ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第11章 運用保守> 11.3 バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法

11.3.2 対処方法

テープにハードウェア障害が発生した場合の対処方法については、「テープにハードウェア障害が発生した場合の対処方法」を参照してください。

テープ以外のハードウェア障害等が発生した場合の対処については、以下の対処フローにしたがってください。

[図: ハードウェア障害等が発生した場合の対処フロー]

11.3.2.1 業務ボリュームにハードウェア障害が発生した場合の対処方法

業務ボリュームにハードウェア障害が発生した場合、以下の手順に従って障害の復旧作業を行ってください。

  1. 物理コピー中に障害が発生した場合は、異常の発生した処理をキャンセルします。

  2. 実行状況表示コマンド(swstbackstat、acmsyncstatswstreststat、およびacmtrkstat)、履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)を実行して、他に異常が発生していないことを確認します。

  3. 業務ボリュームのハードウェア障害を取り除きます。

  4. リストア実行コマンド(acmrestore)を使用してリストアし、業務ボリュームを復旧します。

11.3.2.2 バックアップボリュームにハードウェア障害が発生した場合の対処方法

バックアップボリュームにハードウェア障害が発生した場合、以下の手順に従って障害等の復旧作業を行ってください。

  1. 異常の発生していた処理をキャンセルします。

  2. コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUSmgr/GRmgrを使用してキャンセルします。

  3. 資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行します。

  4. 異常の発生していた処理をキャンセルします。この時、実行状況表示コマンド(swstbackstat、swstreststat)および履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)では、Status欄が“succeeded”と表示されていますが、コピー処理は中断していますので、必ずキャンセルしてください。なお、同期処理(EC)に異常が発生していた場合は、既にキャンセル状態になっていますので対処の必要はありません。

  5. 実行状況表示コマンド(swstbackstat、acmsyncstatswstreststat、およびacmtrkstat)、履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)を実行して、他に異常が発生していないことを確認します。

  6. デバイス情報設定コマンド(acmdevinfoset)を使用して、異常の発生しているバックアップボリュームを削除します。

  7. デバイス情報設定コマンド(acmdevinfoset)を使用して、新しいバックアップボリュームを登録します。異常の発生していたバックアップボリュームを修復して再度使用する場合は、初期画面から[特定デバイスの情報取得/反映]を実施してから、バックアップボリュームに登録しなおしてください。

  8. エラーとなった処理を再実行します。

11.3.2.3 業務ボリュームに不良セクタが発生した場合の対処方法 

業務ボリュームに不良セクタが発生した場合、以下の手順に従って業務ボリュームの復旧を行ってください。

  1. 不良セクタが発生したコピー処理をキャンセルします。

  2. 実行状況表示コマンド(swstbackstat、acmsyncstatswstreststat、およびacmtrkstat)、履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)を実行して、他に異常が発生していないことを確認します。

  3. 不良セクタ領域はその領域を上書きすることによって復旧されます。業務ボリュームの用途/使用状況に応じて、以下の復旧方法から適切な方法を選択して復旧を行ってください。

バックアップ履歴情報が存在しない場合は、業務ボリュームの復旧はできません。

11.3.2.4 リモートコピー処理で異常(halt)が発生した場合の対処方法 

  1. ハードウェア障害を取り除きます。

  2. 中断していたコピー処理が再開されます。

11.3.2.5 テープにハードウェア障害が発生した場合の対処方法

テープにハードウェア障害が発生した場合、以下の手順に従って障害の復旧作業を行ってください。

  1. 異常の発生したテープを、以降のバックアップで使用されないようにします。TSMの『update volume』コマンドを使用します。

    tsm> update volume <ボリューム名> access=readonly

  2. 代わりのテープをチェックインします。「テープのチェックイン」を参照してください。

  3. 期限切れの設定がされていると、1のテープに格納されたデータのバックアップ履歴が順次削除されていき、最終的にすべて削除されます。すべて削除されたら、そのテープをチェックアウトします。「ストレージ・プールからのテープの削除」を参照してください。


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