ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 13.1.0 説明書 - Solaris(TM) Operating System -
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第3章 運用環境設定

本章では、Recovery Manager for Oracleでバックアップ/リカバリー運用を行うための環境設定について説明します。

運用環境設定には、以下の方法があります。

3.1 運用環境設定手順 

運用環境の「設定」、「変更」および「削除」を行う方法には、それぞれ、環境設定メインメニュー画面を使用する方法と環境設定コマンドを使用する方法があります。

◆環境設定メインメニュー画面を使用する方法

◆環境設定コマンドを使用する方法

運用環境設定の注意事項

3.1.1 環境設定メインメニュー画面からの設定手順

環境設定メインメニュー画面を使用する場合、以下の手順で運用環境の設定を行います。

  1. ターゲットデータベースの確認

    バックアップ/リカバリー運用を行うデータベース(以降、“ターゲットデータベース”と称します)が、Recovery Manager for Oracleでバックアップ/リカバリーを行うための要件を満たしているかを確認します。
    ターゲットデータベースの確認方法は「ターゲットデータベースの確認」を参照してください。

  2. ディスク資源構成の確認

    Recovery Manager for Oracleでバックアップ/リカバリーを行うために、各ディスク資源のレイアウトが適切かを確認します。
    ディスク資源構成の確認方法は「ディスク資源構成の確認」を参照してください。

  3. 環境設定ファイルの作成

    環境設定ファイルを作成します。
    環境設定ファイルの作成方法には、新規に作成する方法と、既存の環境設定ファイルを参照作成する方法があります。
    環境設定ファイルを新規に作成する場合は、「環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル新規作成」を参照してください。
    環境設定ファイルを参照作成する場合は、「環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル参照作成」を参照してください。

  4. リカバリ・カタログ・データベースの作成

    リカバリ・カタログ・データベースを作成します。
    リカバリ・カタログ・データベースの作成方法は「環境設定メインメニュー画面からのリカバリ・カタログ・データベース作成」を参照してください。
    なお、リカバリ・カタログ・データベースは、環境設定ファイルの作成時に続けて作成することもできます。

3.1.2 環境設定メインメニュー画面からの変更手順

環境設定メインメニュー画面を使用する場合、以下の手順で運用環境の変更を行います。

この手順でリカバリ・カタログ・データベースに関する設定を変更することはできません。
リカバリ・カタログ・データベースに関する設定を変更する場合は、リカバリ・カタログ・データベースを削除後、再度、作成してください。

  1. 環境設定ファイルの編集

    環境設定ファイルを編集します。
    環境設定ファイルを編集する方法は「環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル編集」を参照してください。

  2. リカバリ・カタログ・データベースの再作成

    リカバリ・カタログ・データベースを再作成します。
    リカバリ・カタログ・データベースを再作成する方法は「環境設定メインメニュー画面からのリカバリ・カタログ・データベース再作成」を参照してください。

3.1.3 環境設定メインメニュー画面からの削除手順

環境設定メインメニュー画面を使う場合、以下の手順で運用環境の削除を行います。

  1. リカバリ・カタログ・データベースの削除

    リカバリ・カタログ・データベースを削除します。
    リカバリ・カタログ・データベースを削除する方法は「環境設定メインメニュー画面からのリカバリ・カタログ・データベース削除」を参照してください。

  2. 環境設定ファイルの削除

    環境設定ファイルを削除します。
    環境設定ファイルを削除する方法は「環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル削除」を参照してください。

  3. listener.oraファイルの編集

    listener.oraファイルからリカバリ・カタログ・データベース接続用のリスナー定義を削除します。
    $ORACLE_HOME/network/admin/listener.oraファイルをエディタで編集し、リカバリ・カタログ・データベース接続用のリスナー定義部分を削除してください。
    削除する部分は以下のとおりです。

    LSNR_NAME =
    (DESCRIPTION =
    (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = PORT_NO))
    )

    SID_LIST_LSNR_NAME =
    (SID_LIST =
    (SID_DESC =
    (GLOBAL_DBNAME = R_DB_NAME.world)
    (ORACLE_HOME = $ORACLE_HOME)
    (SID_NAME = R_DB_NAME)
    )
    )


    LSNR_NAME : リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナー名
    PORT_NO : リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナーが使用するポート番号
    R_DB_NAME : リカバリ・カタログ・データベース名
    $ORACLE_HOME : ターゲットデータベースのORACLE_HOME

    クラスタ運用時は、すべてのクラスタノード上のlistener.oraファイルを編集してください。

  4. tnsnames.oraファイルの編集

    tnsnames.oraファイルからリカバリ・カタログ・データベース接続用の定義を削除します。
    $ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルをエディタで編集し、リカバリ・カタログ・データベース接続用の定義を削除してください。
    削除する部分は以下のとおりです。

    R_DB_NAME =
    (DESCRIPTION =
    (ADDRESS_LIST =
    (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = PORT_NO))
    )
    (CONNECT_DATA =
    (SERVICE_NAME = R_DB_NAME.world)
    )
    )

    R_DB_NAME : リカバリ・カタログ・データベース名
    PORT_NO : リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナーが使用するポート番号

    クラスタ運用時は、すべてのクラスタノード上のtnsnames.oraファイルを編集してください。

  5. 不要ファイルの削除

    運用環境を削除すると、実行ログファイルが不要になります。
    以下のディレクトリをファイルごと削除してください。

3.1.4 環境設定コマンドによる設定手順

環境設定コマンドを使う場合、以下の手順で運用環境の設定を行います。

  1. ターゲットデータベースの確認

    ターゲットデータベースが、Recovery Manager for Oracleでバックアップ/リカバリーを行うための要件を満たしているかを確認します。
    ターゲットデータベースの確認方法は「ターゲットデータベースの確認」を参照してください。

  2. ディスク資源構成の確認

    Recovery Manager for Oracleでバックアップ/リカバリーを行うために、各ディスク資源のレイアウトが適切かを確認します。
    ディスク資源構成の確認方法は「ディスク資源構成の確認」を参照してください。

  3. 環境設定ファイル格納先の作成

    環境設定ファイル格納先ディレクトリを作成します。
    作成するディレクトリのパスは以下のとおりです。

    /opt/FJSVrmfo/conf/dbname


    dbname : ターゲットデータベース名

  4. 環境設定ファイルの作成

    環境設定ファイルを作成します。
    環境設定ファイルについては「環境設定ファイル」を参照してください。

  5. コマンド実行準備

    環境設定コマンドを実行するための準備を行います。

    1. rootユーザーでログインします

      データベースサーバにrootユーザーでログインします。
      root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することも可能です。

    2. 環境変数を設定します

      ターゲットデータベースに関する、以下の環境変数を設定します。

      環境変数

      設定値

      ORACLE_HOME

      ターゲットデータベースのORACLE_HOMEを設定します。

      LD_LIBRARY_PATH

      32bit版のOracle Databaseを使用する場合、“$ORACLE_HOME/lib”を追加します。
      64bit版のOracle Databaseを使用する場合、“$ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib”を追加します。


  6. 環境設定ファイルのチェック

    環境設定ファイルの正当性をチェックします。
    以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmfoconfig -c dbname <Enter>

    dbname : ターゲットデータベース名

    チェックの結果、エラーがあった場合は、環境設定ファイルを修正した後、再度チェックを行ってください。

  7. SYSパスワードファイルの暗号化

    SYSパスワードファイルを暗号化します。
    以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmfoconfig -e dbname <Enter>

    dbname : ターゲットデータベース名

  8. リカバリ・カタログ・データベースの作成

    リカバリ・カタログ・データベースを作成します。
    以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmfoconfig -m dbname <Enter>

    dbname : ターゲットデータベース名

    環境設定コマンドによる運用環境設定のポイント

    環境設定コマンドによる運用環境設定の注意事項

3.1.5 環境設定コマンドによる変更手順

環境設定コマンドを使う場合、以下の手順で運用環境の変更を行います。

  1. 環境設定ファイルの編集

    環境設定ファイルを編集します。
    環境設定ファイルについては「環境設定ファイル」を参照してください。

    リカバリ・カタログ・データベース定義ファイルは編集しないでください。
    リカバリ・カタログ・データベース定義ファイルを編集しなければならない場合は、編集前にリカバリ・カタログ・データベースの削除を行ってください。

  2. コマンド実行準備

    環境設定コマンドを実行するための準備を行います。

    1. rootユーザーでログインします

      データベースサーバにrootユーザーでログインします。
      root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することも可能です。

    2. 環境変数を設定します

      ターゲットデータベースに関する、以下の環境変数を設定します。

      環境変数

      設定値

      ORACLE_HOME

      ターゲットデータベースのORACLE_HOMEを設定します。

      LD_LIBRARY_PATH

      32bit版のOracle Databaseを使用する場合、“$ORACLE_HOME/lib”を追加します。
      64bit版のOracle Databaseを使用する場合、“$ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib”を追加します。


