FUJITSU Linkexpress Replication option説明書 |
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第1章 レプリケーションの概要 |
Linkexpress Replication optionでは、以下の単位でのレプリケーションが可能です。
レプリケーションの単位 |
説明 |
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最も基本的なレプリケーションの単位です。 |
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DSI |
表を構成するDSIのうち、指定したDSIのデータだけを複写先データベースに複写します。 |
表を構成する列のうち、指定した列のデータだけを複写先データベースに複写します。 |
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条件 |
表を構成する行のうち、指定した条件を満たす行のデータだけを複写先データベースに複写します。 |
グループ |
レプリケーション対象の複数の表をグループ化して、グループ単位で一括して複写先データベースに複写します。 |
レプリケーションの単位は、抽出定義またはDBサービス定義で指定します。抽出定義とDBサービス定義については、“1.13 抽出定義とDBサービス定義”を参照してください。
レプリケーションの単位がグループではなく、単一の表やDSIである場合を“表単位のレプリケーション”と呼びます。
一方、レプリケーションの単位がグループである場合を“グループ単位のレプリケーション”と呼びます。なお、グループ化したレプリケーションの単位を“レプリケーショングループ”と呼びます。
グループ単位のレプリケーションは、一般に表と表の間にデータの参照関係がある場合に使用します。以下に例を示します。
社員表は社員の情報を管理している表です。社員が所属している部門は、部門表の部門コードで管理しています。
組織変更が行われ、部門A-1と部門A-2が部門Aに統合された場合、部門表を更新するとともに、社員表の部門コードも更新する必要があります。社員表の部門コードが部門表に存在しないといった矛盾をなくすために、このような参照関係にある表同士の更新処理は、一般的に1つのトランザクションで行います。
複写元データベースの参照関係を複写先データベースでも保証する場合、参照関係のある複数の表をレプリケーショングループとし、グループ単位のレプリケーションでレプリケーションを行います。このことで、複写元データベースの複数の表に対して行ったデータ更新が複写先システムでも矛盾なく再現されます。
参考:グループ単位のレプリケーションでの用語について
グループ単位のレプリケーションの格納では、複写元データベースに対して行ったデータ更新が、複写先データベースでトランザクション単位に再現されます。このため、グループ単位のレプリケーションを“トランザクション単位のレプリケーション”と呼ぶこともあります。
注意:グループ単位のレプリケーションのサポート範囲について
グループ単位のレプリケーションには、以下の制約があります。
Oracle抽出レプリケーションで使用することはできません。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションで使用することはできません。
複写先データベースがOracleの場合、グループ単位のレプリケーションが使用できるのは、Oracle8i、Oracle9iおよびOracle10gの場合です。
複写先データベースがSQL Server、Symfoware Parallel Serverの場合、グループ単位のレプリケーションは使用できません。
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