PowerSORT Workstation V5.0 使用手引書
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第6章 C言語プログラムからPowerSORTを使用する> 6.3 BSORT関数の種類

6.3.1 bsrtopen関数

bsrtopen関数は、PowerSORTのダイナミックリンクライブラリ(DLL)を仮想記憶域にロードし、各関数のアドレスをパラメタfuncに設定します。さらにPowerSORTの実行環境を準備します。

■記述形式

#include "bsrt.h"
int bsrtopen (long int BSRTVL, BSPTR_BSRTFUNC func,
       BSPTR_BSRTPRIM prim, BSPTR_BSRTREC rec,
       BSPTR_BSRTKEY key, BSPTR_BSRTFILE file,
       BSPTR_BSRTOPT opt);


■機能説明

以下にbsrtopen関数の機能を示します。

■パラメタ詳細

long int BSRTVL

PowerSORTのバージョンレベル(BSRTVL)を指定します。
BSRTVLはBSORT関数のヘッダファイル(bsrt.h)で定義されています。このパラメタにより、BSORT関数のインタフェースに変更があってもユーザアプリケーションを変更することなく動作させることができます。

BSPTR_BSRTFUNC func

BSORT関数(bsrtput関数bsrtget関数およびbsrtmrge関数)の各アドレスが設定されます。なお、BSPTR_BSRTFUNCは、BSRTFUNC構造体のポインタを意味します。

BSPTR_BSRTPRIM prim

ソート機能、マージ機能、コピー機能、レコード選択機能、レコード再編成機能、先入力先出力(FIFO)機能、レコード集約機能およびサプレス機能などを指定するパラメタです。なお、BSPTR_BSRTPRIMは、BSRTPRIM構造体のポインタを意味します。

BSPTR_BSRTREC rec

bsrtopen関数で指定する情報はありません。エラーがあった場合、その詳細コードが設定されます。なお、BSPTR_BSRTRECは、BSRTREC構造体のポインタを意味します。

BSPTR_BSRTKEY key

ソート機能またはマージ機能で使用するキーフィールドを指定します。なお、BSPTR_BSRTKEYは、BSRTKEY構造体のポインタを意味します。

BSPTR_BSRTFILE file

入力ファイル、出力ファイルおよび一時ファイルなどファイル情報を指定するパラメタです。なお、BSPTR_BSRTFILEは、BSRTFILE構造体のポインタを意味します。

BSPTR_BSRTOPT opt

オプション機能を指定するパラメタです。集約フィールド、選択フィールド、再編成フィールドおよび読み飛ばしレコード件数を指定する各構造体のポインタを指定します。
上記の構造体のポインタをいずれも指定しない場合は、bsrtopen関数のパラメタoptに0を指定します。いずれかを指定する場合は、それぞれ領域を確保した上で指定します。なお、BSPTR_BSRTOPTは、BSRTOPT構造体のポインタを意味します。

■復帰値

bsrtopen関数の復帰値を示します。

復帰値

意味

0

正常にbsrtopen関数が終了したことを示します。
続けて、bsrtput関数bsrtget関数bsrtmrge関数またはbsrtclse関数を発行してください。

-1

bsrtopen関数で異常が発生したことを示します。詳細な情報は、BSRTREC構造体のerrdetailまたはsub_error_codeに設定されます。
続けて、bsrtclse関数を発行してください。

-2

bsrtopen関数で異常が発生したことを示します。詳細な情報は、BSRTREC構造体のerrdetailまたはsub_error_codeに設定されます。
なお、当復帰値の場合は、bsrtclse関数を発行する必要はありません。


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