ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 13.0 -Linux- |
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本章ではAdvancedCopy Managerのエージェントのインストール方法について説明します。
インストール先のシステム環境が以下のいずれかである事を確認します。以下のシステム以外のシステムではAdvancedCopy Managerのエージェントのインストールができませんので、注意してください。
Red Hat Enterprise Linux AS (v. 3 for x86)
Red Hat Enterprise Linux ES (v. 3 for x86)
Red Hat Enterprise Linux AS (v. 4 for x86)
Red Hat Enterprise Linux ES (v. 4 for x86)
Red Hat Enterprise Linux AS (v. 4 for EM64T)
Red Hat Enterprise Linux ES (v. 4 for EM64T)
Red Hat Enterprise Linux AS (v. 4 for Itanium)
以下のソフトウェアと共存できません。
Softek AdvancedCopy Manager-M
Softek AdvancedCopy Manager-A
AdvancedCopy Managerのエージェントを導入しようとしているサーバにSymfoware Serverが既に導入され、かつ、Symfoware連携を使用する場合は、Symfoware Serverが以下のレベルである事を確認してください。
Symfoware Server Standard Edition 7.x以降(注:Standard Editionの上位Editionも可)
Symfoware Server Advanced Backup Controller 7.x以降
上記以前のレベルのSymfoware Serverが導入されている場合は、Symfoware Serverをアンインストール後、サポート対象のSymfoware Serverをインストールしてください。
すべてのStorageサーバには、AdvancedCopy Managerが使用する内部コード系(Storage管理サーバへAdvancedCopy Managerをインストールする際に指定するコード系)のロケールがインストールされている必要があります。
Storage管理サーバとStorageサーバの間で、言語環境(LANG)が異なる場合に対処が必要となります。以下にその組み合わせと対処方法を示します。
Storage管理サーバ |
Storageサーバ |
対処方法 |
---|---|---|
Windows (SJIS) |
Windows (SJIS) |
必要なし |
Windows (SJIS) |
Solaris (EUC) |
StorageサーバにSJISパッケージをインストールする必要がある |
Windows (SJIS) |
HP-UX (EUC) |
StorageサーバにSJISパッケージをインストールする必要がある |
Windows (SJIS) |
Linux (EUC) |
必要なし |
Windows (SJIS) |
Linux (UTF8) |
必要なし |
Windows (SJIS) |
AIX (SJIS) |
必要なし |
Windows (SJIS) |
AIX (EUC) |
StorageサーバにSJISの言語環境を追加する必要がある |
Solaris ロケールの設定による(標準 EUC) |
Windows (SJIS) |
必要なし(Storage管理サーバがEUCの場合、Storageサーバが問題なく処理する) |
Solaris ロケールの設定による(標準 EUC) |
Solaris (EUC) |
必要なし(同じコードの場合) 管理サーバがSJISの場合、StorageサーバにSJISパッケージをインストールする必要がある |
Solaris ロケールの設定による(標準 EUC) |
HP-UX (EUC) |
必要なし(同じLANGの場合) 管理サーバがSJISの場合、StorageサーバにSJISパッケージをインストールする必要がある |
Solaris ロケールの設定による(標準 EUC) |
Linux (EUC) |
必要なし |
Solaris ロケールの設定による(標準 EUC) |
Linux (UTF8) |
必要なし |
Solaris ロケールの設定による(標準 EUC) |
AIX (SJIS) |
必要なし(同じLANGの場合) 管理サーバがEUCの場合、StorageサーバにEUCの言語環境を追加する必要がある |
Solaris ロケールの設定による(標準 EUC) |
AIX (EUC) |
必要なし(同じLANGの場合) 管理サーバがSJISの場合、StorageサーバにSJISの言語環境を追加する必要がある |
Linux (EUC) |
Windows (SJIS) |
必要なし(Storage管理サーバがEUCの場合、Storageサーバが問題なく処理する) |
Linux (EUC) |
Solaris (EUC) |
必要なし |
Linux (EUC) |
HP-UX (EUC) |
必要なし |
Linux (EUC) |
Linux (EUC) |
必要なし |
Linux (EUC) |
Linux (UTF8) |
必要なし |
Linux (EUC) |
AIX (SJIS) |
StorageサーバにEUCの言語環境を追加する必要がある |
Linux (EUC) |
AIX (EUC) |
必要なし |
Linux (UTF8) |
Windows (SJIS) |
必要なし |
Linux (UTF8) |
Solaris (EUC) |
StorageサーバにUTF8の言語環境を追加する必要がある |
Linux (UTF8) |
HP-UX (EUC) |
StorageサーバにUTF8の言語環境を追加する必要がある |
Linux (UTF8) |
Linux (EUC) |
必要なし |
Linux (UTF8) |
Linux (UTF8) |
必要なし |
