PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
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目次

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2.3 SDXディスク
GDS で管理するために、特定のクラスへ登録された物理ディスクのことをSDXディスク、あるいは単に「ディスク」と呼びます。
また、GDS で使用しなくなったディスクは、クラスから削除することによって登録する前の物理ディスクに戻ります。
■属性
ディスクには、以下の属性があります。
- 名前
- クラスの中でディスクを識別するための属性です。
- タイプ
- ディスクの種別を表す属性です。次のいずれかの値が設定されます。
- ミラー
- ミラーグループに接続されています。
- ストライプ
- ストライプグループに接続されています。
- コンカチネーション
- コンカチネーショングループに接続されています。
- スイッチ
- スイッチグループに接続されています。
- キープ【Itanium】
- クラスへの登録やグループへの接続のとき、ディスクのフォーマットやデータが保存されます。
- シングル
- グループに接続しなくても、ボリュームを作成することができます。
- スペア
- スペアディスクとして使用されます。
- 未定義
- クラスへ登録されているだけで、まだ用途が決まっていません。
■操作
ディスクに対して、以下の操作を行うことができます。
- 作成
- sdxdisk -M コマンドを使って、特定のクラスへ物理ディスクを登録することによって作成されます。
- 運用管理ビューを使用する場合は、「クラス構成」を参照してください。
- 削除
- sdxdisk -R コマンドを使って、クラスからディスクを削除できます。
- 運用管理ビューを使用する場合は、「クラスの削除」を参照してください。
- 接続
- sdxdisk -C コマンドを使って、特定のグループへディスクを追加することができます。
- 運用管理ビューを使用する場合は、「グループ構成」を参照してください。
- 切断
- sdxdisk -D コマンドを使って、グループからディスクを取り除きます。
- 運用管理ビューを使用する場合は、「グループ構成」を参照してください。
- 交換
- sdxswap -O コマンドを使って、ディスクを交換可能な状態にします。
- 運用管理ビューを使用する場合は、「ディスク交換」を参照してください。
- 復旧
- sdxswap -I コマンドを使って、交換が完了したディスクを元の状態に戻します。
- 運用管理ビューを使用する場合は、「ディスク交換」を参照してください。
- 状態表示
- sdxinfo コマンドを使って、ディスクの状態を表示することができます。
- 運用管理ビューを使用する場合は、「構成情報の確認と状態監視」を参照してください。
- 属性変更
- sdxattr -D コマンドを使って、ディスクの属性値を変更できます。
- 運用管理ビューを使用する場合は、「クラス構成」を参照してください。
- エラー解除
- sdxfix -D コマンドを使って、ディスクのI/Oエラー状態の解除を試みることができます。
- 運用管理ビューでは操作できません。
■状態
ディスクには、以下の状態があります。
- ENABLE
- 正常な状態。
特別な操作やイベントが発生しない限り、通常はENABLE 状態です。
- DISABLE
- アクセスができない状態。
システム起動時に、ディスク内の構成情報を確認し、GDS で管理されているディスクではないと判断すると、DISABLE 状態になります。このとき、ディスクに関連するスライスはすべてNOUSE 状態になります。
「ディスク状態に関する異常」を参照してください。
- SWAP
- アクセスができない状態で、なおかつディスクの交換が可能な状態。
sdxswap -O コマンドが正常に完了した場合、SWAP 状態になります。このとき、ディスクに関連するスライスはすべてNOUSE 状態になります。
■参照
ディスクに関して、以下の留意事項があります。
- 規約
- ディスク数
- キープディスク数【Itanium】
- 注意
- 物理特殊ファイルへのアクセス抑止
- ディスクの初期化
- ディスクサイズ
- ホットスペア
- キープディスク【Itanium】
[図:SDXディスク]

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