していた場合は、履歴情報削除コマンド(acmhistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
リストアを実行していた場合は、資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行した後、再度リストアを行ってください。
バックアップの履歴情報を削除します。
ディスクのバックアップ履歴の場合、削除された履歴のバックアップボリュームは解放され、空きバックアップボリュームになります。
テープのバックアップ履歴の場合、削除された履歴のテープの領域が空きとなります。ただし、空きとなった領域の後ろにバックアップデータが存在する場合は、その領域は再利用されません。
Symfoware用の業務ボリュームの履歴情報を削除する場合、リカバリ制御ファイルについても削除されます。
ディスク・テープの両方にバックアップ履歴が存在する場合、どちらかのみ削除することもできます。
履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)で、“Status”欄に表示される状態が“failed”の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、「バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法」を参照して対処してください。
Symfoware用の業務ボリュームのバックアップ履歴情報を削除する場合、リカバリ制御ファイルについても削除されます。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel {-g Generation | -v Version | -z} -m DISK [-emergency] Device-Name |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmhistdel {-g Generation | -v Version | -z} -m DISK [-emergency] Device-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-g |
削除する世代管理のバックアップ履歴情報の相対世代番号を指定します。 |
-v |
削除する世代管理のバックアップ履歴情報の絶対世代番号を指定します。 |
-t |
削除する日数管理のバックアップ履歴のバックアップ日時を指定します。 |
-z |
すべてのバックアップ履歴情報を削除することを指定します。 |
-n |
ロググループによるバックアップ履歴削除を行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-m |
削除するバックアップデータの世代のうち、どの媒体に格納されたデータを削除するかをMediaに指定します。
テープに保存されたバックアップデータが複数ある場合、そのすべてが削除されます。 |
-emergency |
緊急操作モードで動作します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)の絶対世代番号10のバックアップ履歴を削除します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel -v 10 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmhistdel completed # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)の相対世代番号2のディスクのバックアップ履歴を削除します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel -g 2 -m DISK /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmhistdel completed # |
ロググループ(LOG01/RDB1)の日数管理開始時間が「2005年2月2日 6時12分55秒」のバックアップ履歴情報を削除します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel -n -t "2005/02/02 06:12:55" LOG01/RDB1 |
次のような場合、バックアップ履歴情報を削除することはできません。
-g、-v、-t、-zオプションで指定したバックアップ履歴情報が存在しないとき。
世代管理のバックアップの履歴削除時に、-tオプションが指定されたとき。
日数管理のバックアップの履歴削除時に、-v、-g、-mオプションが指定されたとき。
-z、-g、-v、-t、-dオプションのいずれもが指定されていないとき。
相対世代番号指定で、-m オプションが指定されていないとき。
指定したバックアップ履歴情報がリストアで使用中のとき。
コピー・ストレージ・プールを設定して複数のストレージ・プールに同時書き込みを行った履歴を、ストレージ・プール単位で削除することはできません。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセション確認およびセションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態やhalt状態になっているOPCセションが存在していた場合は、管理されないセションが残るため、ETERNUSmgr、GRmgr、GDS等を使用してセションをキャンセルする必要があります。
サスペンド中の履歴情報を削除しても、同期処理(ECセション)は解除されません。
トラッキング中の履歴情報を削除しても、トラッキング処理(OPCセッション)は解除されません。
サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中の状態になります。
差分スナップショット型高速バックアップを行った場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中の状態になります。
差分スナップショット型高速バックアップ運用でないときは、OPC物理コピーが完了していない履歴情報を削除した場合、削除した履歴の物理コピーは中断されます。この場合、バックアップボリューム内のデータはコピー途中の不完全な状態となります。
履歴情報を削除した時点でバックアップボリュームは未使用状態となり、その後のバックアップで使用可能な状態となります。
差分スナップショット型高速バックアップ運用の場合は、OPC物理コピーが完了していない履歴情報を削除しても、削除した履歴の物理コピーは継続されます。
