ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第14章 各種コマンド> 14.2 バックアップ管理のコマンド

14.2.1 環境定義系コマンド

バックアップ管理の環境定義系コマンドについて説明します。

環境定義系のすべてのコマンドは、テープサーバおよびそのデーモンが起動されている必要があります。起動されていない場合は、メッセージを出力しエラー終了します。

14.2.1.1 Storageサーバ構成情報設定コマンド(acmsvrset)

Storageサーバの構成情報を設定します。本コマンドを実施する事で、コマンドを実施したStorageサーバが、バックアップ運用を行うサーバである旨の宣言を行います。

また、テープサーバを指定することでStorageサーバとテープサーバの対応付けを設定します。テープへのバックアップ管理は、このコマンドで指定されたテープサーバが行います。テープサーバと対応付けを行っていないStorageサーバは、テープバックアップ機能を使用できません。

また、テープサーバのサーバ名、またはIPアドレス、またはポート番号の変更を行った場合も、再度コマンドを実行してStorageサーバとテープサーバの対応付けを行う必要があります。

Symfowareデータベースをバックアップ/リカバリする場合は、バックアップ時に作成されるリカバリ制御ファイルの格納先(リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ)と、リストア時にデータベースのリカバリ作業を行うための作業ディレクトリ(作業ディレクトリ)を登録します。

リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ、あるいは作業ディレクトリを変更する場合は、変更するディレクトリ名を指定して、再度コマンドを実行してください。

リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリを変更した場合、変更前のディレクトリ内にあるリカバリ制御ファイルは、新しいディレクトリに移動します。空き容量不足などで移動が失敗した場合は、リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリは変更されません。この場合、変更前のディレクトリに存在していたリカバリ制御ファイルは保証されます。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linuxの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrset [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory] [-t Tape-Server]

    [HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrset [-t Tape-Server]

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmsvrset [-t Tape-Server]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -c

    リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を指定します。
    初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。

    • 非クラスタ運用の場合:/etc/opt/FJSVswstc/SymfoWARE/Recovery

    • クラスタ運用の場合:/etc/opt/FJSVswstc/<論理ノード名>/SymfoWARE/Recovery

    更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。
    Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。

    -w

    作業ディレクトリ名を指定します。
    初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。

    • 非クラスタ運用の場合:/var/opt/FJSVswstc/SymfoWARE

    • クラスタ運用の場合:/var/opt/FJSVswstc/<論理ノード名>/SymfoWARE

    更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。
    Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。

    -t

    対応付けを行うテープサーバ名を指定します。
    本コマンドの初回実行時は、指定が必須です。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    Storageサーバの構成情報の設定およびテープサーバ(tpserver1)との対応付けを行います。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrset -t tpserver1
    acmsvrset completed
    #

    SymfowareがインストールされているStorageサーバの構成情報を設定します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrset -c /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery -w /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE
    swstsvrset completed
    #

    SymfowareがインストールされているStorageサーバの構成情報の設定およびテープサーバ(tpserver1)との対応付けを行います。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrset -c /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery -w /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE -t tpserver1
    acmsvrset completed
    #

クラスタ運用時は、-c オプションで指定するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリとして、共有ディスク上のディレクトリを指定する必要があります。

次のような場合、Storageサーバ構成情報を設定することができません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

StorageサーバおよびStorage管理サーバに、後からテープサーバ機能を導入した場合、そのサーバはテープサーバとして認識されていません。テープサーバとして認識させるためにはサーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を実行する必要があります。

14.2.1.2 Storageサーバ構成情報表示コマンド(acmsvrdisp)

Storageサーバ構成情報設定コマンド(acmsvrset)で設定したStorageサーバ構成情報を表示します。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrdisp


    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmsvrdisp

  2. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  3. 実行例

    Storageサーバ(srv1)の構成情報を表示します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrdisp
    Storage-Server  = srv1
    Tape-Server     = tpserver1(10.10.10.10:1226)
    #

    SymfowareがインストールされているStorageサーバ(srv2)の構成情報を表示します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmsvrdisp
    Storage-Server  = srv2
    RecCtrlFile-Dir = /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery/
    Work-Dir        = /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/
    Tape-Server     = tpserver1(10.10.10.10:1226)
    #

