PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.2 (マルチパス機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
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第6章 コマンドリファレンス> 6.3 マルチパス制御コマンド> 6.3.2 iompadmサブコマンドの説明

6.3.2.1 infoサブコマンド

◆機能

指定されたインタフェースまたは全インタフェースの構成情報、および通信パスの状態を表示します。

◆形式

/usr/opt/FJSViomp/bin/iompadm -c mpnet [-p] info [インタフェース名]

◆表示例

例として以下のメッセージが標準出力されます。

◆表示内容

上記の表示例より出力された情報について、"表6.3 通信パスの状態"に説明します。

[表6.3 通信パスの状態]

表示情報

説明

online / offline

通信パスの状態の概要を表示します。
・online : 通信可
・offline: 通信不可

active / standby / stop / fail / disconnected

通信パスの状態の詳細を表示します。
・active : 通信可能または通信中
・standby: 通信可能であり、待機状態
・stop : 停止状態
・fail : 異常による停止状態
・busy : 通信パス処理中
・disconnected : DR機能により通信パスが切り離された状態

block / unblock

通信パスに対する外部からの直接アクセス許可状態を表示します。
・block : アクセス禁止
・unblock: アクセス可

メッセージ

表示された状態の補足情報あるいは要因を表示します。
""のみ表示される場合は、補足情報がないことを意味します。
表示されるメッセージについては、"表6.4 表示メッセージ一覧"を参照してください。

-> XXXX XXXX

-p 指定した場合に物理デバイス名が表示されます。

表示されるメッセージの内容および意味について、"表6.4 表示メッセージ一覧"に説明します。
表内に示される"復旧可否"とは、以降に記載される"6.3 マルチパス制御コマンド"に記載される"6.3.2.5 recoverサブコマンド"の実行の可否について記載してあります。

[表6.4 表示メッセージ一覧]

状態

メッセージ

意味

復旧可否

active

なし

上位がBINDし、通信している状態です。

No bind

上位はBINDを発行しておらず、通信可能な状態です。

standby

なし

通信可能であり、待機状態です。

stop

なし

停止状態です。

fail

Line error

伝送路で異常が発生しました。

Attach error

通信パス(デバイス)が存在しません。

×

Configuration error

通信パス(デバイス)の活性化中にエラーが発生しました。

×

Bus error

通信パスでハードウェア異常が発生しました。

×

Device not respond

発行したコマンドに対して通信パスから応答がありません。

disconnected

なし

通信パスが切り離されている状態です。

busy

Line up process

通信パスの活性化処理中です。

Line down process

通信パスの非活性化処理中です。

○: 復旧可能  △:復旧する可能性あり  ×:復旧不可能  −:実行しても意味がない


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