InfoDirectory SDK 使用手引書
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5.1 コマンド仕様
DIT複製コマンド(ldapreplicaコマンド)は、指定されたツリー配下のエントリを複製先DSAに複製します。DIT複製コマンドは、シャドウイングとは異なりLDAPプロトコルを使用して設定情報ファイルで指定されたDSAにエントリ情報を複製します。
本コマンドでサポートする機能は以下のとおりです。
- 新規複製
指定されたツリー配下の全エントリ情報を複製先DSAに複製します。また、差分情報を取得するための初期設定をします。
- 差分更新
前回DIT複製コマンド実行後、追加、更新、削除されたエントリの差分情報を複製先DSAに反映します。
本コマンドのオプションについては、ldapreplicaを参照してください。

本コマンドを使用する場合、以下の点を注意してください。
- 複製元DSAが、証明書ベース認証やSSL、TLSなどで通信の暗号化が設定されている場合、DIT複製コマンドは実行できません。複製元DSAの認証方法は、簡易認証だけサポートしています。
- エントリ情報(DN)の変名/移動は、DIT複製コマンドでは差分更新されません。複製元DSAの変名/移動されたエントリ情報は、複製先DSAに反映されませんので、複製元DSAと複製先DSAで整合性が維持されません。また、エラーメッセージは表示されませんので、DIT複製コマンドを利用する場合、複製元DSAではエントリ追加、更新、削除の範囲で運用してください。
- 複製元DSAの"o=Fujitsu1,c=jp"から複製先DSAの"o=Fujitsu2,c=jp"のような異なるツリーに複製できません(複製元と複製先のエントリのDN名は変更できません)。
- 任意の属性を指定して複製できません。エントリの全属性が複製の対象になります。
- DIT複製コマンドを実行する場合、指定されたツリー配下のエントリ数は、1万エントリを上限としてください。また、1万件以上のエントリが格納されている場合、DIT複製コマンドの処理が遅延する可能性があります。
5.1.1 コマンドの使用方法
5.1.2 セットアップ
5.1.3 作業ファイルについて
5.1.4 メッセージ
5.1.5 エラー修正後の対応
5.1.6 複製環境の復旧
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