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Storage-Server

    Storageサーバ名を表示します。

    RecCtrlFile-Dir

    リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を表示します。

    Work-Dir

    作業ディレクトリ名を表示します。

    Tape-Server

    テープサーバ名を表示します。括弧内に、テープサーバと通信するためのIPアドレスとポート番号“:”で区切って表示します。
    Tape-Server = “Tape-Server-Name”(“IP-Address”:“PORT-NUMBER”)

リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名と作業ディレクトリ名は、Symfowareがインストールされていないときは表示されません。

14.2.1.3 デバイス情報設定コマンド(acmdevinfoset)

ディスクアレイ装置(ETERNUS ディスクアレイ)に割り当てられたボリュームを、業務ボリューム、またはバックアップボリュームとして設定します。
業務ボリュームとは、バックアップ元となる業務データが格納されたボリュームのことを表します。
バックアップボリュームとは、その業務データのバックアップを保管するためのボリュームのことを表します。

Windowsにおいて業務ボリュームおよびバックアップボリュームとして登録できるデバイスについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「各種コマンド」の「デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)」を参照してください。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linuxの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset { -t [-Xlu] | -b | -o } Device-Name

    [HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -t | -b | -o Device-Name

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmdevinfoset { -t [-Xlu] | -b | -o } Device-Name

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -t

    指定したデバイスを業務ボリュームとして登録します。
    -b、-oオプションと同時に指定することはできません。

    -b

    指定したデバイスをバックアップボリュームとして登録します。
    -t、-oオプションと同時に指定することはできません。

    -o

    指定したデバイスが業務ボリューム、もしくはバックアップボリュームと登録されていた場合、それらを登録から削除します。
    -t、-bオプションと同時に指定することはできません。

    -Xlu

    LU(ディスク)を業務ボリュームへ設定する場合に指定します。本オプションを指定しない場合、LU(ディスク)を業務ボリュームに設定することはできません。

    本オプションは、LU(ディスク)以外のボリュームに指定することはできません。指定された場合は、エラーとなります。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    StorageサーバがSolaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、業務ボリュームのブロックデバイス名を指定します。
    StorageサーバがWindowsの場合、業務ボリュームに対応するAdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
    AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    1. パーティション(スライス)単位の場合

      デバイス(/dev/dsk/c1t0d0s6)を業務ボリュームとして設定します。

      # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -t /dev/dsk/c1t0d0s6
      acmdevinfoset completed
      #

      デバイス(/dev/dsk/c1t0d2s6)をバックアップボリュームとして設定します。

      # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -b /dev/dsk/c1t0d2s6
      acmdevinfoset completed
      #

      業務ボリュームとして設定したデバイス(/dev/dsk/c1t0d0s6)を設定から削除します。

      # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -o /dev/dsk/c1t0d0s6
      acmdevinfoset completed
      #

    2. LU(ディスク)の場合

      SolarisのLU(ディスク)のデバイス(/dev/dsk/c1t1d0s2)を業務ボリュームとして設定します。

      # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -t -Xlu /dev/dsk/c1t1d0s2

      LinuxのLU(ディスク)のデバイス(/dev/sde)を業務ボリュームとして設定します。

      # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevinfoset -t -Xlu /dev/sde

      WindowsのLU(ディスク)のデバイス(g1d173)を業務ボリュームとして設定します。

      C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\acmdevinfoset -t -Xlu g1d173

次のような場合は、業務ボリュームとして設定することができません。

次のような場合は、バックアップボリュームとして設定することができません。

次の変更を行うには、関連するバックアップ履歴情報を削除してからでないと実施できません。

次の変更を行うには、業務ボリュームに設定されているバックアップポリシーを削除してからでないと実施できません。

次の変更を行うには、関連する同期処理(OPCセション)をキャンセルしてからでないと実施できません。

次の変更を行うには、関連する同期処理(ECセション)をキャンセルしてからでないと実施できません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「SDXオブジェクトの運用の注意」を参照してください。

14.2.1.4 デバイス使用状況表示コマンド(acmdevdisp)

デバイス情報設定コマンド(acmdevinfoset)で設定した業務ボリューム、バックアップボリューム、およびそれ以外の設定可能なデバイスの情報を表示します。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmdevdisp [-t] [-b [-u]] [-o] [Device-Name]


    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmdevdisp [-t] [-b [-u]] [-o] [Device-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -t

    業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。
    オペランドのデバイス名が省略された場合、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。