  3. 環境設定ファイルのチェック

    環境設定ファイルの正当性をチェックします。
    以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmfoconfig -c dbname <Enter>

    dbname : ターゲットデータベース名

    チェックの結果、エラーがあった場合は、環境設定ファイルを修正した後、再度チェックを行ってください。

  4. SYSパスワードファイルの暗号化

    SYSパスワードファイルを編集した場合、再度、SYSパスワードファイルを暗号化します。
    以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmfoconfig -e dbname <Enter>

    dbname : ターゲットデータベース名

  5. リカバリ・カタログ・データベースの再作成

    リカバリ・カタログ・データベースを再作成します。
    以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmfoconfig -u dbname <Enter>

    dbname : ターゲットデータベース名

3.1.6 環境設定コマンドによる削除手順

環境設定コマンドを使う場合、以下の手順で運用環境の削除を行います。

  1. コマンド実行準備

    環境設定コマンドを実行するための準備を行います。

    1. rootユーザーでログインします

      データベースサーバにrootユーザーでログインします。
      root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することも可能です。

    2. 環境変数を設定します

      ターゲットデータベースに関する、以下の環境変数を設定します。

      環境変数

      設定値

      ORACLE_HOME

      ターゲットデータベースのORACLE_HOMEを設定します。

      LD_LIBRARY_PATH

      32bit版のOracle Databaseを使用する場合、“$ORACLE_HOME/lib”を追加します。
      64bit版のOracle Databaseを使用する場合、“$ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib”を追加します。


  2. リカバリ・カタログ・データベースの削除

    リカバリ・カタログ・データベースを削除します。
    以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmfoconfig -r dbname <Enter>

    dbname : ターゲットデータベース名

  3. listener.oraファイルの編集

    listener.oraファイルからリカバリ・カタログ・データベース接続用のリスナー定義を削除します。
    $ORACLE_HOME/network/admin/listener.oraファイルをエディタで編集し、リカバリ・カタログ・データベース接続用のリスナー定義部分を削除してください。
    削除する部分は以下のとおりです。

    LSNR_NAME =
    (DESCRIPTION =
    (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = PORT_NO))
    )

    SID_LIST_LSNR_NAME =
    (SID_LIST =
    (SID_DESC =
    (GLOBAL_DBNAME = R_DB_NAME.world)
    (ORACLE_HOME = $ORACLE_HOME)
    (SID_NAME = R_DB_NAME)
    )
    )

    LSNR_NAME : リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナー名
    PORT_NO : リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナーが使用するポート番号
    R_DB_NAME : リカバリ・カタログ・データベース名
    $ORACLE_HOME : ターゲットデータベースのORACLE_HOME

    クラスタ運用時は、すべてのクラスタノード上のlistener.oraファイルを編集してください。

  4. tnsnames.oraファイルの編集

    tnsnames.oraファイルからリカバリ・カタログ・データベース接続用の定義を削除します。
    $ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルをエディタで編集し、リカバリ・カタログ・データベース接続用の定義を削除してください。
    削除する部分は以下のとおりです。

    R_DB_NAME =
    (DESCRIPTION =
    (ADDRESS_LIST =
    (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = PORT_NO))
    )
    (CONNECT_DATA =
    (SERVICE_NAME = R_DB_NAME.world)
    )
    )

    R_DB_NAME : リカバリ・カタログ・データベース名
    PORT_NO : リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナーが使用するポート番号

    クラスタ運用時は、すべてのクラスタノード上のtnsnames.oraファイルを編集してください。

  5. 環境設定ファイルの削除

    環境設定ファイルを削除します。
    以下のディレクトリをファイルごと削除してください。

    /opt/FJSVrmfo/conf/dbname

    dbname : ターゲットデータベース名

  6. 不要ファイルの削除

    運用環境を削除すると、実行ログファイルが不要になります。
    以下のディレクトリをファイルごと削除してください。

3.2 運用環境設定の前に 

3.2.1 ターゲットデータベースの確認

ターゲットデータベースが、Recovery Manager for Oracleでバックアップ/リカバリー運用を行うための要件を満たしているかを確認します。

  1. データベース運用がアーカイブ・モードか

    Recovery Manager for Oracleを使用する場合、ノーアーカイブ・モードでは、バックアップが実行できません。
    アーカイブ・モードであることを確認してください。

    アーカイブ・モードの確認

    % setenv ORACLE_SID ora10g
    % sqlplus /nolog
    SQL> connect / as sysdba
    接続されました。
    SQL> archive log list
    データベース・ログ・モード アーカイブ・モード
    自動アーカイブ 使用可能
    アーカイブ先 /ora10g/arch
    最も古いオンライン・ログ順序 34
    アーカイブする次のログ順序 36
    現行のログ順序 36


    データベース・ログ・モードが「アーカイブ・モード」であること、および、自動アーカイブが「使用可能」であることを確認してください。

  2. パスワードファイル認証を使用した接続が可能か

    Recovery Manager for Oracleを使用する場合、パスワードファイル認証は必須です。また、パスワードファイルを複数のインスタンスで共有することはできません。
    初期化パラメータが「remote_login_passwordfile=exclusive」であることを確認してください。

  3. Net Services環境が正しく設定されているか

    Recovery Manager for Oracleを使用する場合、Net Services環境が正しく設定されている必要があります。
    以下の手順で、Net Services環境が正しく設定されていることを確認してください。

    1. ターゲットデータベース接続用リスナーが定義されているか

      ターゲットデータベース接続用リスナーが、静的サービス構成で定義されていることを確認します。
      Recovery Manager for Oracleは、Java Database Connectivity (以降、“JDBC”と略します)を使用してデータベースへの接続を行います。リスナーが動的サービス構成の場合、データベースがオープン以外の状態では接続できないため、リカバリーに失敗することがあります。

      RAC運用の場合

      • ターゲットデータベース接続用リスナーでは、ロードバランスを使用しないでください。
      • ターゲットデータベースがOracle10gの場合、ターゲットデータベース接続用リスナーとして、Cluster Ready Servicesでリソース管理されていないバックアップ/リカバリー専用のリスナーを用意することを推奨します。


    2. ターゲットデータベース接続用リスナーが起動されているか

      Oracleインストールユーザーでターゲットデータベースサーバにログインし、"lsnrctl status"コマンドを実行して、リスナーが起動されていることを確認します。

      リスナー起動の確認

      % lsnrctl status listener_ora10g


      《省略》

      (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=dbsvr01)(PORT=1521)))
      サービスのサマリー...
      サービス"ora10g.world"には、1件のインスタンスがあります。
      インスタンス"ora10g"、状態UNKNOWNには、このサービスに対する1件のハンドラがあります
      ...
      コマンドは正常に終了しました。


    3. tnsnames.oraファイルにターゲットデータベースへの接続文字列が定義されているか

      ターゲットデータベースの $ORACLE_HOME/network/adminディレクトリ配下に、ターゲットデータベースへの接続文字列が定義されたtnsnames.oraファイルが格納されていることを確認します。

      tnsnames.oraファイルの注意事項

      • Recovery Manager for Oracleは、tnsnames.oraファイルの格納先変更をサポートしていません。TNS_ADMIN環境変数は使用しないでください。
      • 1サーバ複数インスタンス運用の場合は、それぞれのインスタンスについて、必要な情報を設定する必要があります。すべてのインスタンス分の定義を$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルに設定してください。
      • クラスタ運用時はすべてのノード上の$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルに設定してください。


    4. SYSDBA接続が可能か

      rootユーザーがターゲットデータベースにSYSDBA接続可能であることを確認します。
      rootユーザーがSYSDBA接続を行うには、パスワードファイル認証の設定が行われている必要があります。

      rootユーザーからのSYSDBA接続確認

      # id
      uid=0(root) gid=1(other)
      # $ORACLE_HOME/bin/sqlplus /nolog

      SQL*Plus: Release 10.1.0.5 - Production on Thu Apr 13 18:23:12 2006
      Copyright (c) 1982, 2005, Oracle Corporation. All rights reserved.