履歴情報の削除後もバックアップボリュームは使用中の状態であり、その後の当該業務ボリュームのバックアップで使用可能な状態となります。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「SDXオブジェクトの運用の注意」を参照してください。
バックアップ同期処理(ECによるディスク間のコピー)を開始します。
ロググループ名を指定して本コマンドを実行した場合、そのロググループに含まれる業務ディスクすべてに対してバックアップ同期処理を実行します。途中でコマンドが異常終了した場合は、それまでに実行されたバックアップ同期処理はキャンセルされます。ただし、コマンド実行前にサスペンド状態だった場合は、異常終了しても同期処理をキャンセルしません。
また本コマンドは、ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定して実行することができます。
GDSの業務ボリュームの場合は、ソフトコピーによって同期処理を行うこともできます。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmstartsync [-Xgds-softcopy | -Xgds-selectcopy] Device-Name [-Xdevmap Device-Map-File] |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmstartsync [-Xgds-softcopy | -Xgds-selectcopy] Device-Name [-Xdevmap Device-Map-File] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-Xgds-softcopy |
SDXオブジェクトのバックアップ同期処理をアドバンスト・コピー機能ではなくソフトコピー機能を使用して開始することを指定します。 |
-Xgds-selectcopy |
SDXオブジェクトのコピー処理方式をGDSに選択させることを指定します。 |
-n |
ロググループに対してバックアップ同期処理開始を行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-Xdevmap |
出力先バックアップボリュームを指定してバックアップ同期処理を開始することを指定します。オペランドには、業務ボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル 名を指定します。このオプションを指定しない場合は、出力先バックアップボリュームは自動的に選択されます。Device-Map-Fileに指定するファイル名には、各国語文字が含まれてはいけません。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のバックアップ同期処理を開始します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmstartsync /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmstartsync completed # |
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップ同期処理を開始します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmstartsync -n LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 acmstartsync completed # |
SDXオブジェクトの論理ボリューム(/dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01)のバックアップ同期処理を開始します。コピー処理方式は、ソフトコピーを利用します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmstartsync -Xgds-softcopy /dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01 /dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01 acmstartsync completed # |
SDXオブジェクトの論理ボリューム(/dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01)のバックアップ同期処理を開始します。コピー処理方式は、GDSに選択させます。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmstartsync -Xgds-selectcopy /dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01 /dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01 acmstartsync completed # |
バックアップ同期処理中の業務ボリュームまたはロググループに対してバックアップ同期処理開始コマンドを実行した場合は、通報メッセージ「swst0301 既にバックアップ同期処理中です。」(ロググループの場合のメッセージIDはswst0302)を出力して終了します(終了ステータスは正常終了です)。
次のような場合、バックアップ同期処理を開始することはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
EC機能がサポートされていないデバイスを指定したとき(GDS Snapshot連携以外のとき)。
GDS論理ボリューム以外のデバイスに、-Xgds-softcopyオプションを指定したとき。
GDS論理ボリューム以外のデバイスに、-Xgds-selectcopyオプションを指定したとき。
バックアップ同期処理を開始するのに必要なバックアップボリュームを確保できなかったとき。
OPCによるリストア中のデバイスを指定したとき。
コピー先となるバックアップボリュームがマウントされているとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-nオプションを指定したとき。
Windowsの場合、バックアップボリュームをロックできなかったとき。
Windowsの場合、バックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイルの内容が不当なとき。