    -b

    バックアップボリュームとして設定されているデバイスを表示します。
    オペランドのデバイス名が省略された場合、全バックアップボリュームのデバイス情報を表示します。

    -u

    履歴削除されたサスペンド状態またはトラッキング状態のバックアップボリュームのDevice-Mode欄の表示形式(通常“Backup(used)”と表示される)を変更します

    -o

    業務ボリュームとバックアップボリュームに設定されているデバイス以外を表示します。
    オペランドのデバイス名が省略された場合、業務ボリュームにもバックアップボリュームにも設定されていない全デバイス情報を表示します。

    t、b、oのすべてのオプションが省略された場合は、業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。
    省略した場合は、オプションも省略されていれば、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    業務ボリュームおよびバックアップボリュームとして設定されたデバイスの使用状況を表示します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmdevdisp -tb
    Server Device            Size         Device-Mode   Mount-Point (Method)             Backup-Engine
    srv2 /dev/dsk/c1t0d0s6    1.0 Gbyte Transaction   /mnt/tran1 (ufs)                 AdvancedCopy 
    srv2 /dev/dsk/c1t1d0s6    1.0 Gbyte Transaction   ---- (----)                      AdvancedCopy
    srv2 /dev/dsk/c1t0d5s6    2.0 Gbyte Transaction   DB1.DBS6/LOG01/RDB01 (SymfoWARE) AdvancedCopy 
    srv2 /dev/dsk/c1t0d5s3    2.0 Gbyte Transaction   DB1.DBS2/LOG02/RDB01 (SymfoWARE) AdvancedCopy 
    srv2 /dev/dsk/c1t0d2s6    1.0 Gbyte Backup (used) ---- (----)                      AdvancedCopy 
    srv2 /dev/dsk/c1t0d2s3    1.0 Gbyte Backup (free) ---- (----)                      AdvancedCopy 
    srv2 /dev/dsk/c1t0d7s6    2.0 Gbyte Backup (free) ---- (----)                      AdvancedCopy 
    srv2 /dev/dsk/c1t0d7s3    2.0 Gbyte Backup (free) ---- (----)                      AdvancedCopy 
      :
    #

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Server

    Storageサーバ名を表示します。

    Device

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を表示します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を表示します。

    Size

    デバイスに割り当てられたパーティションサイズを表示します。

    Device-Mode

    デバイスの区別する文字列を表示します。
    “Transaction”:業務ボリュームを表します。
    “Backup”:バックアップボリュームを表します。
    “Other”:業務ボリューム、バックアップボリュームに登録可能なデバイスを表します。
    バックアップボリュームの場合、そのバックアップボリュームが使用中の場合は、“Backup (used)”と表示します。未使用の場合は、“Backup (free)”と表示します。サスペンド指定バックアップまたは差分スナップショット型バックアップを実行した場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中となります。
    ただし、-uオプションを指定した場合は、履歴削除されたサスペンド状態のバックアップボリュームは“Backup(used-S)”と表示し、履歴削除されたトラッキング状態のバックアップボリュームは“Backup(used-T)”と表示します。

    Mount-Point (Method)

    Solaris/Linux/HP-UXの場合、デバイスのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。
    Windowsの場合、デバイスのドライブ文字を表示します。括弧内には、そのデバイスのファイルシステムタイプを表示します。
    AIXの場合、常に"---- (----)"を表示します。
    デバイスがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には"SymfoWARE"を表示します。

    Backup-Engine

    常に次の表示をします。
    “AdvancedCopy”:AdvancedCopy Managerによるバックアップ運用であることであることを示します。

    Symfoware用の業務ボリュームの場合、“Mount-Point (Method)”欄には以下の形式で表示します。

    DB-Name DBS-Name / LogGroup / RDB-Name (SymfoWARE)
    1 2 3 4 5
    1: データベース名を表示します。
    2: データベーススペース名を表示します。
    3: ロググループ名を表示します。
    4: RDBシステム名を表示します。RDBシステム名がない時は、"-"と表示します。
    5: Symfowareであることを表します。

14.2.1.5 ディスクバックアップポリシー設定コマンド(acmbkpolset)

保存世代数、間隔日数などのディスクバックアップポリシーを設定します。
保存世代数とは、バックアップを行ったデータを何世代残しておくかを意味します。間隔日数とは、バックアップを実行してから次のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。

