Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第3章 J2EEアプリケーションの運用

3.1 J2EEアプリケーションの運用の流れ

 ここではJ2EEアプリケーションの運用までの手順を説明します。

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■scale-valueの値の設定

 Interstageのクライアント数の規模にあわせて、isgendefコマンドのscale-valueの値を設定してください。
 isgendefコマンドの詳細については、“Interstage運用ガイド”の“環境設定”を参照してください。

■環境変数の設定

 環境変数CLASSPATHに、次の値が設定されていない場合は設定してください。

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  C:\INTERSTAGE\J2EE\lib\isj2ee.jar
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  /opt/FJSVj2ee/lib/isj2ee.jar

Javaの環境設定

(1)Javaのインストール

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 JDK1.3/JRE1.3以外のJava実行環境をインストールする場合は、“Interstage Java実行環境サーバパッケージ"または“Interstage Apworks クライアント運用パッケージ"をインストールしてください。

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(2)Javaの環境変数

 Interstage上で、J2EEアプリケーションを動作させる場合は、Javaの環境設定を行う必要があります。環境変数PATHに、以下の値が設定されていない場合は設定してください。

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− JDK1.3環境で運用する場合
  JBKをC:\APWにインストールした場合は、以下のように設定します。
    C:\APW\JBK3\jdk\bin
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− JDK1.3環境で運用する場合
  JBKをインストールした場合は、以下のように設定します。
    /opt/FJSVawjbk/jdk13/bin
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 環境変数の"PATH"は、使用するシェルによっては"path"となる場合がありますので、環境に合わせて設定してください。
 ディレクトリ中にバージョンが含まれている場合は適宜読み替えて設定してください。
 JVMのバージョンの違いによる非互換等の問題を防ぐため、開発/配備/運用で使用するJDK/JREのバージョンは一致させる事を推奨します。また、J2EEアプリケーションクライアント、Webアプリケーション、EJBアプリケーションが連携して動作する場合なども、おのおのが使用するJVMのバージョンの違いによる非互換等の問題を防ぐため、使用するJDK/JREのバージョンを一致させる事を推奨します。
 また、EJBサービスを利用する場合はJava環境設定ファイルへの設定が必要です。詳細については、EJB編の“Java環境の設定”を参照してください。

■分散トランザクションの設定

 分散トランザクション機能を使用する場合は、分散トランザクションの環境設定を行ってください。
 分散トランザクションの環境設定については、“JTSの運用”を参照してください。

■J2EEアプリケーションの配備

 J2EEアプリケーションの配備先としてIJServerを使用する場合、新規のIJServerが必要ならばIJServerの追加を行います。
 IJServerの追加手順の詳細については、"IJServerの追加"を参照してください。

 J2EEアプリケーションの配備(Deployment)を行います。
 J2EEアプリケーションの配備手順の詳細については、“J2EEアプリケーションの配備”を参照してください。

■セキュリティ機能の設定

 セキュリティ機能を使用する場合は、セキュリティ機能の設定が必要です。
 セキュリティ機能の設定手順の詳細については、“J2EEアプリケーションのセキュリティ”を参照してください。

■リソースの定義

 JNDIを通してアプリケーションからリソースを参照する場合、リソースマネージャの定義が必要です。
 リソースマネージャの種類とそれぞれの設定方法を次に示します。

リソースマネージャ

設定方法

JDBCデータソース

J2EEリソースアクセス定義、またはJNDI運用コマンド(fjj2eeadmin)を使用して、データソース名を設定します。または、カストマイズツールを使用して、データソース名を設定します。

JMS ConnectionFactory

J2EEリソースアクセス定義、またはJMS運用コマンド (jmsmkfact)を使用して、ConnectionFactory名を設定します。

JMS Destination

J2EEリソースアクセス定義、またはJMS運用コマンド (jmsmkdst)を使用して、Destination名を設定します。

JavaMail

J2EEリソースアクセス定義、またはJNDI運用コマンド(fjj2eeadmin)を使用して、データソース名を設定します。

URL

WWW上にURLを設定します。

connector

J2EE Deploymentツール、J2EEリソースアクセス定義、またはJNDI運用コマンド(fjj2eeadmin)を使用して、データソース名を設定します。

 リソースの定義についての詳細は、“JNDI”を参照してください。

■動作環境の設定

 J2EEアプリケーションの動作環境として次の設定を行ってください。
 J2EEアプリケーションのセキュリティ、外部リソース参照など動作環境の設定は設定ファイルに行います。
 動作環境の設定ファイルをまとめたものを次に示します。

