Symfoware Active DB Guard 運用ガイド
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第4章 異常時の運用

4.19 ログ破棄

ログ破棄とは、RERUNログ抽出ファイルに格納された一部のRERUNログの反映処理でエラーが発生した場合に、RERUNログの反映処理を継続することで、RERUNログ抽出ファイルを反映完了状態にする機能です。ログ破棄は、反映処理が一旦異常終了した後のリカバリ処理でRLPが切り替えオフライン状態でないと実施できない処理(全件複写など)を利用する場合に、エラーになるRERUNログを破棄します。ログ破棄により、RERUNログ抽出ファイルを反映済みの状態とすることで、切り替えオフラインを可能にし、その後、全件複写などを実行することができます。

rdbbcrefコマンドを実行してログ破棄を実施します。

以下の場合にログ破棄の対象になります。正常な状態になるとログ破棄対象外になります。

[表:エラー種別とログ破棄手順]

エラー種別

エラーの内容

破棄手順

固有のリカバリ処理

RERUNログ矛盾

INSERTログ適用でレコード有り

-f inh

UPDATEログ適用でレコードなし

-f inh

DELETEログ適用でレコードなし

-f inh

定義不一致

レコード更新履歴の不一致

-f inh

表定義から再作成DSIの全件複写

INDEXのDSO未定義

-f inh

INDEXのDSI未定義

-f inh

INDEX DSIの定義

未フォーマット

表のDSI未フォーマット

-f inh

INDEXのDSI未フォーマット

-f inh

閉塞

INDEXのDSI閉塞

-f inh

*1閉塞原因を取り除く

INDEXのDSIのI/Oエラー

-f inh

表のDSI閉塞

-f inh

*1、*2閉塞原因を取り除く

表のDSIのI/Oエラー

-f inh

セットアップ未

資源識別子の登録未

-f map

資源識別子の登録

*1 Symfoware Serverのメディアリカバリ機能で最新までリカバリできれば、ログ破棄を実施する必要はありません。
*2 閉塞状態になっていない資源を破棄対象とするためには、rdbinhコマンドで閉塞に設定します。

ログ破棄を実施した場合には、対象資源に関して全件複写を行う必要があります。全件複写の詳細については“全件複写によるデータの移行”を参照してください。

下へ4.19.1 反映コマンド実行時に閉塞した資源のログ破棄
下へ4.19.2 反映コマンド実行時に資源識別子が登録されていない資源のログ破棄

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