同期処理を開始する際、業務ボリュームにサスペンド中のバックアップボリュームが存在する場合は、バックアップ先として優先的に選択されて、同期処理を再開(差分コピーを開始、Resume)します。業務ボリュームにサスペンド中のバックアップボリュームが存在しない場合は、同期処理(全面コピー)を開始します。
同期処理を開始する業務ボリュームとサスペンド中のバックアップボリュームは、使用中状態になっていてもバックアップ先として使用できます。
同期処理を開始する業務ボリューム以外の業務ボリュームとサスペンド中のバックアップボリュームを、デバイスマップファイルでバックアップ先として指定することはできません。
次のような場合,出力先バックアップボリュームを指定してバックアップ同期処理を開始することはできません。
デバイスマップファイルで指定されたバックアップボリュームが対となる業務ボリュームのバックアップボリュームとして使用可能でないとき。すなわち、以下の条件のいずれかが満足されないとき。
指定されたバックアップボリュームは未使用状態である。
業務ボリュームとバックアップボリュームのパーティションサイズは同一である。
デバイスマップファイルの対象業務ボリュームに関する記述に誤りがあるとき(「デバイスマップファイルの記述方法」を参照)。
デバイスマップファイル名に各国語文字が含まれているとき。
業務ボリュームに通常ボリューム、バックアップボリュームにGDSの論理ボリュームを指定したとき。
業務ボリュームGDSの論理ボリューム、バックアップボリュームに通常ボリュームを指定したとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「SDXオブジェクトの運用の注意」を参照してください。
ECによるコピー中または等価性維持状態のバックアップ同期処理をキャンセルします。
ECコピー中または等価性維持状態またはサスペンド中のバックアップボリュームを指定して同期処理をキャンセルすることができます。また、全同期処理のキャンセルを指定すると、サスペンド状態を含むすべてのバックアップ同期処理をキャンセルします。
バックアップ同期処理実行中に何らかの異常を検出した場合、コピーは正常に終了しません。その場合、本コマンドを用いてバックアップ同期処理をキャンセルします。異常発生の有無については、バックアップ同期処理実行状況表示コマンド(acmsyncstat)で確認することができます。
本コマンドは、ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定してバックアップ同期処理をキャンセルすることができます。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmcancelsync [-emergency] [-bd Backup-Device-Name | -all] Device-Name |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmcancelsync [-emergency] [-bd Backup-Device-Name | -all] Device-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループに対するバックアップ同期処理のキャンセルを行います。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-emergency |
緊急操作モードで動作します。 |
-bd |
特定のバックアップボリュームに対する同期処理のキャンセルを行います。この場合、オペランドにバックアップボリューム名を指定します。-nオプション、-allオプションと同時に指定することはできません。 |
-all |
業務ボリュームに設定されているすべての同期処理のキャンセルを行います。-bdオプションと同時に指定することはできません。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループを指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
Backup-Device-Name |
コピー先のバックアップボリューム名を指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmcancelsync /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmcancelsync completed # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のバックアップ同期処理を緊急操作モードでキャンセルします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmcancelsync -emergency /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmcancelsync completed # |
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmcancelsync -n LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 acmcancelsync completed # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)からバックアップボリューム(/dev/dsk/c1t0d2s6)に設定されているバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute srv2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- srv2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 75% # /opt/FJSVswstc/bin/acmcancelsync /dev/dsk/c1t0d0s6 -bd /dev/dsk/c1t0d2s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 acmcancelsync completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute srv2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)に設定されているすべてのバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute srv2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- srv2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 75% # /opt/FJSVswstc/bin/acmcancelsync /dev/dsk/c1t0d0s6 -all /dev/dsk/c1t0d0s6 acmcancelsync completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute srv2 /dev/dsk/c1t0d0s6 ---- ---- ---- # |