Linux (UTF8) |
AIX (SJIS) |
StorageサーバにUTF8の言語環境を追加する必要がある |
Linux (UTF8) |
AIX (EUC) |
StorageサーバにUTF8の言語環境を追加する必要がある |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。
64Mバイト以上のメモリが必要です。
本ソフトウェアが動作するために以下の入出力装置が必要です。
機器名 |
備考 |
---|---|
ETERNUS3000 モデル100以上、 |
どれか1つが必要 |
LANカード |
|
本ソフトウェアに必要なディスク所要量は以下に示すとおりです。
本ソフトウェアを新規にインストールするためには、各ディレクトリに以下のディスク容量が必要です。必要があれば、該当するファイルシステムのサイズを拡張してください。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
/$DIR1 |
120 |
|
2 |
/$DIR2 |
0.2 |
|
3 |
/$DIR3 |
2.2 |
|
4 |
/opt |
0.2 |
|
“$DIR1”は本ソフトウェアのインストール時に指定するプログラムディレクトリ名です。
“$DIR2”は本ソフトウェアのインストール時に指定する環境設定ディレクトリ名です。
“$DIR3”は本ソフトウェアのインストール時に指定する可変データ格納ディレクトリ名です。
ディレクトリ名の指定は、インストール先ディレクトリの初期値を参照してください。
本ソフトウェアに必要な動的ディスク所要量は以下に示すとおりです。
本ソフトウェアを以下の運用で動作させるとき、各ディレクトリにはインストールに必要な『静的ディスク資源』に加えて以下のディスク容量が必要です。空き容量が足りない場合は、該当するファイルシステムのサイズを拡張してください。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 |
運用内容 |
1 |
/$DIR2 |
(a+35×b)/1024 |
本サーバでバックアップ運用を実施し、Symfowareをバックアップしない場合 |
((a+35×b)+(b+0.5×c))/1024 |
本サーバでバックアップ運用を実施し、Symfowareをバックアップする場合 |
||
2 |
/$DIR2 |
(1.1×d)/1024 |
本サーバでレプリケーション運用を実施する場合 |
3 |
/$DIR2 |
0.1 |
種類は存在しません。 |
4 |
/$DIR3 |
7 |
種類は存在しません。 |
5 |
/var |
13 |
種類は存在しません。 |
“$DIR2”は本ソフトウェアのインストール時に指定する環境設定ディレクトリ名です。
“$DIR3”は本ソフトウェアのインストール時に指定する可変データ格納ディレクトリ名です。
a:バックアップボリュームの個数、 b:業務ボリュームの個数、c:バックアップ対象となっている全データベーススペースのDSI数を表わしています。
d:レプリケーション運用に使用する複製元/複製先ボリュームのペア数。
本ソフトウェアを以下の運用で動作させるときに使用するメモリ容量を示します。
項番 |
メモリ所要量 |
運用内容 |
---|---|---|
1 |
29 |
種類は存在しません。 |
2 |
10 |
業務ボリューム16パーティション、バックアップボリューム60パーティションの環境で1パーティションのバックアップコマンドを実行 |
本ソフトウェアを以下の運用で動作させるときに必要なスワップ容量を示します。システム提供のスワップ領域を超える場合は、スワップ領域を拡張してください。
項番 |
スワップ容量 |
運用内容 |
---|---|---|
1 |
11.2 |
種類は存在しません。 |
2 |
11 |
業務ボリューム16パーティション、バックアップボリューム60パーティションの環境で1パーティションのバックアップコマンドを実行 |
AdvancedCopy Managerのエージェント をインストールする手順を以降に説明します。
本ソフトウェアをインストールするためにディスクに十分な空きがあるかを確認してください。本ソフトウェアが使用するディスクサイズについては、本マニュアルの『静的ディスク資源』を参照してください。十分な空きがない場合には、ディスクのパーティション構成を設定しなおしてください。
root(スーパーユーザー)でログインします。
本ソフトウェアの CD-ROM(エージェントプログラム DISC2)をマウントします。
# mount /dev/cdrom <RETURN> |
本ソフトウェア専用のインストールコマンド(swsetup)を実行することにより、複数のパッケージを一括インストールします。swsetupコマンドは、rpmコマンドを呼び出し"付録B AdvancedCopy Managerの構成プログラム"のパッケージ(エージェント機能)をインストールします。
[Red Hat Enterprise Linux ES (v. 3 for x86),Red Hat Enterprise Linux AS (v. 3 for x86)の場合] # cd CD-ROMマウントポイント/agent/linux/30 <RETURN> # ./swsetup <RETURN> [Red Hat Enterprise Linux ES (v. 4 for x86),Red Hat Enterprise Linux AS (v. 4 for x86),Red Hat Enterprise Linux ES (v. 4 for EM64T),Red Hat Enterprise Linux AS (v. 4 for EM64T)の場合] # cd CD-ROMマウントポイント/agent/linux/40 <RETURN> # ./swsetup <RETURN> [Red Hat Enterprise Linux AS (v. 4 for Itanium)の場合] # cd CD-ROMマウントポイント/agent/linux/40-pq <RETURN> # ./swsetup <RETURN> |
インストール先ディレクトリの初期値が表示されます。以下の情報を変更する場合は“y"、変更しない場合は“n"を入力するか、Returnキーを入力します。