バックアップ先媒体にディスクを使用しない場合は、この設定は必要ありません。

間隔日数を指定しても、AdvancedCopy Managerは自動的にバックアップを取得することは行いません。

設定の際には、指定されたディスクバックアップポリシーに従って運用するために必要な数のバックアップボリュームが設定されている必要があります。通常業務ボリュームのバックアップ運用を行う場合のバックアップボリュームの数については、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「バックアップボリュームの準備」を参照してください。

ロググループを指定して本コマンドを実行すると、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームに対して同じディスクバックアップポリシーが設定されます。ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定してディスクバックアップポリシーを設定することはできません。
  1. 指定方法

    [Solaris/Linuxの場合]

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpolset [-i Interval-Days] [-s Save-Number][Device-Name]

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpolset -n [-i Interval-Days] [-s Save-Number] ] Log-Grp-Name[/RDB-Name]

    [HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpolset [-i Interval-Days] [-s Save-Number][Device-Name]

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmbkpolset [-i Interval-Days] [-s Save-Number][Device-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -i

    間隔日数を指定します。設定できる範囲は1〜366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。
    更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    -s

    保存世代数を指定します。設定できる範囲は1〜31までで、初回登録時に省略した場合は2を設定します。
    更新時に省略した場合は既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    -n

    ロググループによる設定を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を指定します。指定するデバイスについては、「AdvancedCopy Managerテープバックアップにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。
    省略した場合は、すべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)の保存世代数を3世代で、ディスクバックアップポリシーを設定します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpolset -n -s 3 LOG01/RDB1
    /dev/dsk/c1t0d5s3 acmbkpolset completed
    /dev/dsk/c1t0d5s4 acmbkpolset completed
        :
    LOG01/RDB1 acmbkpolset completed
    #

業務ボリューム名を省略して本コマンドを実行した場合、すべての業務ボリュームにディスクバックアップポリシーが設定されます。

保存世代数の変更は、「その時点での履歴情報数」≦「設定する保存世代数」であれば実行可能です。

通常業務ボリュームは、通常バックアップボリュームをバックアップ先とします。

次のような場合、ディスクバックアップポリシーを設定できません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、「運用できないSDXオブジェクトの構成や条件」、「SDXオブジェクトの運用の注意」を参照してください。

14.2.1.6 ディスクバックアップポリシー表示コマンド(acmbkpoldisp)

設定されているディスクバックアップポリシーを表示します。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linuxの場合]

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldisp [Device-Name]

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldisp -n Log-Grp-Name[/RDB-Name]

    [HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldisp [Device-Name]

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmbkpoldisp [Device-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    ロググループによる表示を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。
    省略した場合は、バックアップポリシーが登録されている業務ボリュームのバックアップポリシーを表示します。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)のディスクバックアップポリシーを表示します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldisp -n LOG01/RDB1
    Server Device            Interval-Days  Save-Number Mount-Point (Method)
    srv2 /dev/dsk/c1t0d5s3   30              2        DB1.DBS6/L0G01/RDB1 (SymfoWARE)
    srv2 /dev/dsk/c1t0d5s4   30              2        DB2.DBS2/L0G01/RDB1 (SymfoWARE)
      :
    #

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Server

    Storageサーバ名を表示します。

    Device

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を表示します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を表示します。

    Interval-Days

    間隔日数を表示します。

    Save-Number

    保存世代数を表示します。

    Mount-Point (Method)

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。
    Windowsの場合、デバイスのドライブ文字を表示します。括弧内には、そのデバイスのファイルシステムタイプを表示します。
    DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には"SymfoWARE"を表示します。

14.2.1.7 ディスクバックアップポリシー削除コマンド(acmbkpoldel)

設定されているディスクバックアップポリシーを削除します。

削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在する場合は、バックアップ履歴情報を削除した後、本コマンドを実行してください。

ロググループを指定してディスクバックアップポリシーを削除すると、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームのディスクバックアップポリシーが削除されます。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linuxの場合]

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldel Device-Name

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldisp -n Log-Grp-Name[/RDB-Name]

    [HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldel Device-Name

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmbkpoldel Device-Name

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    ロググループによる削除を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)のディスクバックアップポリシーを削除します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmbkpoldel -n LOG01/RDB1
    /dev/dsk/c1t0d5s3 acmbkpoldel completed
    /dev/dsk/c1t0d5s4 acmbkpoldel completed
        :
    LOG01/RDB1 acmbkpoldel completed
    #