緊急操作モードで実行した場合、ECのセションキャンセルは行われません。ECセションが存在していた場合は、管理されないセションが残るため、ETERNUSmgr、GRmgr、GDS等を使用してセションをキャンセルする必要があります。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「SDXオブジェクトの運用の注意」を参照してください。
バックアップ同期処理の実行状況(コピー中、等価性維持状態、サスペンド状態)を表示します。
1つの業務ボリュームに複数の同期処理が存在する場合、すべての同期処理の状態を表示します。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat [Device-Name] |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmsyncstat [Device-Name] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループに対するバックアップ同期処理の実行状況表示を指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のバックアップ同期処理状況を表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute srv1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- srv1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 75% # |
全業務ボリュームの情報を表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute srv1 /dev/dsk/c1t0d0s3 /dev/dsk/c1t0d2s1 suspend ---- srv1 /dev/dsk/c1t0d0s3 /dev/dsk/c1t0d2s3 executing 75% srv1 /dev/dsk/c1t0d0s3 /dev/dsk/c1t0d3s3 suspend ---- srv1 /dev/dsk/c1t0d1s3 /dev/dsk/c1t0d3s5 equivalent 100% srv1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 failed ---- srv1 /dev/dsk/c1t0d1s4 ---- ---- ---- # |
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップ同期処理状況を表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmsyncstat -n LOG01/RDB1 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute srv2 /dev/dsk/c1t0d5s6 /dev/dsk/c1t0d7s6 executing 75% srv2 /dev/dsk/c1t0d5s3 /dev/dsk/c1t0d7s3 executing 10% : # |
表示される内容を以下に示します。
タイトル |
説明 |
---|---|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk |
業務ボリューム名を表示します。 |
Backup-Disk |
バックアップボリューム名を表示します。 |
Status |
実行状態を表示します。 |
Execute |
ECまたはGDSのソフトコピー実行状況のパーセンテージ表示(0〜100%)を表示します。 |
実行状態(“Status”欄に表示される状態)が“failed”または“halt”の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法を参照して対処してください。
実行状態(“Status”欄に表示される状態)が“nosession”の場合、資源情報に不整合が考えられます。資源整合コマンド(swstsrsemtch)を用いて資源情報の不整合を取り除いてください。
“Status”欄に表示される状態が“gds-error”の場合、GDSにトラブルが発生したと考えられます。GDSのトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行って対処してください。
バックアップ同期処理を実行していた場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(acmcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
スナップショット型バックアップを実行していた場合は、履歴情報削除コマンド(acmhistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
リストアを実行していた場合は、資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行した後、再度リストアを行ってください。
各業務ボリュームで実施されているコマンドの実行状態を表示します。OPC/ECまたはGDSのソフトコピーが実行中の場合は、その実行状況を表示します。テープへのバックアップ/リストアが実行中の場合は、その実行状況を表示します。世代管理の情報は“Generation Management Backup”の出力の後に表示します。日数管理の情報は、“Day Management Backup”の出力の後に表示します。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmexecstat [Device-Name] |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmexecstat [Device-Name] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループに対する実行状態表示を指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