      SQL> connect sys/sys@ora10g as sysdba
      に接続されました。


  4. 環境変数NLS_LANGが設定されているか

    Recovery Manager for Oracleを使用する場合、Oracleインストールユーザーの環境変数にNLS_LANGが設定されている必要があります。
    環境変数NLS_LANGが設定されていることを確認してください。

データベース・ログ・モードの変更方法、および、パスワードファイル認証の設定方法については、「Oracle Database管理者ガイド」を参照してください。
Net Services環境については、「Oracle Net Services 管理者ガイド」を参照してください。
環境変数NLS_LANGについては、「Oracle Database 管理者リファレンス」を参照してください。

3.2.2 ディスク資源構成の確認

Recovery Manager for Oracleでバックアップ/リカバリー運用を行うための各資源のディスクレイアウトが適切であるかを確認します。

  1. データベースレイアウトが適切か

    ディスク資源配置」を参照し、バックアップ/リカバリーに適したデータベースディスクレイアウトとなっているかを確認します。

  2. リカバリ・カタログ・データベースの作成領域が用意されているか

    リカバリ・カタログ・データベースを作成する領域が用意されていることを確認します。
    リカバリ・カタログ・データベースを作成する領域は、ufsファイルシステムである必要があります。

  3. バックアップ領域が用意されているか

    以下のバックアップ領域が用意されていることを確認します。

    各バックアップ領域については、「ディスク資源配置」を参照してください。

  4. アドバンスト・コピー機能が使用可能か [EE]

    アドバンスト・コピー機能を使用してバックアップを行う場合、アドバンスト・コピー機能が使用可能であることを確認します。

    1. データファイル(表領域)をファイルシステム上に作成している場合

      アドバンスト・コピーを行う際、データファイル領域のマウントポイントのマウント状態を変更しないように、AdvancedCopy Manager の前後処理スクリプトをカスタマイズする必要があります。

      前後処理スクリプトのカスタマイズ方法については、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

    2. データファイル(表領域)をRAWデバイス上に作成している場合

      バックアップ先のRAWデバイス(/dev/rdsk)に対応する物理デバイス(/devices‥‥@‥‥,raw)に、Oracleインストールユーザーの読込み権限を付与する必要があります。
      正しく権限が付与されていない場合は、バックアップ実行ログファイルに、以下のメッセージが出力され、バックアップが異常終了します。

      ORA-19625: ファイル/dev/rdsk/***** の識別中にエラーが発生しました。
      ORA-27041: ファイルをオープンできません。
      SVR4 Error: 13: Permission denied
      Additional information: 2

3.2.3 環境設定メインメニュー画面の起動

環境設定メインメニュー画面からRecovery Manager for Oracleの運用環境設定を行う場合、以下の手順で環境設定メインメニュー画面を起動します。

  1. rootユーザーでログインします

    データベースサーバにrootユーザーでログインします。
    root以外のユーザーでログイン後、suコマンドを実行し、rootユーザーに変更することも可能です。

  2. X Window Systemを起動します

    環境設定メインメニュー画面を起動するには、X Windows Systemが動作している必要があります。
    X Windows Systemが動作していない場合は、起動してください。

  3. 環境変数を設定します

    ターゲットデータベースに関する、以下の環境変数を設定します。

    環境変数

    設定値

    ORACLE_HOME

    ターゲットデータベースのORACLE_HOMEを設定します。

    LD_LIBRARY_PATH

    32bit版のOracle Databaseを使用する場合、“$ORACLE_HOME/lib”を追加します。
    64bit版のOracle Databaseを使用する場合、“$ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib”を追加します。


  4. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    以下のコマンドを実行してください。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmfoconfig <Enter>

    環境設定メインメニュー画面が表示されます。

3.3 環境設定メインメニュー画面からの運用環境設定 

環境設定メインメニュー画面から行う操作には、環境設定ファイルの「新規作成」、「参照」、「編集」、「削除」および「参照作成」と、リカバリ・カタログ・データベースの「作成」、「参照」、「再作成」および「削除」があります。

◆環境設定ファイルの操作

◆リカバリ・カタログ・データベースの操作

3.3.1 環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル新規作成

環境設定メインメニュー画面から環境設定ファイルを新規に作成する手順を説明します。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. 環境設定基本情報入力画面を表示します

    環境設定メインメニュー画面で、「新規作成」を選択した後、「処理開始」ボタンをクリックするか、「環境設定ファイル」メニューから「新規作成」を選択して、環境設定基本情報入力画面を表示します。

  3. 環境設定基本情報を入力します

    環境設定基本情報を入力します。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

  4. 環境設定詳細情報入力画面を表示します

    環境設定基本情報を入力した後、「次へ」ボタンをクリックし、環境設定詳細情報入力画面を表示します。

    環境設定詳細情報入力画面で入力を行った後、環境設定基本情報入力画面に戻って、以下の変更を行った場合は、入力域に値が設定されていない環境設定詳細情報入力画面が表示されます。


  5. 環境設定詳細情報を入力します

    環境設定詳細情報を入力します。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

  6. 設定内容を確認します

    環境設定詳細情報を入力した後、「次へ」ボタンをクリックします。
    設定内容を確認する画面が表示されますので、設定内容を確認してください。

  7. 環境設定ファイルを作成します

    設定内容が正しければ、「完了」ボタンをクリックします。
    環境設定ファイルが作成されます。

  8. リカバリ・カタログ・データベース情報を入力します

    環境設定ファイル作成後、引き続き、リカバリ・カタログ・データベースを作成する場合は、リカバリ・カタログ・データベース情報を入力し、「続行」ボタンをクリックします。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

    「キャンセル」ボタンをクリックし、リカバリ・カタログ・データベースを作成せずに作業を終了することもできます。

  9. リカバリ・カタログ・データベースを作成します

    以下の確認メッセージが表示されます。
    リカバリ・カタログ・データベースを作成する場合は、「続行」ボタンをクリックしてください。

    リカバリ・カタログ・データベースの作成が開始され、以下の画面が表示されます。

    リカバリ・カタログ・データベースの作成には、30分程度かかります。

  10. リカバリ・カタログ・データベースの作成が完了します

    リカバリ・カタログ・データベースの作成が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
    実行ログを確認し、「OK」ボタンをクリックします。実行ログの確認については、「環境設定結果確認」を参照してください。

3.3.2 環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル参照

環境設定メインメニュー画面から環境設定ファイルを参照する手順を説明します。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. ターゲットデータベースを選択します

    環境設定ファイルを参照するデータベースを選択します。

  3. 環境設定ファイルを参照します

    環境設定メインメニュー画面で、「参照」を選択し、「処理開始」ボタンをクリックするか、「環境設定ファイル」メニューから「参照」を選択して、環境設定ファイルを参照します。

3.3.3 環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル編集

環境設定メインメニュー画面から環境設定ファイルを編集する手順を説明します。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. ターゲットデータベースを選択します

    環境設定ファイルを編集するデータベースを選択します。

  3. 環境設定基本情報入力画面を表示します

    環境設定メインメニュー画面で、「編集」を選択した後、「処理開始」ボタンをクリックするか、「環境設定ファイル」メニューから「編集」を選択して、環境設定基本情報入力画面を表示します。

    「編集」の場合、データベース名を変更することはできません。
    データベース名を変更する場合は、「参照作成」で新しいデータベース名の環境設定ファイルを作成した後、不要になった環境設定ファイルを削除してください。

  4. 環境設定基本情報を変更します

    環境設定基本情報を変更します。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

  5. 環境設定詳細情報入力画面を表示します

    環境設定基本情報を入力した後、「次へ」ボタンをクリックし、環境設定詳細情報入力画面を表示します。

    環境設定基本情報入力画面で、以下の変更を行った場合は、環境設定詳細情報入力画面が表示される前に、メッセージが表示されます。

    表示されるメッセージは、以下のとおりです。

    環境設定ファイルの編集を続ける場合は、「続行」ボタンをクリックしてください。
    入力域に値が設定されていない環境設定詳細情報入力画面が表示されます。

  6. 環境設定詳細情報を変更します

    環境設定詳細情報を変更します。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

  7. 設定内容を確認します

    環境設定詳細情報を変更した後、「次へ」ボタンをクリックします。
    設定内容を確認する画面が表示されますので、設定内容を確認してください。

  8. 環境設定ファイルを再作成します

    設定内容が正しければ、「完了」ボタンをクリックしてください。
    環境設定ファイルが再作成されます。

3.3.4 環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル削除

環境設定メインメニュー画面から環境設定ファイルを削除する手順を説明します。

環境設定ファイルの削除を行う前に、必ず、リカバリ・カタログ・データベースを削除してください。リカバリ・カタログ・データベースの削除については、「環境設定メインメニュー画面からのリカバリ・カタログ・データベース削除」を参照してください。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. ターゲットデータベースを選択します

    環境設定ファイルを削除するデータベースを選択します。

  3. 環境設定ファイル削除を選択します

    環境設定メインメニュー画面で、「削除」を選択し、「処理開始」ボタンをクリックするか、「環境設定ファイル」メニューから「削除」を選択します。

  4. 環境設定ファイルを削除します

    以下の確認メッセージが出力されます。削除を行う場合は、「続行」ボタンをクリックします。

3.3.5 環境設定メインメニュー画面からの環境設定ファイル参照作成

環境設定メインメニュー画面から環境設定ファイルを参照作成する手順を説明します。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. ターゲットデータベースを選択します

    環境設定ファイルを作成するための参照元データベースを選択します。

  3. 環境設定基本情報入力画面を表示します

    環境設定メインメニュー画面で、「参照作成」を選択した後、「処理開始」ボタンをクリックするか、「環境設定ファイル」メニューから「参照作成」を選択して、環境設定基本情報入力画面を表示します。

