PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.2 (マルチパス機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 - |
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第2章 機能 | > 2.1 機能概要 |
使用するそれぞれの通信パスは、切替え動作のために状態(ステータス)を保有しています。
通信パスの状態遷移について、"図2.5 通信パスの状態遷移"に説明します。また、それらの状態の意味を"表2.1 通信パスの状態の意味"に示します。
通信パスの状態は、正常に活性化できた場合のみ参照することができます。通信パスの状態を参照する方法については、"6.3 マルチパス制御コマンド"の"6.3.2.1 infoサブコマンド"、または"6.3.2.2 statusサブコマンド"を参照してください。
また、状態遷移に使用するサブコマンドについては、"6.3 マルチパス制御コマンド"を参照してください。
DR(Dynamic Reconfiguration)機能、PCI Hot Plug機能については、"第8章 DR(Dynamic Reconfiguration)機能"を参照してください。
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[図2.5 通信パスの状態遷移]
[表2. 通信パスの状態の意味]
状態
意 味
active
通信状態または通信可能状態
standby
通信可能であり、待機状態
stop
停止状態
fail
異常検出により使用不可
disconnected
切り離し状態
busy
処理中
通信パスの状態表示を行った際、運用中NICは"active"状態として表示されます。切替え発生時、ドライバは"standby"状態の待機中NICを探し出し、環境定義されたMACアドレスを待機中NICに引き継ぎを行います。
また、異常検出時にドライバおよび伝送路監視デーモンがコンソールメッセージ出力します。
異常検出により、運用中NICは"active"状態から"fail"状態に遷移し、待機中NICへ切替えを実施します。待機中NICは"standby"状態から"active"状態に遷移し、通信を継続します。
マルチパス方式を使用する場合、"standby"状態の待機中NICにactiveサブコマンドを実行することで"active"状態に遷移し、通信を継続します。
この時、"active"状態であった運用中NICは、"standby"状態に遷移します。
また、異常検出による"fail"状態であれば、recoverサブコマンド、startサブコマンドを実行することで、"standby"状態に遷移し、待機中NICとして再利用されます。
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