ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 13.1.0 説明書 - Solaris(TM) Operating System -
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第1章 概要

本章では、Recovery Manager for Oracleの概要および運用形態について説明します。

1.1 Recovery Manager for Oracleの概要 

Recovery Manager for Oracleの概要について説明します。

1.1.1 Recovery Manager for Oracleとは 

Oracleデータベースのディスクtoディスクのオンラインバックアップ運用機能、および、リカバリー機能を提供します。

1.1.2 Recovery Manager for Oracleの機能 

Recovery Manager for Oracleには、以下の機能があります。

1.1.2.1 オンラインバックアップ機能 [一部EE] 

Recovery Manager for Oracleを使用して、Oracleデータベースのオンラインバックアップを行うための各機能について説明します。

  1. オンラインバックアップ

    オンラインバックアップでは、以下の処理を行います。

    1. データベースファイルの正常性チェック

      Oracleデータベースのバックアップを行う前に、制御ファイル、データファイル、および、オンラインREDOログファイルが正常かをチェックします。
      Oracleデータベースに異常があった場合は、バックアップを行いません。

    2. データファイル(表領域)のバックアップ

      データファイル(表領域)のバックアップを行います。

      バックアップ方法は、以下の2とおりがあります。

      • 標準

        Oracle Recovery Managerを使用して、データファイル(表領域)のバックアップセットを生成します。

      • アドバンスト・コピー[EE]

        富士通ストレージシステム ETERNUSシリーズのハードウェア機能「アドバンスト・コピー機能」を使用して、データファイル(表領域)の高速バックアップを行います。
        アドバンスト・コピーには、One Point Copy(以降、“OPC”と略します)とEquivalent Copy(以降、“EC”と略します)があります。OPCの場合は、差分コピー(以降、“差分OPC”と略します)を採取することもできます。

        アドバンスト・コピー機能を使用する場合は、「アドバンスト・コピー機能使用時の注意事項」を参照してください。

    3. 制御ファイルのバックアップ

      Oracle Recovery Managerを使用して、制御ファイルのバックアップセットを生成します。

    4. アーカイブログファイルのバックアップ

      Oracle Recovery Managerを使用して、アーカイブログファイルのバックアップセットを生成します。

  2. 旧アーカイブログファイル削除

    バックアップ管理世代数を超えたアーカイブログファイルを削除します。
    バックアップ管理世代数の設定方法は、「運用環境設定」を参照してください。

  3. バックアップ初期化

    不要になったバックアップ情報を削除します。

  4. アーカイブログファイルバックアップ

    アーカイブログファイルをバックアップします。

  5. OPC物理コピー完了待ち [EE]

    OPCによるバックアップでは、物理コピーはバックグラウンドで実行されます。
    そのため、データファイル(表領域)のバックアップ方法が「OPC」または「差分OPC」の場合、データファイルの複写が終了する前にRecovery Manager for Oracleのバックアップ処理が完了することがあります。
    Recovery Manager for Oracleでは、バックグラウンドで実行されているOPC物理コピーの完了を待ち合わせることができます。

1.1.2.2 リカバリー機能 

Recovery Manager for Oracleを使用して、Oracleデータベースのリカバリーを行うための各機能について説明します。

  1. DBチェック

    制御ファイル、データファイル、および、オンラインREDOログファイルの破損状況を確認します。

  2. リカバリー

    Recovery Manager for Oracleのリカバリー方法には、以下の3とおりがあります。

    1. オートリカバリー

      データベースの破損状況に応じたリストアおよびリカバリーを実行します。

    2. 全体リカバリー

      制御ファイルおよびすべてのデータファイルをリストアし、リカバリーを実行します。

    3. カスタムリカバリー

      リカバリーを行うファイルを画面で選択することができます。
      上級者向けのリカバリー機能です。

1.2 Recovery Manager for Oracleの運用形態 

Recovery Manager for Oracleの運用形態について説明します。

Recovery Manager for Oracleは、以下の運用形態をサポートしています。

1.2.1 シングルサーバ運用 

シングルサーバ運用時のRecovery Manager for Oracleの運用形態を以下に示します。

1.2.2 クラスタ運用(HAクラスタ) [EE] 

Recovery Manager for Oracleは、HAクラスタ運用のうち、運用待機運用および相互待機運用をサポートしています。

サポート外の運用形態について

1.2.2.1 運用待機運用 

運用待機運用時のRecovery Manager for Oracleの運用形態を以下に示します。

運用待機運用時の注意事項

1.2.2.2 相互待機運用 

相互待機運用時のRecovery Manager for Oracleの運用形態を以下に示します。

相互待機運用時の注意事項

1.2.3 クラスタ運用(RAC) [EE] 

クラスタ運用(RAC)時のRecovery Manager for Oracleの運用形態を以下に示します。

RAC運用時の注意事項

1.3 Recovery Manager for Oracleの製品体系 

Recovery Manager for Oracleの製品体系について説明します。

Recovery Manager for Oracleには、以下の2種類の製品があります。

Recovery Manager for Oracle EE および Recovery Manager for Oracle SEが提供する機能については、「EE/SE対応表」を参照してください。


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