Systemwalker Centric Manager 使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド - UNIX共通 - |
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第2章 グローバルサーバを監視する | > 2.1 環境定義の概要環境を定義する |
監視メッセージの定義をするための前提知識として、メッセージ監視のしくみについて説明します。
Systemwalker Centric Manager GEEでは、3つの経路を使って、以下に示すメッセージを監視することができます。
利用者は、これらのメッセージ の中から監視対象とするメッセージを定義します。さらに、監視対象のメッセージについて、以下の監視属性を定義し監視します。
Systemwalker Centric Manager GEEは、これらの定義に従ってメッセージを監視画面に表示します。監視対象として定義したメッセージが、どのようなしくみで監視画面に表示されるかを以下に示します。
監視対象メッセージについては、以下の事項を定義します。ここで示す英字および数字は“図:メッセージ監視のしくみ”の図中のものと対応しています。
システムで発生したメッセージのうち、どのメッセージをSystemwalker Centric Manager GEEに送信するかをMC/FSOCKETに定義します。
MSP、F4 MSP、XSPまたはOS/390(R)の場合は、さらに、メッセージの監視属性として重要度レベルおよび[メッセージ一覧]ウィンドウでの表示色を定義します。また、SVPMを導入している場合は、代替監視パスを使ってメッセージを送信するかどうかを指定します。
詳細は、“補助メッセージリストの登録”、“環境定義体の設定”、および、それぞれの被監視システムのMC/FSOCKETのマニュアルを参照してください。
a)で定義したメッセージを、どの監視イベント種別に分類して監視するかを検討して、監視イベント種別名の一覧を登録します。a)で定義したメッセージの監視イベント種別(トラブル種別)には、監視イベント種別番号(トラブル種別番号)を登録します。
詳細は、“サーバ環境定義”を参照してください。
被監視システムがMSP、F4 MSP、XSPまたはOS/390(R)の場合は、a)で定義したメッセージについて、それぞれをどの監視イベント種別(トラブル種別)で監視するかを、b)で定義した監視イベント種別番号(トラブル種別番号)を使って定義します。
詳細は、“[監視イベント種別番号]の定義”、および、それぞれの被監視システムのMC/FSOCKETのマニュアルを参照してください。
主監視パスまたは代替監視パスによって送られるメッセージについて、その監視方法を定義します。
詳細は、“監視メッセージの定義”を参照してください。
MSP、F4 MSP、XSP、SXOおよびOS/390(R)については、a)で定義したメッセージが主監視パスによって通知されます。イベント監視の条件定義の使用方法を場合に分けて説明します。
これらのメッセージの監視方法の定義は、既に a)および c)で行われています。その内容をSystemwalker Centric Manager GEE側で変更したい場合にこのテーブルを使用します。以下の定義ができます。
SVPMと連携した場合、代替監視パスによってAVM/EXおよびハードウェア異常の情報が送信されます。また、被監視システムがMSPまたはXSPの場合は、主監視パスで監視できない以下の情報が、代替監視パスによって送信されます。
これらのメッセージは、“表:代替監視パスによって送信されるメッセージの監視属性”に示す監視属性で送信されます。イベント監視の条件定義では、監視対象から外したいメッセージがある場合、または監視属性の設定を変更したい場合に定義します。
メッセージ |
重要度レベル |
監視イベント |
[メッセージ一覧]ウィンドウでの表示色(注2) |
|
MSP |
主監視パス接続前の高輝度 |
重要 |
1 |
文字色:色番号1(白) |
NIPメッセージ |
重要 |
9 |
文字色:色番号1(白) |
|
NIPメッセージ |
一般 |
9 |
文字色:色番号0(黒) |
|
システムダンプのメッセージ |
一般 |
9 |
文字色:色番号0(黒) |
|
AVM/EXのメッセージ |
一般 |
8 |
文字色:色番号0(黒) |
|
ハードウェア異常のメッセージ |
重要 |
10 |
文字色:色番号0(黒) |
メッセージの表示色と色番号との対応を以下に示します。
MC/FSOCKETでメッセージ行の色を指定する場合は、以下の色番号と色の対応表を参考にしてください。
色番号 |
表示色(Windows) |
表示色(UNIX) |
色(MC/FSOCKETの場合) |
00 |
黒 |
黒 |
黒 |
01 |
白 |
白 |
白 |
02 |
赤 |
赤 |
赤 |
03 |
緑 |
緑 |
緑 |
04 |
深緑 |
青 |
深緑 |
05 |
黄 |
黄 |
黄 |
06 |
青 |
うすい青 |
青 |
07 |
紫 |
紫 |
紫 |
08 |
濃灰色 |
くらい灰色 |
濃灰色 |
09 |
黄緑 |
オレンジ色 |
黄緑 |
0A |
水色 |
空色 |
水色 |
0B |
ピンク |
ピンク |
ピンク |
0C |
青緑 |
青紫 |
青緑 |
0D |
茶色 |
茶色 |
茶 |
0E |
淡灰色 |
灰色 |
淡灰色 |
0F |
黄土色 |
クリーム色 |
黄土色 |
FF |
デフォルト色 |
デフォルト色 |
|
Systemwalker Centric Manager GEEが行うメッセージ処理を説明します。ここでは、代替監視パスを使用している場合を前提にして説明します。なお、順序を示す英字および数字は、“図:メッセージ監視のしくみ”の図中のものと対応しています。
被監視システムでMC/FSOCKETが起動する前については、代替監視パスによって高輝度メッセージおよび返答要求メッセージが送られます。また、NIPメッセージも代替監視パスによって送られます。さらにXSPの場合には、高輝度のWTOメッセージおよびシステム重要メッセージが送られます。
MC/FSOCKETが起動されてから主監視パスが接続するまでの間は、a)で監視対象として定義されたメッセージのうち、代替監視パスで送信するように定義したメッセージが送られます。このとき、a)およびc)で設定された監視属性の情報も同時に送られます。
MSPまたはXSPの場合は、一度主監視パスが接続された後で主監視パスによって通信が切断された場合でも、代替監視パスによって通信が継続され、a)およびc)で定義したメッセージは同様に処理されます。
MC/FSOCKETが起動されると、a)およびc)の定義情報はシステムに記憶されるため、MC/FSOCKETが停止した場合でもこの定義が有効となり、定義された情報が代替監視パスで継続送信されます。この定義は、次にMC/FSOCKETが起動されたときに更新されます。
システムダンプのメッセージが発生した場合も、代替監視パスによって通知されます。
一つの被監視システムに対して、複数のSystemwalker Centric Manager GEEによる監視が可能です。このような運用でMSPおよびXSPの監視をした場合、主監視パス接続と代替監視パス接続をしているSystemwalker Centric Manager GEEが混在することがあります。
なお、代替監視パスで接続しているSystemwalker Centric Manager GEEには、動的状態情報は送信されません。
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