ETERNUS SF XL-DATA/MV 使用手引書
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第2章 動作環境の設定> 2.4 XLデータムーバの初期化> 2.4.1 グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからの初期化

2.4.1.6 KJUAFMT制御文の使用例

KJUAFMT制御文の使用例(JCL例)について説明します。

■グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとUNIXサーバ間でデータ転送を行う場合の使用例

[MSP、OS/390システムの場合]

----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
//FORMAT  EXEC PGM=KJUAFMT,REGION=1024K
//SYSPRINT DD  SYSOUT=*
//SYSIN   DD  *
 DEVICE VOL=MSPVOL,INIT        (1)
 DEFCL  SYSNAME=MSP1         (2)
 DEFSV  SYSNAME=UNIX1,CLNAME=MSP1,  (3)
     PATH=/dev/rdsk/c1t1d2s2
*
 DEFCL  SYSNAME=UNIX1         (4)
 DEFSV  SYSNAME=MSP1,CLNAME=UNIX1,  (5)
     VOL=MSPVOL
/*
(1):VOLオペランドでグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のデータ転送用ボリュームのボリューム通し番号を指定します。この例ではMSPVOLとしています。
(2):グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側をクライアントとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドでグローバルサーバまたはPRIMEFORCEのクライアントシステム名を指定します。 この例ではMSP1としています。
なお、SANデータ連携製品の場合、クライアントシステム名は、SANデータ連携製品で使用するグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
(3):UNIX側をサーバとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドでUNIXのサーバシステム名を指定します。この例ではUNIX1としています。
CLNAMEオペランドには(2)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
PATHオペランドにはUNIX側のデータ転送用ボリュームの特殊ファイル名を指定します。この例では/dev/rdsk/c1t1d2s2としています。
なお、SANデータ連携製品の場合、サーバシステム名は、SANデータ連携製品で使用するUNIX側のホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
(4):UNIX側をクライアントとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドには(3)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
(5):グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側をサーバとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドには(2)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
CLNAMEオペランドには(4)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
VOLオペランドには(1)のVOLオペランドと同じものを指定します。

[XSPシステムの場合]

----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
\ EX  KJUAFMT,RSIZE=1024K
\ FD  SYSPRINT=DA,SOUT=A
\ FD  SYSIN=*
 DEVICE VOL=XSPVOL,INIT        (1)
 DEFCL  SYSNAME=XSP1         (2)
 DEFSV  SYSNAME=UNIX1,CLNAME=XSP1,  (3)
     PATH=/dev/rdsk/c1t1d2s2
*
 DEFCL  SYSNAME=UNIX1         (4)
 DEFSV  SYSNAME=XSP1,CLNAME=UNIX1,  (5)
     VOL=XSPVOL
\ JEND 
(1):VOLオペランドでグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のデータ転送用ボリュームのボリューム通し番号を指定します。この例ではXSPVOLとしています。
(2):グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側をクライアントとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドでグローバルサーバまたはPRIMEFORCEのクライアントシステム名を指定します。 この例ではXSP1としています。
なお、SANデータ連携製品の場合、クライアントシステム名は、SANデータ連携製品で使用するグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
(3):UNIX側をサーバとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドでUNIXのサーバシステム名を指定します。この例ではUNIX1としています。
CLNAMEオペランドには(2)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
PATHオペランドにはUNIX側のデータ転送用ボリュームの特殊ファイル名を指定します。この例では/dev/rdsk/c1t1d2s2としています。
なお、SANデータ連携製品の場合、サーバシステム名は、SANデータ連携製品で使用するUNIX側のホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
(4):UNIX側をクライアントとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドには(3)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
(5):グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側をサーバとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドには(2)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
CLNAMEオペランドには(4)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
VOLオペランドには(1)のVOLオペランドと同じものを指定します。

■グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとIAサーバ間でデータ転送を行う場合の使用例

IAサーバとデータ転送を行う場合の初期化は、以下の手順で実行してください。


[MSP、OS/390システムの場合]