  4. 環境設定基本情報を変更します

    環境設定基本情報を変更します。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

  5. 環境設定詳細情報入力画面を表示します

    環境設定基本情報を入力した後、「次へ」ボタンをクリックし、環境設定詳細情報入力画面を表示します。

    環境設定基本情報入力画面で、以下の変更を行った場合は、環境設定詳細情報入力画面が表示される前に、メッセージが表示されます。

    表示されるメッセージは、以下のとおりです。

    環境設定ファイルの編集を続ける場合は、「続行」ボタンをクリックしてください。
    入力域に値が設定されていない環境設定詳細情報入力画面が表示されます。

  6. 環境設定詳細情報を変更します

    環境設定詳細情報を変更します。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

  7. 設定内容を確認します

    環境設定詳細情報を変更した後、「次へ」ボタンをクリックします。
    設定内容を確認する画面が表示されますので、設定内容を確認してください。

  8. 環境設定ファイルを作成します

    設定内容が正しければ、「完了」ボタンをクリックしてください。
    環境設定ファイルが作成されます。

  9. リカバリ・カタログ・データベース情報を入力します

    環境設定ファイル作成後、引き続き、リカバリ・カタログ・データベースを作成する場合は、リカバリ・カタログ・データベース情報を入力し、「続行」ボタンをクリックします。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

    「キャンセル」ボタンをクリックし、リカバリ・カタログ・データベースを作成せずに作業を終了することもできます。

  10. リカバリ・カタログ・データベースを作成します

    以下の確認メッセージが表示されます。
    リカバリ・カタログ・データベースを作成する場合は、「続行」ボタンをクリックしてください。

    リカバリ・カタログ・データベースの作成が開始され、以下の画面が表示されます。

    リカバリ・カタログ・データベースの作成には、30分程度かかります。

  11. リカバリ・カタログ・データベースの作成が完了します

    リカバリ・カタログ・データベースの作成が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
    実行ログを確認し、「OK」ボタンをクリックします。実行ログの確認については、「環境設定結果確認」を参照してください。

3.3.6 環境設定メインメニュー画面からのリカバリ・カタログ・データベース作成

環境設定メインメニュー画面からリカバリ・カタログ・データベースを作成する手順を説明します。

環境設定メインメニュー画面から環境設定ファイル作成後、一旦、環境設定メインメニュー画面をクローズした場合は、以下の手順でリカバリ・カタログ・データベースを作成します。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. ターゲットデータベースを選択します

    リカバリ・カタログ・データベースを作成するデータベースを選択します。

  3. リカバリ・カタログ・データベース情報入力画面を表示します

    環境設定メインメニュー画面で、「リカバリ・カタログ」メニューから「作成」を選択して、リカバリ・カタログ・データベース情報入力画面を表示します。

  4. リカバリ・カタログ・データベース情報を入力します

    リカバリ・カタログ・データベース情報を入力し、「続行」ボタンをクリックします。
    入力する情報については、「環境設定情報」を参照してください。

  5. リカバリ・カタログ・データベースを作成します

    以下の確認メッセージが表示されます。
    リカバリ・カタログ・データベースを作成する場合は、「続行」ボタンをクリックしてください。

    リカバリ・カタログ・データベースの作成が開始され、以下の画面が表示されます。

    リカバリ・カタログ・データベースの作成には、30分程度かかります。

  6. リカバリ・カタログ・データベースの作成が完了します

    リカバリ・カタログ・データベースの作成が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
    実行ログを確認し、「OK」ボタンをクリックします。実行ログの確認については、「環境設定結果確認」を参照してください。

3.3.7 環境設定メインメニュー画面からのリカバリ・カタログ・データベース参照

環境設定メインメニュー画面からリカバリ・カタログ・データベース情報を参照する手順を説明します。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. ターゲットデータベースを選択します

    リカバリ・カタログ・データベース情報を参照するデータベースを選択します。

  3. リカバリ・カタログ・データベース情報を参照します

    環境設定メインメニュー画面で、「リカバリ・カタログ」メニューから「参照」を選択して、リカバリ・カタログ・データベース情報を参照します。

3.3.8 環境設定メインメニュー画面からリカバリ・カタログ・データベース再作成

環境設定メインメニュー画面からリカバリ・カタログ・データベースを再作成する手順を説明します。

リカバリ・カタログ・データベースの再作成では、リカバリ・カタログ・データベースに関する情報を変更することはできません。リカバリ・カタログ・データベースに関する情報を変更する場合は、リカバリ・カタログ・データベースを削除後、再度、作成してください。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. ターゲットデータベースを選択します

    リカバリ・カタログ・データベースを再作成するデータベースを選択します。

  3. リカバリ・カタログ・データベースを再作成します

    環境設定メインメニュー画面で、「リカバリ・カタログ」メニューから「再作成」を選択すると、以下のメッセージが出力されます。
    リカバリ・カタログ・データベースを再作成する場合は、「続行」ボタンをクリックします。

    リカバリ・カタログ・データベースの再作成が開始され、以下の画面が表示されます。

  4. リカバリ・カタログ・データベースの再作成が完了します

    リカバリ・カタログ・データベースの再作成が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
    実行ログを確認し、「OK」ボタンをクリックします。実行ログの確認については、「環境設定結果確認」を参照してください。

3.3.9 環境設定メインメニュー画面からのリカバリ・カタログ・データベース削除

環境設定メインメニュー画面からリカバリ・カタログ・データベースを削除する手順を説明します。

  1. 環境設定メインメニュー画面を起動します

    環境設定メインメニュー画面の起動」の手順に従って、環境設定メインメニュー画面を起動します。

  2. ターゲットデータベースを選択します

    リカバリ・カタログ・データベースを削除するデータベースを選択します。

  3. リカバリ・カタログ・データベースを削除します

    環境設定メインメニュー画面で、「リカバリ・カタログ」メニューから「削除」を選択すると、以下のメッセージが出力されます。
    リカバリ・カタログ・データベースを削除する場合は、「続行」ボタンをクリックします。

    リカバリ・カタログ・データベースの削除が開始され、以下の画面が表示されます。

  4. リカバリ・カタログ・データベースの削除が完了します

    リカバリ・カタログ・データベースの削除が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
    実行ログを確認し、「OK」ボタンをクリックします。実行ログの確認については、「環境設定結果確認」を参照してください。

3.4 環境設定結果確認

環境設定の結果は、実行ログファイルで確認します。

環境設定を行うと、以下のディレクトリにファイルが作成され、詳細情報が出力されます。

/opt/FJSVrmfo/log/env/dbname


dbname : ターゲットデータベース名

作成されるファイル名は以下のとおりです。

ファイル名

ログの種類

env_YYYYMMDDHHMISS.log

環境設定実行ログ

YYYMMDDHHMISS : 実行した時刻(年月日時分秒)

環境作成に失敗した場合は、ログファイルを参照し、エラーとなっている原因を取り除いた後、環境作成を再実行してください。

3.5 環境設定情報

Recovery Manager for Oracleでバックアップ/リカバリー運用を行うための環境設定は、ターゲットデータベースごとに行います。

運用のための環境設定情報には、以下の情報があります。

運用環境設定時の注意事項

3.5.1 データベース情報

環境設定基本情報入力画面で設定する「データベース情報」について説明します。

「データベース情報」には、ターゲットデータベースに関する基本的な情報を設定します。
環境設定ファイルを使用する場合は、「基本情報ファイル」に設定する情報です。

「データベース情報」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

データベース名

ターゲットデータベースのデータベース名を指定してください。
設定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は8文字です。

Oracle Version

ターゲットデータベースのOracle Versionを以下の値から選択してください。

  • 9.2.0
  • 10.1.0
  • 10.2.0

Oracle Edition

ターゲットデータベースのOracle Editionを以下の値から選択してください。

  • Standard Edition
  • Enterprise Edition

ORACLE_HOME

ターゲットデータベースのORACLE_HOMEを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ネットサービス名

Net Servicesを経由してターゲットデータベースに接続する際のネットサービス名を指定してください。
最大長は、ASCII英数字で換算して、4096文字です。

データベース運用形態

ターゲットデータベースの運用形態を以下の値から選択してください。

  • シングル
  • HA
  • RAC

SE版の場合は、「シングル」固定です。

ノード数

ターゲットデータベースを構成するノード数を指定してください。
指定できる値は、「データベース運用形態」により、異なります。

  • 「シングル」の場合
    ⇒「1」固定です。
  • 「HA」の場合
    ⇒「2」固定です。
  • 「RAC」の場合
    ⇒2〜4を指定してください。

Oracleインストールユーザー

ターゲットデータベースのOracleインストールユーザーを指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は8文字です。

Oracleインストールグループ

ターゲットデータベースのOracleインストールグループを指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は8文字です。

ネットサービス名については、「Oracle Net Services 管理者ガイド」を参照してください。

「ORACLE_HOME」を設定する場合は、「参照」ボタンをクリックし、ディレクトリを選択することもできます。
「参照」ボタンをクリックすると、以下の画面が出力されます。

「ORACLE_HOME」のパスが「ファイル名を入力:」域に正しく表示されていることを確認し、「了解」ボタンをクリックしてください。

3.5.2 SYSパスワード

環境設定基本情報入力画面で設定する「SYSパスワード」について説明します。

「SYSパスワード」には、ターゲットデータベースのSYSユーザーのパスワードを設定します。
環境設定ファイルを使用する場合は、「SYSパスワードファイル」に設定する情報です。