# ./swsetup swsetup: Installer is preparing for installation... +-----------------------------------------------------------+ | ETERNUS SF AdvancedCopy Manager | | 13.0 | | All Right Reserved, Copyright (C) | | FUJITSU LIMITED 2006 | +-----------------------------------------------------------+ Welcome to Setup. This program will install "AdvancedCopy Manager" on your system. Agent setup... Default installation settings for this setup are as follows: Program install directory : /opt Fixed configuration directory : /etc/opt Modifying configuration directory : /var/opt Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q] |
パッケージのインストール先ディレクトリ(Program install directory)
初期値として/optが設定されています。
環境設定用ファイルのインストール先ディレクトリ(Fixed configuration directory)
初期値として/etc/optが設定されています。
変更されるファイル(ログファイル、一時ファイルなど)のインストール先ディレクトリ(Modifying configuration directory)
初期値として/var/optが設定されています。
4で“y"を指定した場合、インストール先ディレクトリを指定します。
Please specify install directory: (default: /opt) [?,q] /opt Please specify fixed configuration directory: (default: /etc/opt) [?,q] /etc/opt Please specify modifying configuration directory: (default: /var/opt) [?,q] /var/opt |
確認のメッセージに対して、了解する場合には“n"を入力するか、またはReturnキーを入力します。再度変更する場合は、“y"を入力します。
Installation settings for this setup are as follows: Program install directory : /opt Fixed configuration directory : /etc/opt Modifying configuration directory : /var/opt Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q] |
インストールを実行する最終確認のメッセージに対して、実行する場合には“y"を入力します。実行しない場合には“n"を入力します。
Do you want to continue with the installation of this package? [y,n,?] |
インストールが開始されます。表示例を以下に示します。
swsetup: Starting installation of AdvancedCopy Manager... swsetup: Starting installation of package. : FJSVswstf ./cmd/swpkgadd.sh FJSVswstf /opt/swstorage/etc/swinst.res FJSVswstf RPM installing...... rpm -ivh --nodeps ./pkg/FJSVswstf-10.0.30-01.i386.rpm Preparing... ########################################### [100%] 1:FJSVswstf ########################################### [100%] swsetup: Package is successfully installed. : FJSVswstf swsetup: Starting installation of package. : FJSVswtrc ./cmd/swpkgadd.sh FJSVswtrc /opt/swstorage/etc/swinst.res FJSVswtrc RPM installing...... rpm -ivh --nodeps ./pkg/FJSVswtrc-10.0.30-01.i386.rpm Preparing... ########################################### [100%] 1:FJSVswtrc ########################################### [100%] swsetup: Package is successfully installed. : FJSVswtrc ・・・ |
インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが出力されます。
swsetup: AdvancedCopy Manager was installed successfully. |
以下のコマンドを実行した後、本ソフトウェアのCD-ROM媒体を取り出します。
# cd / <Return> # umount /mnt/cdrom # eject cdrom |
システムをリブートします。
shutdown -r now <Return> |
本マニュアルの『Storageサーバのカスタマイズ』を参照して、環境設定を行ってください。
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