業務ボリュームの実行状態を表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmexecstat Generation Management Backup Server Device Last-Backup-Date DiskInterval Status Mount-Point (Method) DiskExecute TapeInterval TapeExecute server1 /dev/dsk/c1t0d0s3 2004/12/11 12:20 OK IDLE /usr1 (ufs) ---- OK ---- server1 /dev/dsk/c1t0d0s4 2004/12/10 12:20 DELAY=1 IDLE /usr2 (ufs) sync(22%) OK Writing(50%) server1 /dev/dsk/c1t0d0s5 2004/12/09 12:20 DELAY=2 IDLE /usr3 (ufs) snapshot(45%) OK Writing(10%) Day Management Backup Server Device Last-Backup-Date Status Mount-Point (Method) TapeInterval TapeExecute server1 /dev/dsk/c1t0d0s3 2004/12/11 12:20 IDLE /usr1 (ufs) OK ---- server1 /dev/dsk/c1t0d0s4 2004/12/10 12:20 IDLE /usr2 (ufs) OK ---- server1 /dev/dsk/c1t0d0s5 2004/12/09 12:20 IDLE /usr3 (ufs) OK ---- # |
表示される内容を以下に示します。
キーワード |
説明 |
||
---|---|---|---|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
||
Device |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を表示します。 |
||
Last-Backup-Date |
最後にバックアップした日時を表示します。 |
||
DiskInterval |
最後にバックアップを取得した日から間隔日数に指定した日数が経過した場合、その日数が超過した日から何日経過しているかを、“DELAY=経過日数” の形式で表示します。超過していない場合は、“OK”を表示します。 |
||
Status |
業務ボリュームに対して実行中処理の有無を表示します。実行中の場合は“EXEC”を、そうでない場合は“IDLE”を表示します。 |
||
Mount-Point (Method) |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、業務ボリュームのマウントポイント名を表示し、括弧内にファイルシステムタイプを表示します。 |
||
DiskExecute |
実行中コマンド名、あるいはコピーの進捗率を表示します。 |
||
“----” |
コマンド/OPC/EC等、何も動作していない状態 |
||
“swststartsync” |
バックアップ同期処理開始コマンドを処理している状態 |
||
“swstcancelsync” |
バックアップ同期処理キャンセルコマンドを処理している状態 |
||
“swstbackup” |
バックアップ実行コマンドを処理している状態 |
||
“swstrestore” |
リストア実行コマンドを処理している状態 |
||
“swstcancelrest” |
リストアキャンセルコマンドを処理している状態 |
||
“swstbkpolset” |
バックアップポリシー設定コマンドを処理している状態 |
||
“swstbkpoldel” |
バックアップポリシー削除コマンドを処理している状態 |
||
“swsthistdel” |
履歴情報削除コマンドを処理している状態 |
||
“swstcanceltrk” |
トラッキングキャンセルコマンドを処理している状態 |
||
“sync(xxx%)” |
バックアップ同期処理の進捗率 |
||
“sync(failed)” |
ECが異常終了している状態 |
||
“sync(halt)” |
ECがhalt状態 |
||
“snapshot(xxx%)” |
OPCによるバックアップの進捗率 |
||
“snapshot(failed)” |
OPCによるバックアップが異常終了している状態 |
||
“snapshot(halt)” |
OPCによるバックアップがhalt状態 |
||
“restore(xxx%)” |
リストアの進捗率 |
||
“restore(failed)” |
OPCによるリストアが異常終了している状態 |
||
“restore(halt)” |
OPCによるリストアがhalt状態 |
||
“gds-error” |
GDSによるコピーが異常終了している状態 |
||
TapeInterval |
最後にバックアップを取得した日から、テープバックアップポリシーで設定した間隔日数(世代管理の場合は、“間隔日数(世代管理)”、日数管理の場合は、“間隔日数(日数管理)”)を経過した場合、その日数が超過した日から何日経過しているかを、“DELAY=経過日数” の形式で表示します。超過していない場合は、“OK” を表示します。 |
||
TapeExecute |
テープへの書き込み、またはテープからの読み込みの進捗率を表示します。 |
||
“----” |
テープからの書き込み、読み込み処理を行っていない状態 |
||
“Writing(xxx%)” |
テープ書き込みの進捗率(0%〜100%) |
||
“Reading(xxx%)” |
テープ読み込みの進捗率(0%〜100%) |
||
“Waiting-tape(xxx%)” |
テープ待ちの状態。テープ書き込みまたは読み込みの進捗率(0%〜100%) |
業務ボリュームに対して複数の処理が行われている場合(例:スナップショット型高速バックアップのコピー中にバックアップ同期処理開始コマンドを投入した等)のDiskExecute、 TapeExecute欄の表示は、以下の規則に基づいて行われます。
コピー実行中かつコマンド実行中の場合は、コマンド名表示が優先されます。
スナップショット型高速バックアップのディスクコピーとバックアップ同期処理のディスクコピーが同時に実行されている場合は、バックアップ同期処理のディスクコピーの進捗率が表示されます。(リストアのディスクコピーはETERNUS ディスクアレイの制限により、スナップショット型高速バックアップ、バックアップ同期処理のディスクコピーと同時に実行されることはありません。)
