ETERNUS SF XL-DATA/MV 使用手引書
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付録D 統計情報

D.2 UNIX/IAサーバ側が出力する統計情報

UNIX/IAサーバでは、統計情報を出力するかどうかについては「データ転送環境設定ファイル」"PUTDIR""PUTLINE"が、両方共指定されていた場合だけ出力されます。両方共未指定の場合には統計情報は出力されません。
出力されるファイルは、データ転送統計情報ファイルと呼び、データ転送用ボリュームごとに3つのファイルに出力します。
出力される先は、「データ転送環境設定ファイル」の"PUTDIR"に指定したディレクトリ配下となります。
出力されるファイル名は以下のとおりです。

UNIXサーバ ディスクファイル名-01.log 例) /dev/rdsk/c2t0d0s2用の統計情報ファイルは、
   c2t0d0s2-01.log
   c2t0d0s2-02.log
   c2t0d0s2-03.log
ディスクファイル名-02.log
IAサーバ ディスク番号-01.log 例) PHYSICALDRIVE2用の統計情報ファイルは、
   PHYSICALDRIVE2-01.log
   PHYSICALDRIVE2-02.log
   PHYSICALDRIVE2-03.log
ディスク番号-02.log

統計情報は、データ転送でデータ転送用ボリュームを使用する度に、各データ転送用ボリュームごと採取されます。
統計情報は、ローカルホスト内でデータ転送依頼した転送コマンドおよび、デーモンまたはサービスのすべての統計情報が出力されます。
データ転送統計情報ファイルの3つのファイルは、以下のようにサイクリックに使用されます。

データ転送統計情報ファイルの切り換え設定で「格納件数」を指定した場合

  1. 一つ目のファイルに格納します。
  2. 一つ目のファイルに格納する転送件数が、「データ転送環境設定ファイル」で指定した件数に達した場合には、二つ目のファイルに格納します。
  3. 二つ目のファイルに格納する転送件数が、2. と同じようになった場合には、三つ目のファイルを上書きして格納します。
    これを繰り返し行い、再度一つ目のファイルに格納する場合にはすべて上書きします。

データ転送統計情報ファイルの切り換え設定で「1日単位」を指定した場合
  1. 一つ目のファイルに格納します。
  2. データ転送統計情報内の転送終了日が、一つ目のファイル内の作成日を超えた場合には、二つ目のファイルに格納します。
  3. データ転送統計情報内の転送終了日が、二つ目のファイル内の作成日を超えた場合には、三つ目のファイルに格納します。
    これを繰り返し行い、再度一つ目のファイルに格納する場合にはすべて上書きします。
データ転送統計情報ファイルが切り替わったタイミングで、コンソールやイベントログにKJU6004のメッセージが表示されます。
その際には、データ転送統計情報ファイルの切り替わった元のファイルの退避を実施してください。

データ転送統計情報ファイル内には、以下の出力形式で出力されます。
行数 情報内容
1行目 格納件数
2行目 ファイル作成日
3行目 統計情報の各項目名(ヘッダ)
4行目以降 統計情報の各情報
1つの転送が、上記表の4行目以降に出力される統計情報の各情報に1行で出力します。
出力される統計情報の各情報には、以下の項目が存在しタブ区切りで順に出力します。
No. 項目 意味
1 データ転送開始日時 データ転送を開始した日時です。
 YYYY/MM/DD hh:mm:ss
  左より年/月/日 時:分:秒
2 データ転送終了日時 データ転送が終了した日時です。
 YYYY/MM/DD hh:mm:ss
  左より年/月/日 時:分:秒
3 復帰コード データ転送処理の復帰コードです。
 クライアント側(転送コマンド)
  n
   n :復帰コード、10進数
 サーバ側(デーモンまたはサービス)
  0xXX
   XX:復帰コード、16進数
4 システム種別 出力情報がクライアント側(転送コマンド)、サーバ側(デーモンまたはサービス)なのかを示します。
 {CLIENT|SERVER}
5 データ転送種別 データ転送処理の処理種別です。
自システムを基準とした転送方向であり、クライアントシステム側がSENDの場合、サーバシステム側ではRECEIVEとなります。
 {SEND|RECEIVE}
6 データ転送量 転送が完了したデータ量です。
 nB
  n:10進数で単位はバイト
7 区画番号 データ転送に使用した区画の番号です。
 nn
  nn:00〜15 (10進数)
8 ユーザ名 クライアントシステム側は依頼者名、サーバシステム側はサーバ側のユーザ名(例えば、転送コマンド実行時のMFTF_USERの値)
9 クライアントシステム側のファイル名 以下のファイル名を出力します。

データ転送時に使用した、クライアントシステム側のファイル名

クライアント側が転送コマンドmftfsend(データ送信依頼)で、標準入力を使用する(-fオプション未指定)場合には、本項目には「stdin」を出力します。
また、転送コマンドmftfrecv(データ受信依頼)で、標準出力を使用する(-tオプション未指定)場合には、本項目には「stdout」を出力します。
10 サーバシステム側のファイル名 以下のファイル名を出力します。

データ転送時に使用した、サーバシステム側のファイル名
このデータ転送統計情報ファイルを、PC(Windows)にダウンロードして、Excel等により表示/編集/印刷等を容易に行うことができます。
ただし、転送情報内(転送ファイルやフィルターコマンド等)にタブ文字が含まれている場合、項目の位置がずれてしまいますので、編集等行ってください。

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