次のような場合、ディスクバックアップポリシーを削除できません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

14.2.1.8 テープバックアップポリシー設定コマンド(acmtpbkpolset)

業務ボリュームおよびロググループに対してテープバックアップポリシーを設定します。
テープバックアップ運用を行うには、テープバックアップポリシーの設定が必須です。

間隔日数を指定しても、AdvancedCopy Managerテープバックアップは自動的にバックアップを取得することは行いません。

テープバックアップポリシーを設定する場合は、事前に、ポリシー設定を行うStorageサーバにテープバックアップ管理クラスを作成してください。テープバックアップ管理クラスが存在しない状態では、テープバックアップポリシーを設定できません。
テープバックアップ管理クラスの作成については、「テープバックアップ管理クラス設定コマンド(acmtpmgmtclassset)」を参照してください。

ロググループを指定して本コマンドを実行した場合、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームに対してテープバックアップポリシーを設定します。
ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定してテープバックアップポリシーを設定することはできません。
  1. 指定方法

    [Solaris/Linuxの場合]

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpolset [-i backup-interval-days] [-d archive-interval-days] [-c Management-Class-Name] Device-Name

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpolset -n [-i backup-interval-days] [-d archive-interval-days] [-c Management-Class-Name] Log-Grp-Name[/RDB-Name]

    [HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpolset [-i backup-interval-days] [-d archive-interval-days] [-c Management-Class-Name] Device-Name

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmtpbkpolset [-i backup-interval-days] [-d archive-interval-days] [-c Management-Class-Name] Device-Name

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -i

    世代管理バックアップの間隔日数を指定します。
    設定できる範囲は1〜366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。
    更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    -d

    日数管理バックアップの間隔日数を指定します。
    設定できる範囲は1〜366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。
    更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    -n

    ロググループによる設定を行うことを指定します。
    このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

    -c

    テープバックアップ管理クラス名を指定します。
    別の業務ボリュームで既に設定されているものも指定できます。
    初回登録時は、指定が必須です。更新時に省略した場合は、既に設定してあるテープバックアップ管理クラスをそのまま引き継ぎます。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を指定します。指定するデバイスについては、「AdvancedCopy Managerテープバックアップにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)をテープバックアップ管理クラス“ACM_CLASS2”、間隔日数(世代管理)に10日間を指定してテープバックアップポリシー設定をします。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpolset -n -i 10 -c ACM_CLASS2 L0G01/RDB1
    /dev/dsk/c1t0d5s3 acmtpbkpolset completed
    /dev/dsk/c1t0d5s4 acmtpbkpolset completed
        :
    LOG01/RDB1 acmtpbkpolset completed
    #

次のような場合、テープバックアップポリシーを設定できません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

14.2.1.9 テープバックアップポリシー表示コマンド(acmtpbkpoldisp)

設定されているテープバックアップポリシーを表示します。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linuxの場合]

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldisp [Device-Name]

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldisp -n Log-Grp-Name[/RDB-Name]

    [HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldisp [Device-Name]

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmtpbkpoldisp [Device-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    ロググループによる表示を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。
    省略した場合は、テープバックアップポリシーが登録されているすべての業務ボリュームのテープバックアップポリシーを表示します。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)のテープバックアップポリシーを表示します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldisp -n LOG01/RDB1
    Server Device            Backup-Interval-Days  Archive-Interval-Days ManagementClassName Mount-Point (Method)
    srv2 /dev/dsk/c1t0d5s3   30                    2                       ACM-CLASS1          DB1.DBS6/L0G01/RDB1 (SymfoWARE)
    srv2 /dev/dsk/c1t0d5s4   30                    2                       ACM-CLASS1          DB2.DBS2/L0G01/RDB1 (SymfoWARE)
      :
    #

    表示する内容は、次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Server

    Storageサーバ名を表示します。

    Device

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、デバイス名を表示します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を表示します。

    Backup-Interval-Days

    世代管理用の間隔日数を表示します。

    Archive-Interval-Days

    日数管理用の間隔日数を表示します。

    ManagementClassName

    テープバックアップ管理クラス名を表示します。

    Mount-Point (Method)