同じ業務ボリュームに対して、テープからのリストアが同時に2つ以上実行されている場合は、後から実行した処理の状況が表示されます。(リストアでは、リストア先を変更すれば、同じ業務ボリュームを指定したリストアを同時に行うことができます。)
日数管理バックアップに関する表示内容は、次に示すとおりです。
キーワード |
説明 |
|
---|---|---|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
|
Device |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を表示します。 |
|
Last-Backup-Date |
最後にバックアップした日時を表示します。 |
|
Status |
業務ボリュームに対して実行中処理の有無を表示します。実行中の場合は“EXEC”を、そうでない場合は“IDLE”を表示します。 |
|
Mount-Point (Method) |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、業務ボリュームのマウントポイント名を表示し、括弧内にファイルシステムタイプを表示します。 |
|
TapeInterval |
最後にバックアップを取得した日から、テープバックアップポリシーで設定した間隔日数(世代管理の場合は、“間隔日数(世代管理)”、日数管理の場合は、“間隔日数(日数管理)”)を経過した場合、その日数が超過した日から何日経過しているかを、“DELAY=経過日数” の形式で表示します。超過していない場合は、“OK” を表示します。 |
|
TapeExecute |
テープへの書き込み、またはテープからの読み込みの進捗率を表示します。 |
|
“----” |
テープからの書き込み、読み込み処理を行っていない状態 |
|
Writing(xxx%) |
テープ書き込みの進捗率(0%〜100%) |
|
Reading(xxx%) |
テープ読み込みの進捗率(0%〜100%) |
|
Waiting-tape(xxx%) |
テープ待ちの状態。テープ書き込みまたは読み込みの進捗率(0%〜100%) |
サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、“DiskExecute”欄には何も動作していない状態(“----”)が表示されます
“DiskExecute”欄に表示される状態が、“sync(failed)”、“snapshot(failed)”、“restore(failed)”、“sync(halt)”、“snapshot(halt)”、“restore(halt)”の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行ってください。
“sync(failed)”の場合
バックアップ同期処理キャンセルコマンド(acmcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
“snapshot(failed)”の場合
履歴情報削除コマンド(acmhistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
“restore(failed)”の場合
リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest)を用いてリストアをキャンセルしてください。
“DiskExecute”欄に表示されるコマンドは、実際に実行したコマンドのプレフィックスが“acm”であっても、“swst”と表示されます。
“Status”欄に表示される状態が“gds-error”の場合、GDSにトラブルが発生したと考えられます。GDSのトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行って対処してください。
バックアップ同期処理を実行していた場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(acmcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
スナップショット型バックアップを実行していた場合は、履歴情報削除コマンド(acmhistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
リストアを実行していた場合は、資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行した後、再度リストアを行ってください。
QuickOPCのトラッキング処理を停止します。
指定方法
[Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmcanceltrk [-copy | -emergency] Device-Name {-bd Backup-Device-Name | -all} |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmcanceltrk [-copy | -emergency] Device-Name {-bd Backup-Device-Name | -all} |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-copy |
物理コピーが動作中の場合、物理コピーも停止する(すなわち、OPCセッションを解除する)ことを指定します。 |
-emergency |
緊急操作モードで動作します。 |
-bd |
特定のバックアップボリュームに対するトラッキング処理のキャンセルを行います。この場合、オペランドにバックアップボリューム名を指定します。-allオプションと同時に指定することはできません。 |
-all |
業務ボリュームに設定されているすべての同期処理のキャンセルを行います。-bdオプションと同時に指定することはできません。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Backup-Device-Name |
バックアップボリューム名を指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
トラッキング処理を停止します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmcanceltrk /dev/dsk/c1t0d1s1 -bd /dev/dsk/c1t0d2s1 /dev/dsk/c1t0d1s1 acmcanceltrk completed # |