「SYSパスワード」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

SYSパスワード

ターゲットデータベースのSYSユーザーのパスワードを指定してください。

SYSパスワード(確認)

ターゲットデータベースのSYSユーザーのパスワードを指定してください。

3.5.3 バックアップ基本情報

環境設定基本情報入力画面で設定する「バックアップ基本情報」について説明します。

「バックアップ基本情報」には、バックアップに関する基本的な情報を設定します。
環境設定ファイルを使用する場合は、「バックアップ基本情報ファイル」に設定する情報です。

「バックアップ基本情報」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

データファイルバックアップ方法

データファイルのバックアップ方法を以下の値から選択ください。

  • 標準(RMAN)
  • OPC
  • 差分OPC
  • EC

SE版の場合、「標準(RMAN)」固定です。

データファイルボリューム種別

データファイルのボリューム種別を以下の値から選択してください。

  • ファイルシステム
  • RAWデバイス

バックアップ管理世代数

バックアップ管理世代数を1〜3で指定してください。(※1)

実行ログ保存期間

実行ログの保存日数を1〜31 で指定してください。

トレースレベル

実行ログに出力する情報量を以下の値から選択してください。

  • 標準
  • 詳細

(※1) 「データファイルバックアップ方法」が「EC」の場合、「1」を指定することはできません。

3.5.4 システム情報

環境設定詳細情報入力画面で設定する「システム情報」について説明します。

「システム情報」には、システム構成に関する情報を設定します。
環境設定ファイルを使用する場合は、「基本情報ファイル」または「ノードリストファイル」に設定する情報です。

設定する情報は、「データベース情報」の「データベース運用形態」により異なります。

3.5.4.1 シングルサーバ運用の場合

シングルサーバ運用の場合、「システム情報」に設定する情報は、環境設定ファイルの「基本情報ファイル」に設定する情報です。

シングルサーバ運用の場合の「システム情報」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

ORACLE_SID

ターゲットデータベースのORACLE_SIDを指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は21文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

3.5.4.2 HAクラスタ運用の場合 [EE]

HAクラスタ運用の場合、「システム情報」に設定する情報は、環境設定ファイルの「ノードリストファイル」に設定する情報です。

HAクラスタ運用の場合の「システム情報」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

ORACLE_SID

ターゲットデータベースのORACLE_SIDを指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は21文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

アプリケーション名

「ORACLE_SID」で指定したOracleインスタンスリソースを含む、userApplication名を指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字および「_(アンダースコア)」です。
最大長は18文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

ホスト名

各ノードでhostnameコマンドを実行し、出力されたホスト名を指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。

CFノード名

PRIMECLUSTERのクラスタ設定時に設定したCFノード名を指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は31文字です。

3.5.4.3 RAC運用の場合 [EE]

RAC運用の場合、「システム情報」に設定する情報は、環境設定ファイルの「ノードリストファイル」に設定する情報です。

RAC運用の場合の「システム情報」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

ホスト名

各ノードでhostnameコマンドを実行し、出力されたホスト名を指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。

CFノード名

PRIMECLUSTERのクラスタ設定時に設定したCFノード名を指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は31文字です。

ORACLE_SID

ターゲットデータベースのORACLE_SIDを指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は21文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

アプリケーション名

「ORACLE_SID」で指定したOracleインスタンスリソースを含む、userApplication名を指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字および「_(アンダースコア)」です。
最大長は18文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

3.5.5 データファイルのバックアップ先

環境設定詳細情報入力画面で設定する「データファイルのバックアップ先」について説明します。

「データファイルのバックアップ先」には、データファイルのバックアップ先に関する情報を設定します。
環境設定ファイルを使用する場合は、「データファイルバックアップ定義ファイル」に設定する情報です。

設定する情報は、「バックアップ基本情報」の「データファイルバックアップ方法」および「データファイルボリューム種別」により異なります。

3.5.5.1 データファイルバックアップ方法が標準(RMAN)の場合

「データファイルバックアップ方法」が標準(RMAN)バックアップの場合の「データファイルのバックアップ先」に設定する項目について以下に示します。
データファイルのバックアップ先は最大1024個まで指定可能です。

項目名

項目値

ボリューム種別

バックアップ先ファイルシステムのボリューム種別を以下の値から選択してください。

  • ufs
  • ufs logging
  • sfxfs
  • sfcfs

マウントポイント

データファイルバックアップ先領域のマウントポイントを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

データファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

「マウントポイント」を設定する場合は、「マウントポイント」域の「参照」ボタンをクリックし、ディレクトリを選択することもできます。
「参照」ボタンをクリックすると、以下の画面が出力されます。

「マウントポイント」のパスが「ファイル名を入力:」域に正しく表示されていることを確認し、「了解」ボタンをクリックしてください。

「マウントポイント」および「ボリューム」は、CSVファイルを使用して一括設定を行うこともできます。
設定方法については、「CSVファイルによるデータファイルバックアップ情報設定」を参照してください。

3.5.5.2 データファイルボリューム種別がファイルシステムの場合 [EE]

「データファイルバックアップ方法」が「OPC」、「差分OPC」または「EC」で「データファイルボリューム種別」が「ファイルシステム」の場合の「データファイルのバックアップ先」に設定する項目について以下に示します。
データファイルのバックアップ先は最大1024個まで指定可能です。

項目名

項目値

マウントポイント

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域のマウントポイントを指定します。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域の物理ディスクのボリュームを指定します。(※1)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(1)

1世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(2)

バックアップ基本情報」の「バックアップ管理世代数」に2以上を指定した場合の、2世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(3)

バックアップ基本情報」の「バックアップ管理世代数」に「3」を指定した場合の、3世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

(※1) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。
(※2) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b"コマンドの"Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

「マウントポイント」を設定する場合は、「マウントポイント」域の「参照」ボタンをクリックし、ディレクトリを選択することもできます。
「参照」ボタンをクリックすると、以下の画面が出力されます。

「マウントポイント」のパスが「ファイル名を入力:」域に正しく表示されていることを確認し、「了解」ボタンをクリックしてください。

「データファイルのバックアップ先」に設定する情報は、CSVファイルを使用して一括設定を行うこともできます。
設定方法については、「CSVファイルによるデータファイルバックアップ情報設定」を参照してください。

3.5.5.3 データファイルボリューム種別がRAWデバイスの場合 [EE]

「データファイルバックアップ方法」が「OPC」、「差分OPC」または「EC」で「データファイルボリューム種別」が「RAWデバイス」の場合の「データファイルのバックアップ先」に設定する項目について以下に示します。
データファイルのバックアップ先は最大1024個まで指定可能です。

項目名

項目値

表領域

ターゲットデータベースの表領域名を指定します。
指定可能な文字は、「|(パイプ)」を除く、半角英数字です。
最大長は30文字です。

ボリューム

ターゲットデータベースの表領域に割り当てられたデータファイル(RAWデバイス)に対応するブロック型論理デバイス(/dev/dsk)のボリュームを指定します。(※1)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(1)

1世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(2)

バックアップ基本情報」の「バックアップ管理世代数」に2以上を指定した場合の、2世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(3)

バックアップ基本情報」の「バックアップ管理世代数」に「3」を指定した場合の、3世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

(※1) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。
(※2) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b"コマンドの"Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

「データファイルのバックアップ先」に設定する情報は、CSVファイルを使用して一括設定を行うこともできます。
設定方法については、「CSVファイルによるデータファイルバックアップ情報設定」を参照してください。

3.5.5.4 CSVファイルによるデータファイルバックアップ情報設定

「データファイルのバックアップ先」の「読込み」ボタンをクリックすると、以下の画面が出力されます。

この画面で、「データファイルバックアップCSVファイル」を選択すると、「データファイルのバックアップ先」に設定する情報を、一括して設定することができます。
データファイルバックアップCSVファイル」のパスが「ファイル名を入力:」域に正しく表示されていることを確認し、「了解」ボタンをクリックしてください。

データファイルバックアップCSVファイル」の情報は、上書き形式で反映されます。
「データファイルのバックアップ先」に情報がいくつか設定されている状態で「データファイルバックアップCSVファイル」を読み込むと、既存の情報がすべてクリアされてしまうため、注意が必要です。

3.5.6 制御ファイルのバックアップ先

環境設定詳細情報入力画面で設定する「制御ファイルのバックアップ先」について説明します。

「制御ファイルのバックアップ先」には、制御ファイルのバックアップ先に関する情報を設定します。
環境設定ファイルを使用する場合は、「制御ファイルバックアップ定義ファイル」に設定する情報です。

「制御ファイルのバックアップ先」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

ボリューム種別

バックアップ先ファイルシステムのボリューム種別を以下の値から選択してください。

  • ufs
  • ufs logging
  • sfxfs
  • sfcfs

マウントポイント

制御ファイルのバックアップ先領域のマウントポイントを指定します。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

制御ファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

「マウントポイント」を設定する場合は、「参照」ボタンをクリックし、ディレクトリを選択することもできます。
「参照」ボタンをクリックすると、以下の画面が出力されます。

