PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版) |
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付録A 留意事項 | > A.2 注意事項 |
GDSへのディスク登録が完了すると、以降そのディスクに対して以下のような物理特殊ファイルを使ってアクセスすることは通常できなくなります。GDSは、利用者が誤って物理特殊ファイルをアクセスすることによって、ミラーリング状態を破壊してしまうことがないように保護しています。
/dev/sdXn (通常のハードディスクの場合) /dev/emcpowerXn (emcpowerデバイスの場合)
X はデバイス識別名を表す英小文字、n はスライス番号です。
たとえば、ddコマンドを使って、物理特殊ファイルを使ってディスクに書込みを行おうとすると以下のようなエラーとなります。
# dd if=/dev/zero of=/dev/sda1 dd: /dev/sda1: open: Device busy |
また、parted(8)コマンドが出力するディスクリストには、GDSに登録されたディスクは表示されません。
このアクセス保護は、クラスからディスクを削除すると解除されます。また、ディスク交換のオブジェクト操作を行った際にも解除されます。逆に、ディスク復旧のオブジェクト操作を行うと再度保護機能が動作します。
ただし、EMC PowerPath 3.0.xを使用している場合、emcpowerデバイスに対しては、本機能は無効となります。つまり、次の物理特殊ファイルへのアクセスは抑止されませんので、使用しないように注意してください。
/dev/emcpowerXn
物理特殊ファイルへのアクセスが抑止されるノードの範囲は、以下のとおりです。
ディスククラスに登録されているディスクの場合
PRIMECLUSTERのリソースデータベースに登録されている場合
ドメイン内のすべてのノードで、物理特殊ファイルへのアクセスが抑止されます。
PRIMECLUSTERのリソースデータベースに登録されていない場合
そのディスククラス(ルートクラスまたはローカルクラス)が作成されているノードで、物理特殊ファイルへのアクセスが抑止されます。
シャドウクラスに登録されているディスクの場合
そのシャドウクラスが作成されているノードで、物理特殊ファイルへのアクセスが抑止されます。
以下のディスクは、物理特殊ファイルへのアクセスが抑止されません。以下のディスクの物理特殊ファイルにアクセスしないよう注意してください。
他のドメインでクラスに登録されているディスク
他ノードでルートクラスまたはローカルクラスに登録されていて、かつ、リソースデータベースに登録されていないディスク
他ノードでシャドウクラスに登録されているディスク
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