FUJITSU Linkexpress Replication option説明書
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第1章 レプリケーションの概要

1.11 レプリケーションの単位

Linkexpress Replication optionでは、以下の単位でのレプリケーションが可能です。

レプリケーションの単位

説明

最も基本的なレプリケーションの単位です。
複写元データベースのうち、指定した表のデータを複写先データベースに複写します。

DSI

表を構成するDSIのうち、指定したDSIのデータだけを複写先データベースに複写します。
Symfoware抽出レプリケーションの場合にだけ使用できます。

表を構成する列のうち、指定した列のデータだけを複写先データベースに複写します。

表を構成する行のうち、指定した条件を満たす行のデータだけを複写先データベースに複写します。
Symfoware抽出レプリケーションの場合、条件には、等値指定(=指定)と範囲指定(BETWEEN指定)が指定できます。
Oracle抽出レプリケーションの場合、条件には、等値指定(=指定)が指定できます。

グルー

レプリケーション対象の複数の表をグループ化して、グループ単位で一括して複写先データベースに複写します。
Symfoware抽出レプリケーションの場合にだけ使用できます。

レプリケーションの単位は、抽出定義またはDBサービス定義で指定します。抽出定義とDBサービス定義については、“1.13 抽出定義とDBサービス定義”を参照してください。

レプリケーションの単位がグループではなく、単一の表やDSIである場合を“表単位のレプリケーショ”と呼びます。

一方、レプリケーションの単位がグループである場合を“グループ単位のレプリケーショ”と呼びます。なお、グループ化したレプリケーションの単位を“レプリケーショングルー”と呼びます。

グループ単位のレプリケーションは、一般に表と表の間にデータの参照関係がある場合に使用します。以下に例を示します。

社員表は社員の情報を管理している表です。社員が所属している部門は、部門表の部門コードで管理しています。

組織変更が行われ、部門A-1と部門A-2が部門Aに統合された場合、部門表を更新するとともに、社員表の部門コードも更新する必要があります。社員表の部門コードが部門表に存在しないといった矛盾をなくすために、このような参照関係にある表同士の更新処理は、一般的に1つのトランザクションで行います。

複写元データベースの参照関係を複写先データベースでも保証する場合、参照関係のある複数の表をレプリケーショングループとし、グループ単位のレプリケーションでレプリケーションを行います。このことで、複写元データベースの複数の表に対して行ったデータ更新が複写先システムでも矛盾なく再現されます。

参考:グループ単位のレプリケーションでの用語につい
グループ単位のレプリケーションの格納では、複写元データベースに対して行ったデータ更新が、複写先データベースでトランザクション単位に再現されます。このため、グループ単位のレプリケーションを“トランザクション単位のレプリケーショ”と呼ぶこともあります。
注意:グループ単位のレプリケーションのサポート範囲につい
グループ単位のレプリケーションには、以下の制約があります。

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