「フォルダ」域で選択したディレクトリのパスが「ファイル名を入力:」域に正しく表示されていることを確認し、「了解」ボタンをクリックしてください。

3.5.7 アーカイブログファイル情報

環境設定詳細情報入力画面で設定する「アーカイブログファイル情報」について説明します。

「アーカイブログファイル情報」には、アーカイブログファイルのバックアップに関する情報を設定します。
環境設定ファイルを使用する場合は、「アーカイブログ情報ファイル」および「アーカイブログバックアップ定義ファイル」に設定する情報です。

設定する情報は、「データベース情報」の「データベース運用形態」により異なります。

3.5.7.1 シングルサーバ運用またはHAクラスタ運用の場合

シングルサーバ運用またはHAクラスタ運用の場合、「アーカイブログファイル情報」に設定する情報は、環境設定ファイルの「アーカイブログバックアップ定義ファイル」に設定する情報です。

シングルサーバ運用またはHAクラスタ運用の場合の「アーカイブログファイル情報」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

ボリューム種別

バックアップ先ファイルシステムのボリューム種別を以下の値から選択してください。

  • ufs
  • ufs logging
  • sfxfs
  • sfcfs

マウントポイント

アーカイブログファイルのバックアップ先領域のマウントポイントを指定します。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

アーカイブログファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

「マウントポイント」を設定する場合は、「マウントポイント」域の「参照」ボタンをクリックし、ディレクトリを選択することもできます。
「参照」ボタンをクリックすると、以下の画面が出力されます。

「フォルダ」域で選択したディレクトリのパスが「ファイル名を入力:」域に正しく表示されていることを確認し、「了解」ボタンをクリックしてください。

3.5.7.2 RAC運用の場合 [EE]

RAC運用の場合、「アーカイブログファイル情報」に設定する情報は、環境設定ファイルの「アーカイブログ情報ファイル」および「アーカイブログバックアップ定義ファイル」に設定する情報です。

RAC運用の場合の「アーカイブログファイル情報」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

バックアップ元ボリューム種別

アーカイブログファイル格納先のボリューム種別を指定します。
「sfcfs」固定です。

バックアップ先ボリューム種別

バックアップ先ファイルシステムのボリューム種別を以下の値から選択してください。

  • ufs
  • ufs logging
  • sfxfs
  • sfcfs

バックアップ元−マウントポイント

初期化パラメータ“log_archive_dest"または“log_archive_dest_1"で指定されたディレクトリのマウントポイントを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ元−ボリューム

アーカイブログファイル格納先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

バックアップ先−マウントポイント

アーカイブログファイルのバックアップ先領域のマウントポイントを指定します。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先−ボリューム

アーカイブログファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

「マウントポイント」を設定する場合は、「マウントポイント」域の「参照」ボタンをクリックし、ディレクトリを選択することもできます。
「参照」ボタンをクリックすると、以下の画面が出力されます。

「フォルダ」域で選択したディレクトリのパスが「ファイル名を入力:」域に正しく表示されていることを確認し、「了解」ボタンをクリックしてください。

3.5.8 リカバリ・カタログ・データベース情報

リカバリ・カタログ・データベース情報入力画面で設定する「リカバリ・カタログ・データベース情報」について説明します。

「リカバリ・カタログ・データベース情報」には、リカバリ・カタログ・データベースに関する情報を設定します。
環境設定ファイルを使用する場合は、「リカバリ・カタログ・データベース定義ファイル」に設定する情報です。

「リカバリ・カタログ・データベース情報」に設定する項目について以下に示します。

項目名

項目値

データベース名

リカバリ・カタログ・データベース名を指定してください。(※1)
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は、8文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

リスナー名

リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナー名を指定してください。(※2)
指定可能な文字は、半角英数字および「_(アンダーバー)」です。
最大長は、64文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

ポート番号

リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナーが使用するポート番号を指定してください。(※3)
指定できる値は、1024〜65535です。

マウントポイント

リカバリ・カタログ・データベースを作成する領域のマウントポイントを指定してください。(※4)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

作成先ボリューム

リカバリ・カタログ・データベースを作成する、未使用領域の物理ディスクのボリュームを指定してください。(※5)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ方法

リカバリ・カタログ・データベースのバックアップ方法を以下の値から選択します。

  • 標準
  • OPC

SE版の場合は、「標準」固定です。

バックアップ先ボリューム

バックアップ先として使用する、未使用領域の物理ディスクのボリュームを指定してください。(※5)
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

(※1)リカバリ・カタログ・データベースは Recovery Manager for Oracleが環境設定時に作成します。未使用のデータベース名を指定してください。
(※2)リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナーの設定は、Recovery Manager for Oracleが環境設定時に行います。未使用のリスナー名を指定してください。
(※3)リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナー用のポート番号は、Recovery Manager for Oracleが環境設定時に割り当てます。未使用のポート番号を指定してください。
(※4) リカバリ・カタログ・データベースを作成する領域は Recovery Manager for Oracleが環境設定時にマウントします。未使用のマウントポイント名を指定してください。「バックアップ方法」に「OPC」を指定した場合、“/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名を設定してください。
(※5) 「バックアップ方法」に「OPC」を指定した場合、“/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名を設定してください。

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

「マウントポイント」を設定する場合は、「マウントポイント」域の「参照」ボタンをクリックし、ディレクトリを選択することもできます。
「参照」ボタンをクリックすると、以下の画面が出力されます。

「フォルダ」域で選択したディレクトリのパスが「ファイル名を入力:」域に正しく表示されていることを確認し、「了解」ボタンをクリックしてください。

3.6 環境設定ファイル

環境設定ファイルについて説明します。

環境設定ファイルは、ターゲットデータベースごとに作成します。
環境設定ファイルには、以下のファイルがあります。

「環境設定ファイル」作成時のポイント

「環境設定ファイル」作成時の注意事項

3.6.1 基本情報ファイル

データベースサーバおよびターゲットデータベースについての基本的な情報を指定する環境設定ファイルを「基本情報ファイル」と呼びます。

基本情報ファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_system.ini


dbname : ターゲットデータベース名

基本情報ファイルには、1行につき1つのパラメタを指定します。
各行は、パラメタ名とパラメタ値を「=(等号)」で区切って、以下の形式で指定します。

パラメタ名=パラメタ値

基本情報ファイルに設定するパラメタを以下に示します。

パラメタ名

説明

パラメタ値

DB_NAME

データベース名

ターゲットデータベースのデータベース名を指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は8文字です。

ORA_VL

Oracle Version

ターゲットデータベースのOracle Versionを以下の値で指定してください。

  • 1: 9.2.0
  • 2: 10.1.0
  • 3: 10.2.0

ORA_E

Oracle Edition

ターゲットデータベースのOracle Editionを以下の値で指定してください。

  • 1: Standard Edition
  • 2: Enterprise Edition

ORACLE_HOME

ORACLE_HOME

ターゲットデータベースのORACLE_HOMEを指定してください。
指定可能な文字は、空白および「|(パイプ)」を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

CON_STR

ネットサービス名

Net Servicesを経由してターゲットデータベースに接続する際のネットサービス名を指定してください。
最大長は、ASCII英数字で換算して、4096文字です。

DB_TYPE

データベース運用形態

ターゲットデータベースの運用形態を以下の値で指定してください。

  • 1: シングル
  • 2: HA
  • 3: RAC

SE版の場合は「1: シングル」固定です。

NODE_CNT

ノード数

ターゲットデータベースを構成するノード数を指定してください。
設定できる値は、「DB_TYPE(データベース運用形態)」により、異なります。

  • 「1: シングル」の場合
    ⇒「1」を指定してください。
  • 「2: HA」の場合
    ⇒「2」を指定してください。
  • 「3: RAC」の場合
    ⇒2〜4を指定してください。

ORA_OWN

Oracleインストールユーザー

ターゲットデータベースのOracleインストールユーザーを指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は8文字です。

ORA_GRP

Oracleインストールグループ

ターゲットデータベースのOracleインストールグループを指定してください。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は8文字です。

HOST

ホスト名/論理ホスト名

不要です。

ORACLE_SID

ORACLE_SID

ターゲットデータベースのORACLE_SIDを指定してください。クラスタ運用の場合は、不要です。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は21文字です。

ネットサービス名については、「Oracle Net Services 管理者ガイド」を参照してください。

「基本情報ファイル」作成時のポイント

3.6.2 SYSパスワードファイル

ターゲットデータベースのSYSユーザーのパスワードを指定する環境設定ファイルを「SYSパスワードファイル」と呼びます。

SYSパスワードファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_syspw.ini

dbname : ターゲットデータベース名

「SYSパスワードファイル」作成時のポイント

3.6.3 ノードリストファイル [EE]

