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PowerSORT Server V6.0  ユーザーズガイド

6.3.23 KeyCmdStrプロパティ

ソート処理、およびマージ処理のキーフィールドを設定します。

構文

object.KeyCmdStr = string

object

オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式を指定します。

string

キーフィールドを記述形式に従って指定します。

stringの記述形式

pos.len typ opt [ M kanji-def ] [, pos.len typ opt [ M kanji-def ] ...]

pos

キーフィールドの位置を指定します。
レコードの先頭を0として計算します。入力がテキストファイルの場合は、FieldDefinitionプロパティの値に従って、浮動フィールド、または固定フィールドで指定します。テキストファイル以外の場合は、常に固定フィールドとなります。浮動フィールドはフィールド番号を、固定フィールドはカラム位置を指定します。

len

キーフィールドの長さを指定します。
データ形式により指定できる長さに上限があります。詳細は、2.7.4.1 キーフィールドに指定可能なデータ形式を参照してください。
テキストファイルで浮動フィールドとして処理する場合、指定したフィールド長よりも長いフィールドが現れると、指定したフィールド長で処理されます。逆に指定したフィールド長よりも短いフィールドが現れると、実際のフィールド長で処理されます。
データ形式(typ)に符号なし2進数(bit)を指定する場合は、マスク値を10進数の1~255の範囲で指定します。この場合、フィールド値とマスク値の論理積がキー値となります。例えば、フィールド値が16進数の8e、マスク値として3を指定した場合、キー値は16進数の02になります。

typ

キーフィールドのデータ形式を指定します。
詳細は、2.7.4.1 キーフィールドに指定可能なデータ形式を参照してください。

opt

キーフィールドの操作を指定します。
詳細は、optを参照してください。

M kanji-def

漢字フィールドを指定します。
漢字フィールドの指定方法については、kanji-def の記述形式を参照してください。

解説

記述例

例1) レコードの先頭から10バイトのASCIIコードのフィールドを昇順に並べる指定です。

0.10asca

例2) レコードの先頭から5バイトのASCIIコードのフィールドを降順に、20バイトめから1バイトの外部10進数を昇順に並べる指定です。

0.5ascr,19.1zdla

例3) レコードの10バイトめから20バイトの漢字(ASCIIコード)のフィールドを総画順、音読み順の昇順として並べる指定です。

9.20ascam MstdSO

例4) レコードの10バイトめから20バイトの漢字(ASCIIコード)のフィールドに対するふりがなフィールドが、レコードの50バイトめから10バイトにASCIIコードで記述されており、これを国語辞典の並びで昇順に並べる指定です。

9.20ascam Mdic49.10asc