トラッキング処理および物理コピーを停止します。
/opt/FJSVacms/bin/acmdevdisp -t -b -u Server Device Size Device-Mode Mount-Point (Method) Backup-Engine SV1 /dev/dsk/c1t0d1s1 1.0 Gbyte Transaction /mnt/tran1 (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t0d2s1 1.0 Gbyte Backup(used-T) ---- (----) AdvancedCopy : # /opt/FJSVswstc/bin/acmtrkstat /dev/dsk/c1t0d1s1 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update SV1 /dev/dsk/c1t0d1s1 /dev/dsk/c1t0d2s1 executing 33% ----- # /opt/FJSVswstc/bin/acmcanceltrk -copy /dev/dsk/c1t0d1s1 -bd /dev/dsk/c1t0d2s1 /dev/dsk/c1t0d1s1 acmcanceltrk completed # |
次のような場合はトラッキング処理を停止することはできません。
指定したコピー元ボリュームとコピー先ボリュームに対して、トラッキング処理が実行されていないとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
トラッキング処理の実行状況を表示します。
1つの業務ボリュームに複数のトラッキング処理が存在する場合、すべてのトラッキング処理の状態を表示します。
GDS Snapshot連携している業務ボリュームの場合は、実行状況の情報は表示されません。
指定方法
[Solaris/Linuxの場合]
業務ボリューム指定の場合 Symfowareロググループ指定の場合 |
[HP-UX/AIXの場合]
/opt/FJSVswstc/bin/acmtrkstat [Device-Name] |
[Windowsの場合]
プログラムディレクトリ\bin\acmtrkstat [Device-Name] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-n |
ロググループに対する実行状態表示を指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
トラッキング処理の実行状況を表示します。
# /opt/FJSVswstc/bin/acmtrkstat Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update SV1 /dev/dsk/c1t0d1s1 /dev/dsk/c1t0d2s1 tracking ---- 12% SV1 /dev/dsk/c1t0d2s1 /dev/dsk/c1t0d4s1 executing 75% ---- SV1 /dev/dsk/c1t0d5s1 ---- ---- ---- ---- SV1 /dev/dsk/c1t0d6s1 /dev/dsk/c1t0d7s1 executing 31% ---- # |
表示する内容は、次に示すとおりです。
タイトル |
説明 |
---|---|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk |
業務ボリューム名を表示します。 |
Backup-Disk |
バックアップボリューム名を表示します。 |
Status |
トラッキング処理の状態を表示します。 |
Execute |
Status欄が“executing”のときに、コピーされた割合についてパーセンテージで表します。“tracking”のときは、“----”で表示します。 |
Update |
Status欄が“tracking”のときに、QuickOPC(論理コピー)実行後の更新済みデータ量をパーセンテージで表します。“executing”のときは、“----”で表示します。 |
実行状態(“Status”欄に表示される状態)が“failed”の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、差分スナップショット型バックアップを再実行してください。
実行状態(“Status”欄に表示される状態)が“nosession”の場合、資源情報に不整合が考えられます。資源整合コマンド(swstsrsemtch)を用いて資源情報の不整合を取り除いてください。
次のような場合、トラッキング処理状況表示処理を実行することはできません。
[Solarisの場合]
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
[HP-UXの場合]
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
Windowsの場合、デバイスに対してドライブ文字を一時的に割り当てます。
コマンドについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「各種コマンド」の「ドライブ文字割当コマンド(swstdrvset)」を参照してください。
Windowsの場合、デバイスに割り当てられているドライブ文字を解除します。
コマンドについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「各種コマンド」の「ドライブ文字割当解除コマンド(swstdrvunset)」を参照してください。
Windowsの場合、指定したボリュームのマウントを解除します。
コマンドについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「各種コマンド」の「マウント解除コマンド(swstdismount)」を参照してください。
Windowsの場合、ボリュームのロックを解除します。
コマンドについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「各種コマンド」の「ボリュームロック解除コマンド(swstvolunlock)」を参照してください。
Windowsの場合、ロックされたボリューム情報を表示します。
コマンドについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「各種コマンド」の「ボリュームロック情報表示コマンド(swstvollockstat)」を参照してください。
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