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。
    Windowsの場合、デバイスのドライブ文字を表示します。括弧内には、そのデバイスのファイルシステムタイプを表示します。
    DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には"SymfoWARE"を表示します。

14.2.1.10 テープバックアップポリシー削除コマンド(acmtpbkpoldel)

設定されているテープバックアップポリシーを削除します。

削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在する場合は、バックアップ履歴情報を削除した後、本コマンドを実行してください。

ロググループを指定してテープバックアップポリシーを削除する場合、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームのテープバックアップポリシーが削除されます。

ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定してのテープバックアップポリシーの削除を行うことができます。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linuxの場合]

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldel Device-Name

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldel -n Log-Grp-Name[/RDB-Name]

    [HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldel Device-Name

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmtpbkpoldel Device-Name

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    ロググループによる削除を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ロググループ(LOG01/RDB1)のテープバックアップポリシーを削除します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldel -n LOG01/RDB1
    /dev/dsk/c1t0d5s3 acmtpbkpoldel completed
    /dev/dsk/c1t0d5s4 acmtpbkpoldel completed
        :
    LOG01/RDB1 acmtpbkpoldel completed
    #

次のような場合、テープバックアップポリシーを削除できません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

14.2.1.11 テープバックアップ管理クラス設定コマンド(acmtpmgmtclassset)

テープバックアップ管理クラスを設定します。

バックアップ先に指定するストレージ・プールは、TSMにて事前に作成しておく必要があります。
  1. 指定方法

    [Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpmgmtclassset [-g gen_pool] [-d day_pool] [-s save-number] [-t limit-day] Management-Class-Name

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmtpmgmtclassset [-g gen_pool] [-d day_pool] [-s save-number] [-t limit-day] Management-Class-Name

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -g

    「世代管理用バックアップ先」をgen_poolに指定します。
    世代管理用のバックアップ先となる1次ストレージ・プール名を指定します。事前にTSMにて1次ストレージ・プールを作成しておきます。TSMのバックアップ・コピーグループに設定されます。
    初回登録時の場合は必ず指定する必要があります。更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    -d

    「日数管理用バックアップ先」をday_poolに指定します。
    日数管理用のバックアップ先となる1次ストレージ・プール名を指定します。事前にTSMにて1次ストレージ・プールを作成しておきます。TSMのバックアップ・コピーグループに設定されます。
    世代管理用バックアップ先に指定した1次ストレージ・プール名を指定することもできます。
    初回登録時の場合は必ず指定する必要があります。更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。

    -s

    「保存世代数」をsave-numberに指定します。
    世代管理用のバックアップにて保存する世代数を指定します。
    save-numberに指定できる値の範囲は、“1”から“9999”までの整数および“NoLimit”です。初回登録時に省略した場合は“2”が設定されます。更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。
    なお、“NoLimit”を指定すると、「保存世代数」は無期限(永久保存)に設定されます。TSMのバックアップ・コピーグループに設定されます。

    -t

    「保持日数」をlimit-dayに指定します。
    limit-dayに指定できる値の範囲は、“0”から“30000”までの整数および“NoLimit”です。初回登録時に省略した場合は“365”が設定されます。更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。
    なお、“NoLimit”を指定すると、「保持日数」は無期限(永久保存)に設定されます。TSMのアーカイブ・コピーグループに設定されます。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Management-Class-Name

    テープバックアップ管理クラス名を指定します。
    指定できる文字列は30文字以内の英数字、“_”、“.”、“-”、“+”および“&”です。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    世代管理のバックアップを“ACMPOOL1”に“5”世代取得し、日数管理のバックアップを“ARCPOOL”に“30”日間保持する、テープバックアップ管理クラス“ACM_CLASS1”を新規に設定します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpmgmtclassset -g ACMPOOL1 -d ARCPOOL -s 5 -t 30 ACM_CLASS1
    ACM_CLASS1 acmtpmgmtclassset completed
    #

ストレージ・プールを作成する際に、TSMのコマンドでストレージ・プール名として小文字を指定しても、TSMでは全て大文字として管理されます。acmtpmgmtclasssetで指定するストレージ・プール名は、実際にTSMで管理されている名前を指定してください。英小文字は指定することはできません。

世代管理、または日数管理のどちらか一方のみのバックアップを行う場合でも、使用しない他方のバックアップ先を指定する必要があります。この場合、「世代管理用バックアップ先」と「日数管理用バックアップ先」に同一のストレージ・プールを設定してください。

