ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
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第4章 運用開始前にテープサーバ上で行う設定 | > 4.2 ストレージ・プールの設定 |
テープの投入について説明します。テープの投入は、TSMのコマンドにて行います。なお、コマンドの詳細については、TSMのマニュアル『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』を参照してください。
TSMでは、テープをライブラリ装置に入れる(投入する)ことを「チェックイン(CHECKIN)」と呼びます。反対に、ライブラリ装置から取り出す(排出)することを、「チェックアウト(CHECKOUT)」と呼びます。
チェックインしたテープは、そのままでは使用できず、必ずボリュームの定義(「define volume」コマンド)でTSMのストレージ・プールに登録する必要があります。ただし、スクラッチ・ボリュームとして使用するテープは登録する必要がありません。また、新規テープチェックインする場合は、テープの初期化(ラベル付け)が必要です。
「label libvolume」コマンドで、テープの初期化(ラベル付け)とチェックインを同時に行ないます。新規テープを使用する場合は、テープのラベル付けは必須です。
なお、テープのラベル付けを行うと、元々あったテープ内のデータは使用できなくなります。
特定のテープをチェックインしたい場合について説明します。
本コマンド起動前にテープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。
tsm> label libvolume <ライブラリ名> <ボリューム名> checkin=<scratchまたはprivate> overwrite=yes |
「checkin=scratch」オプションで投入すると、そのテープ・ボリュームはスクラッチ・ボリュームとして投入されます。
「checkin=private」オプションで投入すると、そのテープ・ボリュームはプライベート・ボリュームとして投入されます。プライベート・ボリュームを使用するには、ボリュームの定義が必要です。
「overwrite=yes」オプションは必ず使用してください。使用しない場合は、ラベル付けに失敗する場合があります。
以下は、ライブラリ名に「LT160」、ボリューム名に「DAT001」、スクラッチ・ボリュームでラベル付けしてチェックインする場合の例です。
tsm> label libvolume LT160 DAT001 checkin=scratch overwrite=yes |
「label libvolume」コマンドの状況は、以下のコマンドで確認できます。
tsm> query process |
ライブラリ装置にチェックインされたテープは、以下のコマンドで確認できます
tsm> query libvolume format=detail |
ボリューム名を指定せずに自動的にライブラリ装置内にあるボリュームのチェックインを行う方法について説明します。「label libvolume」コマンドに「search=yes」オプションをつけることで行うことができます。
tsm> label libvolume <ライブラリ名> search=yes labelsource=<barcodeまたはprompt> checkin=<scratchまたはprivate> overwrite=yes |
「checkin=scratch」オプションで投入すると、そのテープ・ボリュームはスクラッチ・ボリュームとして投入されます。
「checkin=private」オプションで投入すると、そのテープ・ボリュームはプライベート・ボリュームとして投入されます。プライベート・ボリュームを使用するには、ボリュームの定義が必要です。
「labelsource=barcode」オプションで、バーコードラベルを読み込み、読み込んだバーコードラベル名でテープを初期化(ラベル付け)します。
「labelsource=prompt」オプションで、必要に応じてラベル名を入力できます。
「overwrite=yes」オプションは必ず使用してください。使用しない場合は、ラベル付けに失敗する場合があります。
ライブラリ装置の投入口に複数テープを投入できる場合は、「search=bulk」オプションを使用する事により、投入口にあるテープを全てラベル付け+チェックインする事ができます。
ラベル付け+チェックインは、「search」オプションを使用しても、1本ずつ行われます。複数のテープを同時にチェックインする事は行いません。
以下は、ライブラリ「LT160」内をサーチし、ボリューム名をバーコードラベルから読み取り、スクラッチ・ボリュームでチェックインする場合の例です。
tsm> label libvolume LT160 search=yes labelsource=barcode checkin=scratch overwrite=yes |
「label libvolume」コマンドの状況は、以下のコマンドで確認できます。
tsm> query process |
ライブラリ装置にチェックインされたテープは、以下のコマンドで確認できます
tsm> query libvolume format=detail |
初期化(ラベル付け)済みのテープをチェックインする方法について説明します。「checkin libvolume」コマンドを使用します。
特定のテープをチェックインしたい場合について説明します。
本コマンド起動前にテープをライブラリ装置の投入口に挿入しておきます。
tsm> checkin libvolume <ライブラリ名> <ボリューム名> status=<scratchまたはprivate> |
「status=scratch」オプションで投入すると、そのテープ・ボリュームはスクラッチ・ボリュームとして投入されます。
「status=private」オプションで投入すると、そのテープ・ボリュームはプライベート・ボリュームとして投入されます。プライベート・ボリュームを使用するには、ボリュームの定義が必要です。既にTSMで使用済みのボリュームの場合(「query volume」コマンドで表示される)は、ボリュームの定義は必要ありません。
以下は、ライブラリ「LT160」、ボリューム「DAT001」をスクラッチ・ボリュームでチェックインする場合の例です。
tsm> checkin libvolume LT160 DAT001 status=scratch |
「checkin libvolume」コマンドの状況は、以下のコマンドで確認できます。
tsm> query process |
ライブラリ装置にチェックインされたテープは、以下のコマンドで確認できます
tsm> query libvolume format=detail |
ボリューム名を指定せずに自動的にライブラリ装置内にあるボリュームのチェックインを行う方法について説明します。「checkin libvolume」コマンドに「search=yes」オプションをつけることで行うことができます。
tsm> checkin libvolume <ライブラリ名> status=<scratchまたはprivate> checklabel=<yes または barcode > search=yes |
「checklabel=yes」オプションは、テープに書かれているラベルを読み込み、その名前でチェックインします。「checklabel=yes」は省略値です。
「checklabel=barcode」オプションは、バーコードラベルを読み込んで、その名前でチェックインできる(バーコード読み取り装置必須)。
ライブラリ装置の投入口に複数テープを投入できる場合は、「search=bulk」オプションを使用することにより、投入口にあるテープを全てチェックインすることができます。
チェックインは、「search」オプションを使用しても、1本ずつ行われます。複数のテープを同時にチェックインすることは行いません。
以下は、ライブラリ「LT160」内をサーチし、ボリューム名をバーコードラベルから読み取り、スクラッチ・ボリュームでチェックインする場合の例です。
tsm> checkin libvolume LT160 status=scratch checklabel=barcode search=yes |
「checkin libvolume」コマンドの状況は、以下のコマンドで確認できます。
tsm> query process |
ライブラリ装置にチェックインされたテープは、以下のコマンドで確認できます
tsm> query libvolume format=detail |
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