コンポーネント

構成要素

説明

J2EEアプリケーションクライアン

クライアントdeployment descriptor
(JNDI環境プロパティで指定されたディレクトリ)

クライアントアプリケーションのdeployment descriptorです。
詳細については、“deployment descriptorファイルの詳細設定”を参照してください。

JNDI環境プロパテ

J2EEアプリケーションクライアントからJNDIのネーミングサービスにアクセスするための環境プロパティです。
JNDIの詳細については、“JNDI”を参照してください。
JNDI環境プロパティの詳細については、“JNDI環境プロパティの詳細設定”を参照してください。

名前変換ファイル
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 C:\INTERSTAGE\J2EE\etc\JNDI環境プロパティで指定されたファイル名
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 /etc/opt/FJSVj2ee/etc/JNDI環境プロパティで指定されたファイル名

J2EEアプリケーションクライアントから参照されるリソース名の変換を定義するファイルです。
詳細については“名前変換ファイルの詳細設定”を参照してください。

Webアプリケーショ

JServlet環境定義ファイ
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 C:\INTERSTAGE\F3FMjs2\conf\jswatch.conf
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 /etc/opt/FJSVjs2/jswatch.conf

Servletサービスの動作環境を設定するファイルです。
詳細については、“Servletサービスの環境定義ファイル”を参照してください。

サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル
(使用するWWWサーバによります)

[Interstage HTTP Serverの場合]
 WWWサーバの環境定義ファイルで指定(任意)
[InfoProvider Proの場合]image image
 WWWサーバの環境定義ファイルで指定(任意)
[IISの場合]image
 C:\INTERSTAGE\F3FMjs2\conf\jsgw.conf
[Sun ONE Web Server(iPlanet Web Server)の場合]image
 “obj.confファイル”で任意に指定

サーブレット・ゲートウェイの動作環境を設定するファイルです。
詳細については、“Servletサービスの環境定義ファイル”を参照してください。

サーブレット・コンテナ環境定義ファイル
(JServlet環境定義ファイルで指定(任意))

サーブレット・コンテナの動作環境を設定するファイルです。
詳細については、“Servletサービスの環境定義ファイル”を参照してください。

Webアプリケーション環境定義ファイ
(Webアプリケーションのルートディレクトリ\WEB-INF\web.xml)

Webアプリケーションの環境を設定するファイルです。1つのWebアプリケーションに1つのファイルを設定します。
詳細については、“Servletサービスの環境定義ファイル”を参照してください。

名前変換ファイル

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 C:\INTERSTAGE\J2EE\etc\FJWebebeProperties.xml
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 /etc/opt/FJSVj2ee/etc/FJWebebeProperties.xml

WEBアプリケーションから参照されるリソース名の変換を定義するファイルです。
詳細については“Servletサービスの環境定義ファイル”を参照してください。

EJBアプリケーショ

deployment descriptor
(ejb-jarファイルに含まれます)

EJBアプリケーションのdeployment descriptorです。
参照リソースの設定などを行います。
ApworksのApdesignerのEJB Deployment Descriptorエディタ、または、コンポーネントデザイナのdeployment descriptorファイル編集(注:Plus Developerでは提供していません)で設定を行います。
詳細については、Apworksの“Apdesigner プログラマーズガイド”または“コンポーネントデザイナ ユーザーズガイド”(注:Plus Developerでは提供していません)を参照してください。

名前変換ファイル
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 C:\INTERSTAGE\EJB\etc\FJebeProperties.xml
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 /etc/opt/FJSVejb/FJebeProperties.xml

EJBから参照されるリソース名の変換を定義するファイルです。
詳細については“Bean共通編”を参照してください。

 EJBのクライアントとなるアプリケーションを動作させる場合には別途EJBクライアントの環境設定が必要となります。詳細については“クライアントの環境設定”を参照してください。


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