ターゲットデータベースのクラスタ構成に関する情報を指定する環境設定ファイルを「ノードリストファイル」と呼びます。

ノードリストファイルは、「基本情報ファイル」の「DB_TYPE(データベース運用形態)」に「2: HA」または「3: RAC」を指定した場合に作成してください。

ノードリストファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_node.ini

dbname : ターゲットデータベース名

ノードリストファイルには、1行につき1ノードの情報を指定します。
各情報を「|(パイプ)」で区切って、以下の形式で指定します。

ホスト名|CFノード名|ORACLE_SID|アプリケーション名|

ノードリストファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

ホスト名

ホスト名

各ノードでhostnameコマンドを実行し、出力されたホスト名を指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。

CFノード名

CFノード名

PRIMECLUSTERのクラスタ設定時に設定したCFノード名を指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は31文字です。

ORACLE_SID

ORACLE_SID

クラスタを構成するOracleインスタンスのORACLE_SIDを指定してください。(※1)
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は21文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

アプリケーション名

userApplication名

「ORACLE_SID」で指定したOracleインスタンスリソースを含む、userApplication名を指定してください。(※1)
指定可能な文字は、半角英数字および「_(アンダースコア)」です。
最大長は18文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

(※1)基本情報ファイル」の「DB_TYPE(データベース運用形態)」に「2: HA」を指定した場合は、両ノードで同じ値を指定してください。「3: RAC」を指定した場合は、各ノードで異なる値を指定してください。

「ノードリストファイル」作成時のポイント

PRIMECLUSTERのクラスタ設定については、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。

3.6.4 バックアップ基本情報ファイル

バックアップに関する基本的な情報を指定する環境設定ファイルを「バックアップ基本情報ファイル」と呼びます。

バックアップ基本情報ファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_bkcom.ini

dbname : ターゲットデータベース名

バックアップ基本情報ファイルには、1行につき1つのパラメタを指定します。
各行は、パラメタ名とパラメタ値を「=(等号)」で区切って、以下の形式で指定します。

パラメタ名=パラメタ値

バックアップ基本情報ファイルに設定するパラメタを以下に示します。

パラメタ名

説明

パラメタ値

BK_TYPE

データファイルバックアップ方法

データファイルのバックアップ方法を以下の値で指定してください。

  • 1: 標準(RMAN)
  • 2: OPC
  • 3: EC
  • 4: 差分OPC

SE版の場合、「1: 標準(RMAN)」を指定してください。

DBF_TYPE

データファイルボリューム種別

データファイルのボリューム種別を以下の値で指定してください。

  • 1: ファイルシステム
  • 2: RAWデバイス

BK_GEN

バックアップ管理世代数

バックアップ管理世代数を1〜3で指定してください。(※1)

LOG_GEN

実行ログ保存期間

実行ログの保存日数を1〜31 で指定してください。

ALT_ROWS

アラートログ表示行数

「100」を指定してください。

TRC_LVL

トレースレベル

実行ログに出力する情報量を以下の値で指定してください。

  • 1: 標準
  • 2: 詳細

(※1) 「BK_TYPE(データファイルバックアップ方法)」が「3: EC」の場合、「1」を指定することはできません。

「バックアップ基本情報ファイル」作成時のポイント

3.6.5 データファイルバックアップ定義ファイル

データファイルのバックアップに関する情報を指定する環境設定ファイルを「データファイルバックアップ定義ファイル」と呼びます。

データファイルバックアップ定義ファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_bkdbf.ini

dbname : ターゲットデータベース名

データファイルバックアップ定義ファイルの形式は、「バックアップ基本情報ファイル」で指定した「BK_TYPE(データファイルバックアップ方法)」および「DBF_TYPE(データファイルボリューム種別)」によって異なります。

3.6.5.1 データファイルバックアップ方法が標準(RMAN)の場合

データファイルバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
バックアップ基本情報ファイル」の「BK_TYPE(データファイルバックアップ方法)」に「1: 標準(RMAN)」を指定した場合のデータファイルバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

各情報は「 | (パイプ)」で区切って指定します。

マウントポイント|ボリューム|ボリューム種別|


データファイルバックアップ定義ファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

マウントポイント

バックアップ先マウントポイント

データファイルバックアップ先領域のマウントポイントを指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

バックアップ先ボリューム

データファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

ボリューム種別

バックアップ先ボリューム種別

バックアップ先ファイルシステムのボリューム種別を以下の値で指定してください。

  • 1: ufs
  • 2: ufs logging
  • 3: sfxfs(GFSローカルファイルシステム)
  • 4: sfcfs(GFS共用ファイルシステム)

「データファイルバックアップ定義ファイル」作成時のポイント

3.6.5.2 データファイルボリューム種別がファイルシステムの場合 [EE]

データファイルバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
バックアップ基本情報ファイル」の「BK_TYPE(データファイルバックアップ方法)」が「2: OPC」「3: EC」および「4: 差分OPC」で、「DBF_TYPE(データファイルボリューム種別)」が「1: ファイルシステム」の場合のデータファイルバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

各情報は「 | (パイプ)」で区切って指定します。

マウントポイント|ボリューム|バックアップ先(1)| バックアップ先(2)| バックアップ先(3)|

データファイルバックアップ定義ファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

マウントポイント

データファイルのマウントポイント

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域のマウントポイントを指定します。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

データファイルのボリューム

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域の物理ディスクのボリュームを指定します。(※1)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(1)

バックアップ先ボリューム(1世代め)

1世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(2)

バックアップ先ボリューム(2世代め)

バックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN(バックアップ管理世代数)」に2以上を指定した場合の、2世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(3)

バックアップ先ボリューム(3世代め)

バックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN(バックアップ管理世代数)」に「3」を指定した場合の、3世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

(※1) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。
(※2) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b"コマンドの"Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

「データファイルバックアップ定義ファイル」作成時のポイント

3.6.5.3 データファイルボリューム種別がRAWデバイスの場合 [EE] 

データファイルバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
バックアップ基本情報ファイル」の「BK_TYPE(データファイルバックアップ方法)」が「2: OPC」、「3: EC」または「4: 差分OPC」で、「DBF_TYPE(データファイルボリューム種別)」が「2: RAWデバイス」の場合のデータファイルバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

各情報は「 | (パイプ)」で区切って指定します。

表領域|ボリューム|バックアップ先(1)| バックアップ先(2)| バックアップ先(3)|

データファイルバックアップ定義ファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

表領域

表領域名

ターゲットデータベースの表領域名を指定します。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は30文字です。

ボリューム

表領域のボリューム

ターゲットデータベースの表領域に割り当てられたデータファイル(RAWデバイス)に対応するブロック型論理デバイス(/dev/dsk)のボリュームを指定します。(※1)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(1)

バックアップ先ボリューム(1世代め)

1世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(2)

バックアップ先ボリューム(2世代め)

バックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN(バックアップ管理世代数)」に2以上を指定した場合の、2世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(3)

バックアップ先ボリューム(3世代め)

バックアップ基本情報ファイル」の「BK_GEN(バックアップ管理世代数)」に「3」を指定した場合の、3世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

(※1) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。
(※2) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b"コマンドの"Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

「データファイルバックアップ定義ファイル」作成時のポイント

3.6.6 制御ファイルバックアップ定義ファイル

制御ファイルのバックアップ情報を指定する環境設定ファイルを「制御ファイルバックアップ定義ファイル」と呼びます。

制御ファイルバックアップ定義ファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_bkctl.ini

dbname : ターゲットデータベース名

制御ファイルバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのマウントポイントの情報を指定します。
各情報を「 | (パイプ)」で区切って、以下の形式で指定します。

マウントポイント|ボリューム|ボリューム種別|

制御ファイルバックアップ定義ファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

マウントポイント

バックアップ先マウントポイント

制御ファイルのバックアップ先領域のマウントポイントを指定します。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

バックアップ先ボリューム

制御ファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

ボリューム種別

バックアップ先ボリューム種別

バックアップ先ファイルシステムのボリューム種別を以下の値で指定してください。

  • 1: ufs
  • 2: ufs logging
  • 3: sfxfs(GFSローカルファイルシステム)
  • 4: sfcfs(GFS共用ファイルシステム)

「制御ファイルバックアップ定義ファイル」作成時のポイント

3.6.7 アーカイブログ情報ファイル [EE]

アーカイブログファイルの出力先情報を指定する環境設定ファイルを「アーカイブログ情報ファイル」と呼びます。

アーカイブログ情報ファイルは、シングルサーバ運用時およびHAクラスタ運用時は不要です。「基本情報ファイル」の「DB_TYPE(データベース運用形態)」に「3: RAC」を指定した場合に作成してください。

アーカイブログ情報ファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_arch.ini

dbname : ターゲットデータベース名

アーカイブログ情報ファイルには、1行につき1ノードの情報を指定します。
各情報を「 | (パイプ)」で区切って、以下の形式で指定します。

ノード|マウントポイント|ボリューム|ボリューム種別|

アーカイブログ情報ファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

ノード

ホスト名

ノードリストファイル」のホスト名と同じ値を指定してください。

マウントポイント

アーカイブログファイル格納先のマウントポイント

初期化パラメータ“log_archive_dest"または“log_archive_dest_1"で指定されたディレクトリのマウントポイントを指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