----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
//FORMAT  EXEC PGM=KJUAFMT,REGION=1024K
//SYSPRINT DD  SYSOUT=*
//SYSIN   DD  *
 DEVICE VOL=MSPVOL,INIT        (1)
 DEFCL  SYSNAME=MSP1         (2)
*
 DEFCL  SYSNAME=NT1          (3)
 DEFSV  SYSNAME=MSP1,CLNAME=NT1,   (4)
     VOL=MSPVOL
/*
(1):VOLオペランドでグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のデータ転送用ボリュームのボリューム通し番号を指定します。この例ではMSPVOLとしています。
(2):グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側をクライアントとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドでグローバルサーバまたはPRIMEFORCEのクライアントシステム名を指定します。 この例ではMSP1としています。
なお、SANデータ連携製品の場合、クライアントシステム名は、SANデータ連携製品で使用するグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
(3):IA側をクライアントとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドでIAサーバのクライアントシステム名を指定します。この例ではNT1としています。
なお、SANデータ連携製品の場合、クライアントシステム名は、SANデータ連携製品で使用するIA側のホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
(4):グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側をサーバとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドには(2)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
CLNAMEオペランドには(3)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
VOLオペランドには(1)のVOLオペランドと同じものを指定します。

グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側で初期化を実行した後、IAサーバでディスクユーティリティを実行し、ディスクドライブの番号を求めます。
求めたディスクドライブの番号を、転送用ボリュームに情報として設定するために、情報更新のジョブを以下のJCL例にならって実行します。

----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
//ALTER   EXEC PGM=KJUAFMT,REGION=1024K
//SYSPRINT DD  SYSOUT=*
//SYSIN   DD  *
 DEVICE VOL=MSPVOL          (5)
 DEFSV  SYSNAME=NT1,CLNAME=MSP1,   (6)
     DRIVE=PHYSICALDRIVE3
/*
(5):VOLオペランドには(1)のVOLオペランドと同じものを指定します。
(6):IA側をサーバとした情報を追加します。
SYSNAMEオペランドには(3)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
CLNAMEオペランドには(2)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
DRIVEオペランドにはディスクユーティリティで求めたディスクドライブ名を指定します。この例ではPHYSICALDRIVE3としています。

[XSPシステムの場合]

----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
\ EX KJUAFMT,RSIZE=1024K
\ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A
\ FD SYSIN=*
 DEVICE VOL=XSPVOL,INIT        (1)
 DEFCL SYSNAME=XSP1         (2)
*
 DEFCL SYSNAME=NT1          (3)
 DEFSV SYSNAME=XSP1,CLNAME=NT1,   (4)
     VOL=XSPVOL
\ JEND
(1):VOLオペランドでグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のデータ転送用ボリュームのボリューム通し番号を指定します。この例ではXSPVOLとしています。
(2):グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側をクライアントとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドでグローバルサーバまたはPRIMEFORCEのクライアントシステム名を指定します。 この例ではXSP1としています。
なお、SANデータ連携製品の場合、クライアントシステム名は、SANデータ連携製品で使用するグローバルサーバまたはPRIMEFORCE側のホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
(3):IA側をクライアントとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドでIAサーバのクライアントシステム名を指定します。この例ではNT1としています。
なお、SANデータ連携製品の場合、クライアントシステム名は、SANデータ連携製品で使用するIA側のホスト名/ノード名と同じにする必要があります。
(4):グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側をサーバとした指定を行います。
SYSNAMEオペランドには(2)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
CLNAMEオペランドには(3)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
VOLオペランドには(1)のVOLオペランドと同じものを指定します。

グローバルサーバまたはPRIMEFORCE側で初期化を実行した後、IAサーバでディスクユーティリティを実行し、ディスクドライブの番号を求めます。
求めたディスクドライブの番号を、転送用ボリュームに情報として設定するために、情報更新のジョブを以下のJCL例にならって実行します。

----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
\ EX KJUAFMT,RSIZE=1024K
\ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A
\ FD SYSIN=*
 DEVICE VOL=XSPVOL           (5)
 DEFSV SYSNAME=NT1,CLNAME=XSP1,    (6)
     DRIVE=PHYSICALDRIVE3
\ JEND
(5):VOLオペランドには(1)のVOLオペランドと同じものを指定します。
(6):IA側をサーバとした情報を追加します。
SYSNAMEオペランドには(3)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
CLNAMEオペランドには(2)のSYSNAMEオペランドと同じものを指定します。
DRIVEオペランドにはディスクユーティリティで求めたディスクドライブ名を指定します。この例ではPHYSICALDRIVE3としています。

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