ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 13.0 -Linux-
目次 索引 前ページ次ページ

第7章 バージョンアップ

本章では、Softek AdvancedCopy Managerからのバージョンアップの手順について説明します。

システム全体をバージョンアップする場合は、以下の順にバージョンアップしてください。

  1. Storage管理サーバ

  2. Storageサーバ

7.1 Storage管理サーバのバージョンアッ 

Storage管理サーバのバージョンアップ方法について説明します。

  1. リポジトリデータのバックアップ
    バージョンアップ前の環境でリポジトリデータを退避します。

  2. アンインストール
    リポジトリ動作環境を削除して、アンインストールします。

  3. インストール
    本製品をインストールして、リポジトリ動作環境を作成します。

  4. リポジトリデータのリストア
    バックアップしておいたリポジトリデータを復元します。

  5. サーバ情報の変更
    データの整合性を確保するために、サーバ情報の変更処理を行います。


バージョンアップ時に構成変更が行われる場合

バージョンアップ時にStorage管理サーバのサーバ名やIPアドレスやポート番号の変更が必要である場合は、上記手順によるバージョンアップの終了後、『Linux版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 運用環境の変更』を参照して、変更作業を行ってください。

7.1.1 リポジトリデータのバックアップ

データベースバックアップコマンド(/opt/swstorage/bin/stgdbbackup)を実行して、格納されているリポジトリデータを指定したディレクトリへ一括して退避します。

実行手順については、それぞれのバージョンの運用手引書の『データベースバックアップ』の内容を参照してください。

データベースバックアップ後に、指定したディレクトリに.unl拡張子のファイルが作成されていることを確認してください。

7.1.2 アンインストール

旧バージョンのアンインストール作業手順については、それぞれのバージョンの導入手引書の『アンインストール』の内容を参照してください。アンインストール手順の中で、リポジトリ動作環境の削除を行います。


クラスタ運用している場合

Storage管理サーバをStorage管理サーバ業務としてクラスタ運用している場合には、アンインストールの前にクラスタアンセットアップが必要となります。

クラスタアンセットアップの作業手順ついては、それぞれのバージョンのクラスタ適用ガイドの『Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の削除』を参照してください。

7.1.3 インストール

本バージョンのAdvancedCopy Managerをインストールし、リポジトリ動作環境の設定を行います。

手順については、以下のマニュアルを参照してください。

■インストール

■リポジトリ動作環境の設定

7.1.4 リポジトリデータのリストア

リポジトリデータ移行コマンド(stgrepocnv)を実行し、移行対象のリポジトリデータを現バージョンのリポジトリに復元します。

  1. 指定方法

    /opt/FJSVswstf/bin/stgrepocnv -d dir-name

     

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -d

    移行対象のリポジトリデータが格納されているディレクトリを絶対パスで指定します。

     

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

     

  4. 実行例

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgrepocnv -d /backdir
    ................
    stgrepocnv completed

本コマンドの注意事項は以下の通りです。

7.1.5 サーバ情報の変更

データの整合性を確保するために、Web画面またはサーバ情報変更コマンドを使用してサーバ情報の変更処理を行います。

■Web画面を使用する場合

サーバ一覧画面にてStorage管理サーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの変更...]を選択して表示されるダイアログにおいて、何も変更せずに[OK]ボタンを押下します。

Web画面の使用方法については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 使用手引書 サーバの変更方法』を参照してください。

■コマンドを使用する場合

オプション-nにStorage管理サーバ名を指定して、サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を実行します。

コマンドの使用方法については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)』を参照してください。

7.2 Storage管理サーバ兼Storageサーバのバージョンアッ 

Storage管理サーバ兼Storageサーバのバージョンアップ方法について説明します。

  1. リポジトリデータのバックアップ
    バージョンアップ前の環境でリポジトリデータを退避します。

  2. 管理情報のバックアップ
    バージョンアップ前の環境で管理情報を退避します。

  3. アンインストール
    リポジトリ動作環境を削除して、アンインストールします。

  4. インストール
    本製品をインストールして、リポジトリ動作環境を作成します。

  5. リポジトリデータのリストア
    バックアップしておいたリポジトリデータを復元します。

  6. サーバ情報の変更
    データの整合性を確保するために、サーバ情報の変更処理を行います。

  7. 管理情報のリストア
    バックアップしておいた管理情報を復元します。


バージョンアップ時に構成変更が行われる場合

バージョンアップ時にStorage管理サーバのサーバ名やIPアドレスやポート番号の変更が必要である場合は、上記手順によるバージョンアップの終了後、『Linux版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 運用環境の変更』を参照して、変更作業を行ってください。

7.3 Storageサーバのバージョンアッ 

Storageサーバのバージョンアップ方法について説明します。

  1. 管理情報のバックアップ
    バージョンアップ前の環境で管理情報を退避します。

  2. アンインストール
    旧製品をアンインストールします。

  3. インストール
    本製品をインストールして、環境設定を行います。

  4. サーバ情報の変更
    データの整合性を確保するために、サーバ情報の変更処理を行います。

  5. 管理情報のリストア
    バックアップしておいた管理情報を復元します。


バージョンアップ時に構成変更が行われる場合

バージョンアップ時にStorageサーバのサーバ名やIPアドレスやポート番号の変更が必要である場合は、上記手順によるバージョンアップの終了後、『Linux版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 運用環境の変更』を参照して、変更作業を行ってください。

7.3.1 管理情報のバックアップ

Storageサーバ上にある以下の管理情報を退避します。

退避方法については、運用手引書の『データベースの保守』の『データベースを個別にバックアップする場合』を参照してください。

7.3.2 アンインストール

旧バージョンのアンインストール作業手順については、それぞれのバージョンの導入手引書の『アンインストール』の内容を参照してください。アンインストール手順の中で、リポジトリ動作環境の削除を行います。


クラスタ運用している場合

StorageサーバをStorageサーバ業務としてクラスタ運用している場合には、アンインストールの前にクラスタアンセットアップが必要となります。

クラスタアンセットアップの作業手順ついては、それぞれのバージョンのクラスタ適用ガイドの『Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の削除』を参照してください。

7.3.3 インストール

本バージョンのAdvancedCopy Managerをインストールし、リポジトリ動作環境の設定を行います。

手順については、以下のマニュアルを参照してください。

■インストール

■動作環境の設定

7.3.4 サーバ情報の変更

データの整合性を確保するために、Web画面またはサーバ情報変更コマンドを使用してサーバ情報の変更処理を行います。

■Web画面を使用する場合

サーバ一覧画面にてStorageサーバを選択し、[操作]メニューから[サーバの変更...]を選択して表示されるダイアログにおいて、何も変更せずに[OK]ボタンを押下します。

Web画面の使用方法については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 使用手引書 サーバの変更方法』を参照してください。

■コマンドを使用する場合

オプション-nにStorageサーバ名を指定して、サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を実行します。

コマンドの使用方法については、『Linux版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)』を参照してください。

7.3.5 管理情報のリストア

退避しておいた以下の管理情報を復元します。

復旧方法については、運用手引書の『データベースの保守』の『データベースを個別にバックアップする場合』を参照してください。


レプリケーション運用を行っている場合

Storage管理サーバ兼Storageサーバの場合や、同時にStorage管理サーバのバージョンアップを行っている場合は、Storage管理サーバのバージョンアップ作業の中でリポジトリのリストアも行われます。そのため、レプリケーション管理簿のリストアの際に、リポジトリのリストアは実施しないでください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2002-2006