NETSTAGE/Ft説明書 |
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第5章 運用 | > 5.2 操作コマンド |
NETSTAGE/Ftが提供しているNETSTAGE/Ftの資源の状態操作コマンドについて説明します。
ctleonコマンドは、EONF通信ドライバのネットワーク資源の状態変更を行います。
状態変更は、ネットワーク資源を活性化または非活性化します。活性化はネットワーク資源を使用可能にし、非活性化はネットワーク資源を使用不可能にします。非活性化には、そのネットワーク資源を使っているコネクションの扱いにより、“順次非活性化”と“強制非活性化”があります。“順次非活性化”は、すべてのコネクションが切断された後に非活性状態にします。
/opt/FJSVnft/usr/sbin/ctleon {-a|-d|-f|-p} 資源名|IPアドレス
資源を活性化します。
すべてのコネクションの切断を待って、ネットワーク資源を非活性化します。
すべてのコネクションを強制切断したのち、ネットワーク資源を非活性化します。
指定された相手ホストシステムとの間のすべてのコネクションを一括して強制切断します。
なお、ネットワーク資源の状態は変更しません。
オペランドには、資源名またはIPアドレスを指定します。
ネットワーク資源名を指定します。指定できる資源種別を表 5.8に示します。
指定資源 |
説明 |
-a |
-d |
-f |
-p |
shost |
自ホストシステム |
○ |
○ |
○ |
× |
vlu |
自通信資源 |
○ |
○ |
○ |
× |
rrcinf |
FNAプロトコル情報 |
× |
× |
× |
× |
procgr |
プロセスグループ |
× |
× |
× |
× |
dhost |
相手ホストシステム |
○ |
○ |
○ |
○ |
enrsc |
相手通信資源 |
○ |
○ |
○ |
× |
sysparm |
システムパラメタ |
× |
× |
× |
× |
○:指定可 ×:指定不可
相手ホストシステムのIPアドレスを指定します。本オペランドに指定するIPアドレスはdhost定義文に指定しているIPアドレスのみです。
IPアドレスは、-pオプションを指定した場合にのみ指定できます。
本コマンドは、処理完了後に復帰します。このため、順次非活性化を行う場合、通信が終了するまでコマンドは復帰しないので、コマンドの待ち合わせを行う場合は、注意願います。
ctlvcphコマンドは、VCP/Hの構成要素(通信パス資源、PU資源、LU資源)の活性化または非活性化を行います。
/opt/FJSVnft/usr/sbin/ctlvcph [-msg= off]
{ -ai {相手ホストシステム名 [相手ホストシステム名... ]|all}
| -ap {PU名 [PU名... ]|all}
| -al {LU名 [LU名... ]|all}
| -di [-imm] {相手ホストシステム名 [相手ホストシステム名... ]|all}
| -dp [-imm] {PU名 [PU名...]|all}
| -dl [-imm] {LU名 [LU名...]|all}
| -s 相手ホストシステム名 TICFホスト名 サービス名
}
メッセージの非表示(コマンド完了時の処理結果メッセージを表示しない)を要求する場合に指定します。
なお、本オプションを指定した場合は、アクティベートの成功/失敗に関わらずメッセージを表示しませんので、確認方法としてdspvcphコマンドにより活性化されたかどうかを確認してください。
相手ホストシステム名を指定した場合、相手ホストシステム名で指定された相手ホストシステム名資源を活性状態にします。
allを指定した場合、定義されているすべての通信パス資源を活性状態にします。
PU名を指定した場合、PU名で指定されたPU資源を活性化します。このとき、指定されたPU配下のvlu定義文でIStatusオペランドにactiveと指定したLUは、同時に活性化されます。
allを指定した場合、定義されているすべてのPU資源を活性化します。このとき、PU配下のvlu定義文でIStatusオペランドにactiveと指定したLUは、同時に活性化されます。
LU名を指定した場合、LU名で指定されたLU資源を活性化します。
allを指定した場合、定義されているすべてのLU資源を活性化します。
相手ホストシステム名を指定した場合、相手ホストシステム名で指定された相手ホストシステム資源を非活性状態にします。相手ホストシステム資源の非活性化は、指定された相手ホストシステム配下に確立しているLU-LUセションがない場合、LU、PU、相手ホストシステムの順に非活性化します。LU-LUセションがある場合、LU-LUセションの解放を待ってから、LU、PU、相手ホストシステムの順に非活性化します。
allを指定した場合、定義されているすべての相手ホストシステム資源を非活性状態にします。相手ホストシステム資源の非活性化は、相手ホストシステム配下に確立しているLU-LUセションがない場合、LU、PU、相手ホストシステムの順に非活性化します。LU-LUセションがある場合、LU-LUセションの解放を待ってから、LU、PU、相手ホストシステムの順に非活性化します。
PU名を指定した場合、PU名で指定されたPU資源を非活性化します。このとき、指定されたPU配下に確立しているLU-LUセションがない場合、LU、PUの順に非活性化します。LU-LUセションがある場合、LU-LUセションの解放を待ってから、LU、PUの順に非活性化します。
allを指定した場合、定義されているすべてのPU資源を非活性化します。このとき、PU配下に確立しているLU-LUセションがない場合、LU、PUの順に非活性化します。LU-LUセションがある場合、LU-LUセションの解放を待ってから、LU、PUの順に非活性化します。
LU名を指定した場合、LU名で指定されたLU資源を非活性化します。このとき、指定されたLUのLU-LUセションが確立してない場合、LUを非活性化します。LU-LUセションがある場合、LU-LUセションの解放を待ってから、LUを非活性化します。
allを指定した場合、定義されているすべてのLU資源を非活性化します。このとき、LU-LUセションが確立してない場合、LUを非活性化します。LU-LUセションがある場合、LU-LUセションの解放を待ってから、LUを非活性化します。
非活性化の操作において、LU-LUセション確立済みのLU資源を非活性化する必要がある場合に、アプリに対してセション切断指示を通知します。
運用中に相手ホストシステム資源の情報を、TICFホスト名とサービス名に指定した情報に変更します。変更した情報は、NETSTAGE/Ftを停止するまで有効です。
変更を行う前に必ず相手ホストシステム資源を非活性にしてください。
なし
端末と接続する(PUの活性化)方法には、次の3種類があります。
端末からの着呼を待ち合わせ、端末から着呼することで接続します。着呼の待ち合わせは、相手ホストシステム資源が活性状態のときに行われます。
-apオプションを実行したとき、発呼によりPUを活性化します。発呼接続は、相手ホストシステム資源が活性状態のときに行われます。
端末からの着呼を待ち合わせ、端末から着呼することで接続します。
また、端末の着呼を待ち合わせているとき、-apオプションを実行することで発呼に切り替えPUを活性化します。発着呼接続は、相手ホストシステム資源の状態が活性状態のときに行われます。
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