保存世代数および保持日数を超えた場合に、自動的に超過した世代を削除するためには、TSMのサーバオプションファイルに定義する必要があります。この定義をすると一定の間隔で、「保存世代数および保持日数の超過を調べて、超過した履歴があれば古い履歴を消す処理」がテープサーバ上で動作します。詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「サーバオプションファイルの設定」を参照してください。
また、TSMのコマンドexpireを実行すると、現時点で超過している世代を削除できます。
コマンドの詳細については、TSMのマニュアル『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』を参照してください。
tsm> expire inventory wait=<yes/no>
waitに「yes」を指定すると、フォアグラウンドで、「no」を指定するとバックグラウンドで実行します。デフォルトは「no」です。

次のような場合、テープバックアップ管理クラスを設定することができません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

14.2.1.12 テープバックアップ管理クラス表示コマンド(acmtpmgmtclassdisp)

設定されているテープバックアップ管理クラスを表示します。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpmgmtclassdisp [Management-Class-Name]

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmtpmgmtclassdisp [Management-Class-Name]

  2. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Management-Class-Name

    テープバックアップ管理クラス名を指定します。
    このオペランドに複数のテープバックアップ管理クラス名を指定することはできません。
    省略時はテープバックアップ専用ポリシー・ドメインに登録されている全てのテープバックアップ管理クラスを表示します。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    設定されているすべてのテープバックアップ管理クラスを表示します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpmgmtclassdisp
    Server  PolicyDomain            PolicySet               ManagementClass BackupCopyGroup ArchiveCopyGroup BackupPool Save-Number ArchivePool Limit-Day
    sever01 ACM_DOMAIN              ACM_111102AA2C6_POLICY    ACM_CLASS1      standard        standard         ACMPOOL1        7           ARCHPOOL1   300
    sever01 ACM_DOMAIN              ACM_111102AA2C6_POLICY    ACM_CLASS2      standard        standard         ACMPOOL2        5           ARCHPOOL2   7
    #

    表示する内容は次に示すとおりです。

    タイトル

    説明

    Server

    Storageサーバ名を表示します。

    PolicyDomain

    「テープバックアップ専用ポリシー・ドメイン名」を表示します。常に、“ACM_DOMAIN”が表示されます。

    PolicySet

    テープバックアップ管理クラスを設定している「テープバックアップ専用ポリシー・セット」を表示します。これは、テープバックアップ管理クラス設定時に、Storageサーバ間で一意になるように自動的に割り振られるものです。

    ManagementClass

    「テープバックアップ管理クラス名」を表示します。

    BackupCopyGroup

    「バックアップ・コピーグループ名」を表示します。

    ArchiveCopyGroup

    「アーカイブ・コピーグループ名」を表示します。

    BackupPool

    「世代管理用バックアップ先」のTSM1次ストレージ・プールを表示します。

    Save-Number

    「保存世代数」を表示します。単位は世代。

    ArchivePool

    「日数管理用バックアップ先」のTSM1次ストレージ・プール名を表示します。

    Limit-Day

    「保持日数」を表示します。単位は日数。

14.2.1.13 テープバックアップ管理クラス削除コマンド(acmtpmgmtclassdel)

設定されているテープバックアップ管理クラスを削除します。

削除するテープバックアップ管理クラスが、業務ボリュームのテープバックアップポリシーで設定されている場合は、削除できません。

テープバックアップ専用ポリシー・ドメインに登録されている、最後のテープバックアップ管理クラスを削除した際には、自動的にテープバックアップ専用ポリシー・ドメインおよび、テープバックアップ専用ポリシー・セットが同時に削除されます。

  1. 指定方法

    [Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合]

    /opt/FJSVswstc/bin/acmtpmgmtclassdel Management-Class-Name

    [Windowsの場合]

    プログラムディレクトリ\bin\acmtpmgmtclassdel Management-Class-Name

  2. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Management-Class-Name

    テープバックアップ管理クラス名を指定します。
    このオペランドに複数のテープバックアップ管理クラス名を指定することはできません。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    テープバックアップ管理クラス(ACM_CLASS1)を削除します。

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpmgmtclassdel ACM_CLASS1
    ACM_CLASS1 acmtpmgmtclassdel completed
    #

次のような場合、テープバックアップ管理クラスを削除できません。

次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。

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