アーカイブログファイル格納先のボリューム

アーカイブログファイル格納先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

ボリューム種別

アーカイブログファイル格納先のボリューム種別

アーカイブログファイル格納先のボリューム種別を指定します。
必ず、以下の値を指定してください。

  • 4: sfcfs(GFS共用ファイルシステム)

「アーカイブログ情報ファイル」作成時のポイント

3.6.8 アーカイブログバックアップ定義ファイル

アーカイブログファイルのバックアップ情報を指定する環境設定ファイルを「アーカイブログバックアップ定義ファイル」と呼びます。

アーカイブログバックアップ定義ファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_bkarch.ini

dbname : ターゲットデータベース名

アーカイブログバックアップ定義ファイルには、1行につき1ノードの情報を指定します。
各情報を「 | (パイプ)」で区切って、以下の形式で指定します。

ノード|マウントポイント|ボリューム|ボリューム種別|

アーカイブログバックアップ定義ファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

ノード

ホスト名

設定できる値は、「基本情報ファイル」の「DB_TYPE(データベース運用形態)」により、異なります。

  • 「1: シングル」または「2: HA」の場合
    ⇒設定不要です。
  • 「3: RAC」の場合
    ⇒「ノードリストファイル」のホスト名と同じ値を指定してください。

マウントポイント

バックアップ先マウントポイント

アーカイブログファイルのバックアップ先領域のマウントポイントを指定します。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

バックアップ先ボリューム

アーカイブログファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

ボリューム種別

バックアップ先ボリューム種別

バックアップ先ファイルシステムのボリューム種別を以下の値で指定してください。

  • 1: ufs
  • 2: ufs logging
  • 3: sfxfs(GFSローカルファイルシステム)
  • 4: sfcfs(GFS共用ファイルシステム)

「アーカイブログバックアップ定義ファイル」作成時のポイント

3.6.9 リカバリ・カタログ・データベース定義ファイル

リカバリ・カタログ・データベースに関する情報を指定する環境設定ファイルを「リカバリ・カタログ・データベース定義ファイル」と呼びます。

リカバリ・カタログ・データベース定義ファイルは以下のファイルパス名で作成してください。

/opt/FJSVrmfo/conf/dbname/rmfo_catalog.ini

dbname : ターゲットデータベース名

リカバリ・カタログ・データベース定義ファイルには、1行につき1つのパラメタを指定します。
各行は、パラメタ名とパラメタ値を「 = (等号)」で区切って、以下の形式で指定します。

パラメタ名=パラメタ値

リカバリ・カタログ・データベース定義ファイルに設定するパラメタを以下に示します。

パラメタ名

説明

設定値

R_DB_NAME

リカバリ・カタログ・データベース名

リカバリ・カタログ・データベース名を指定してください。(※1)
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は、8文字です。
英字からはじまる値を指定してください。

LSNR_NAME

リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナー名

リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナー名を指定してください。(※2)
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は、64文字です。

PORT

ポート番号

リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナーが使用するポート番号を指定してください。(※3)
指定できる値は、1024〜65535です。

R_TAR_MP

マウントポイント

リカバリ・カタログ・データベースを作成する領域のマウントポイントを指定してください。(※4)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

R_TAR_DEV

リカバリ・カタログ・データベース作成先ボリューム

リカバリ・カタログ・データベースを作成する、未使用領域の物理ディスクのボリュームを指定してください。(※5)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

R_BK_TYPE

バックアップ方法

リカバリ・カタログ・データベースのバックアップ方法を以下の値で指定します。

  • 1: 標準
  • 2: OPC

SE版の場合は、「1: 標準」を指定してください。

R_BK_MP

バックアップ先領域のマウントポイント

必ず、"NONE"を指定してください。

R_BK_DEV

バックアップ先ボリューム

バックアップ先として使用する、未使用領域の物理ディスクのボリュームを指定してください。(※5)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

(※1) リカバリ・カタログ・データベースは Recovery Manager for Oracleが環境設定時に作成します。未使用のデータベース名を指定してください。
(※2) リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナーの設定は、Recovery Manager for Oracleが環境設定時に行います。未使用のリスナー名を指定してください。
(※3) リカバリ・カタログ・データベース接続用リスナー用のポート番号は、Recovery Manager for Oracleが環境設定時に割り当てます。未使用のポート番号を指定してください。
(※4) リカバリ・カタログ・データベースを作成する領域は Recovery Manager for Oracleが環境設定時にマウントします。未使用のマウントポイント名を指定してください。「R_BK_TYPE(バックアップ方法)」に「2: OPC」を指定した場合、“/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名を設定してください。
(※5)「R_BK_TYPE(バックアップ方法)」に「2: OPC」を指定した場合、“/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名を設定してください。

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

「リカバリ・カタログ・データベース定義ファイル」作成時のポイント

3.6.10 データファイルバックアップCSVファイル

データファイルのバックアップ先」に設定する情報を格納するファイルを「データファイルバックアップCSVファイル」と呼びます。
環境設定コマンドを使って運用環境設定を行う場合は、データファイルバックアップCSVファイルは不要です。

設定する情報は、「バックアップ基本情報」の「データファイルバックアップ方法」および「データファイルボリューム種別」により異なります。

3.6.10.1 データファイルバックアップ方法が標準(RMAN)の場合

データファイルバックアップCSVファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
バックアップ基本情報」の「データファイルバックアップ方法」が「標準(RMAN)」の場合のデータファイルバックアップCSVファイルの形式は、以下のとおりです。

各情報は「, (カンマ)」で区切って指定します。

マウントポイント,ボリューム


データファイルバックアップCSVファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

マウントポイント

バックアップ先マウントポイント

データファイルバックアップ先領域のマウントポイントを指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

バックアップ先ボリューム

データファイルバックアップ先の物理ディスクのボリュームを指定してください。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev"からはじまる値を指定してください。

「データファイルバックアップ定義ファイル」作成時のポイント

3.6.10.2 データファイルボリューム種別がファイルシステムの場合 [EE] 

データファイルバックアップCSVファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
バックアップ基本情報」の「データファイルバックアップ方法」が「OPC」、「差分OPC」および「EC」で、「データファイルボリューム種別」が「ファイルシステム」の場合のデータファイルバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

各情報は「, (カンマ)」で区切って指定します。

マウントポイント,ボリューム,バックアップ先(1),バックアップ先(2),バックアップ先(3)

データファイルバックアップCSVファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

マウントポイント

データファイルのマウントポイント

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域のマウントポイントを指定します。
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/”からはじまる値を指定してください。

ボリューム

データファイルのボリューム

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域の物理ディスクのボリュームを指定します。(※1)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(1)

バックアップ先ボリューム(1世代め)

1世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(2)

バックアップ先ボリューム(2世代め)

バックアップ基本情報」の「バックアップ管理世代数」に2以上を指定した場合の、2世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(3)

バックアップ先ボリューム(3世代め)

バックアップ基本情報」の「バックアップ管理世代数」に「3」を指定した場合の、3世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

(※1) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。
(※2) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b"コマンドの"Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

「データファイルバックアップCSVファイル」作成時のポイント

3.6.10.3 データファイルボリューム種別がRAWデバイスの場合 [EE]

データファイルバックアップCSVファイルには、1行につき1つのバックアップ先領域の情報を指定します。
バックアップ基本情報」の「データファイルバックアップ方法」が「OPC」、「 差分OPC」または「EC」で、「データファイルボリューム種別」が「RAWデバイス」の場合のデータファイルバックアップCSVファイルの形式は、以下のとおりです。

各情報は「 , (カンマ)」で区切って指定します。

表領域,ボリューム,バックアップ先(1),バックアップ先(2),バックアップ先(3)

データファイルバックアップCSVファイルに設定する情報を以下に示します。

項目

説明

設定値

表領域

表領域名

ターゲットデータベースの表領域名を指定します。
指定可能な文字は、半角英数字です。
最大長は30文字です。

ボリューム

表領域のボリューム

ターゲットデータベースの表領域に割り当てられたデータファイル(RAWデバイス)に対応するブロック型論理デバイス(/dev/dsk)のボリュームを指定します。(※1)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(1)

バックアップ先ボリューム(1世代め)

1世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(2)

バックアップ先ボリューム(2世代め)

バックアップ基本情報」の「バックアップ管理世代数」に2以上を指定した場合の、2世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

バックアップ先(3)

バックアップ先ボリューム(3世代め)

バックアップ基本情報」の「バックアップ管理世代数」に「3」を指定した場合の、3世代めのOPC/ECバックアップ先ボリュームを指定します。(※2)
指定可能な文字は、空白を除く、半角文字です。
最大長は256文字です。
“/dev”からはじまる値を指定してください。

(※1) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t"コマンドの“Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。
(※2) “/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -b"コマンドの"Device"列で表示されるボリューム名と一致している必要があります。

swstdevdisp コマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。

「データファイルバックアップ定義ファイル」作成時のポイント


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