PRIMECLUSTER導入運用手引書 4.2 (Linux版)
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第2部 導入編> 第6章 クラスタアプリケーションの構築> 6.7 クラスタアプリケーションの設定> 6.7.2 userApplicationの設定

6.7.2.1 スタンバイ運用のクラスタアプリケーション作成

ここでは、スタンバイ運用のクラスタアプリケーションの構成の設定方法について説明します。

◆操作手順

  1. "Main RMS management menu" の "Application-Create" を選択します。

  2. "Application type selection menu" の "STANDBY" を選択します。

  3. "turnkey wizard "STANDBY"" が出力されます。"Machines+Basics" を選択し、userApplicationの設定を行います。

  4. userApplicationの設定画面が出力されます。userApplicationの以下の設定を行います。

    userApplicationを構成するノードは、"Machines[番号]" を選択し、その後に表示される画面でSysNode名を選択することで設定します。

    userApplicationを構成するノードの設定方法を運用形態ごとに説明します。

    運用形態

    userApplication構成ノードの設定方法

    1:1運用待機

    • "Machines[0]" には、初めてのuserApplication起動時に、OnlineとなるSysNodeを指定します。

    • "Machines[1]" には、初めてのuserApplication起動時に、StandbyまたはOfflineとなるSysNodeを指定します。

    相互待機

    (1つ目のuserApplicationの場合)

    • "Machines[0]" には、初めてのuserApplication起動時に、OnlineとなるSysNodeを指定します。

    • "Machines[1]" には、初めてのuserApplication起動時に、StandbyまたはOfflineとなるSysNodeを指定します。

    (2つ目のuserApplicationの場合)

    • "Machines[0]" には、初めてのuserApplication起動時にOnlineとなるSysNodeを指定します。このSysNodeは、1つ目のuserApplication設定時に指定した "Machines[1]" のSysNodeを指定します。

    • "Machines[1]" には、初めてのuserApplication起動時にStandbyまたはOfflineとなるSysNodeを指定します。1つ目のuserApplication設定時に指定した "Machines[0]" のSysNodeを指定します。

    N:1運用待機

    (1つ目のuserApplicationの場合)

    • "Machines[0]" には、初めてのuserApplication起動時にOnlineとなるSysNodeを指定します。

    • "Machines[1]" には、初めてのuserApplication起動時にStandbyまたはOfflineとなるSysNodeを指定します。

    (2つ目以降のuserApplicationの場合)

    • "Machines[0]" には、初めてのuserApplication起動時にOnlineとなるSysNodeを指定します。このSysNodeは、これまでのuserApplication設定時の"Machines[0]", "Machines[1]"とは異なるSysNodeを指定します。

    • "Machines[1]" には、初めてのuserApplication起動時にStandbyまたはOfflineとなるSysNodeを指定します。
      このSysNodeは、これまでのuserApplication設定時の"Machines[1]" と同じSysNodeを指定します。

    カスケード

    • "Machines[0]" には、初めてのuserApplication起動時にOnlineとなるSysNodeを指定します。

    • "Machines[1]" 以降には、初めてのuserApplication起動時にStandbyまたはOfflineとなるSysNodeを指定します。

    "Machines[番号]" に指定した番号の昇順で状態遷移します。

    (例) 4ノードの場合は以下の優先順位で状態遷移します。

    "Machines[0]" → "Machines[1]" → "Machines[2]" → "Machines[3]"

    移動待機

    (1つ目のuserApplicationの場合)

    • "Machines[0]" には、初めてのuserApplication起動時にOnlineとなるSysNodeを指定します。

    • "Machines[1]" 以降には、初めてのuserApplication起動時にStandbyまたはOfflineとなるSysNodeを指定します。

    (2つ目以降のuserApplicationの場合)

    • "Machines[0]" には、初めてのuserApplication起動時にOnlineとなるSysNodeを指定します。このSysNodeは、これまでのuserApplication設定時の"Machines[0]"とは異なるSysNodeを指定します。

    • "Machines[1]" 以降には、初めてのuserApplication起動時にStandbyまたはOfflineとなるSysNodeを指定します。

    "Machines[番号]" に指定した番号の昇順で状態遷移します。

    (例) 4ノードの場合は以下の優先順位で状態遷移します

    "Machines[0]" → "Machines[1]" → "Machines[2]" → "Machines[3]"

    userApplicationの属性は、以下を参考に設定します。

    属性

    設定値

    内容

    備考

    AutoStartUp

    yes

    RMS起動時にクラスタアプリケーションを自動起動する。

    スケーラブル運用の構成要素となるスタンバイ運用のクラスタアプリケーションでは、"no" を設定してください。
    スケーラブル運用のクラスタアプリケーションの作成方法については、"スケーラブル運用のクラスタアプリケーション作成"を参照してください。

    AutoSwitchOver

    HostFailure|
    ResourceFailure|
    Shutdown

    ノード故障時やリソース故障時、ノード停止時に自動でフェイルオーバさせる。

     

    HaltFlag

    yes

    フェイルオーバ中にさらに異常が発生(二重故障)した場合、シャットダウン機構による強制停止を行う。

    安全な運用のためには、必ず"yes"に設定してください。

    StandbyTransitions

    ClearFaultRequest|StartUp|
    SwitchRequest

    Standby運用で待機ノードのリソース状態を監視する。

    GLSの伝送路二重化機能を使用し、待機ノードのGLSリソース状態を監視する場合は、必ず設定してください。

    LicenseToKill

    yes

    クラスタアプリケーション間の排他関係を設定する。

    排他関係に関しては下記を参照してください。

    AutoBreak

    yes

    クラスタアプリケーション間の排他関係を解除する。

    クラスタアプリケーション間の排他関係を設定する場合、以下の設定を行います。

    クラスタアプリケーション間の排他関係の詳細については、"クラスタアプリケーションの排他関係" を参照してください。

    排他関係を設定するには、排他関係を設定する複数のクラスタアプリケーションのグループを作成します。排他制御は、同一グループのクラスタアプリケーション間で行われます。
    グループは、A〜Z、a〜zの52個まで指定することができます。"20X" 、"10X" は固定値です。そのため、グループの後には"20X" 、"10X"のどちらかを必ず指定してください。

    (例) グループAで、業務優先度が高いクラスタアプリケーションの場合

         A20X

    (例) グループAで、業務優先度が低いクラスタアプリケーションの場合

         A10X

    クラスタアプリケーション間の排他関係は、2つ以上のクラスタアプリケーションで運用する場合のみ有効です。1つのクラスタアプリケーションで運用する場合、クラスタアプリケーション間の排他関係は設定してはいけません。

    属性の詳細については、"PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書"の"9 付録-属性"を参照してください。

    設定後、"SAVE+EXIT" を選択します。

    オペレータ介入要求と故障リソースのメッセージは、AutoStartUp と PersistentFault 属性にyes(1)が設定されている場合のみ表示されます。オペレータ介入要求と故障リソースのメッセージを表示する場合は、AutoStartUp と PersistentFault 属性にyes(1)を設定してください。オペレータ介入要求と故障リソースのメッセージについては、"オペレータ介入メッセージ" を参照してください。
  5. 設定情報が正しいことを確認し、"SAVE+EXIT" を選択します。

  6. "turnkey wizard STANDBY"が出力されます。各リソースの設定を行います。


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