負荷分散/QoS制御 機能ガイド
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2.1.1.17 IJServerとWebサーバを分離して運用するシステムの負荷分散
Servletによるシステムを構築する際にWebサーバからIJServer(Interstage Java Server)を分離し、DMZにはWebサーバを配置し、IJServer上で動作するアプリケーションをイントラ内に配置してよりセキュリティを高めたシステムを構築することが可能です。
Traffic DirectorではWebサーバとIJServer間の通信の通信データ内に含まれるセッション情報を一意性保証のためのキー情報として参照して、同一のセッションは全て同じApplication Serverに分散することが可能とです。
利用可能な方式は以下の2つです。
- Cookieオプション(セッションID参照方式)
- URLリライト・オプション

Interstage Applicatin Server V7では、Webサーバ上で動作するWebサーバコネクタにおいて、負荷分散及び故障監視機能がサポートされました。Webサーバコネクタによる負荷分散とInterstage Traffic Directorによる負荷分散を併用することはできません。どちらかのみ使用してください。なお、Webサーバコネクタによる負荷分散とTraffic Directorによる負荷分散システムはそれぞれ以下の特徴をもちます。
- Webサーバコネクタの負荷分散機能
Traffic Directorのサーバを不要とする他、サーバ管理台数が少なく、Interstage管理コンソールで一括管理できるため導入、保守が最小限のコストで負荷分散を構築可能
- Traffic Directorの負荷分散機能
WebサーバとIJServerをTraffic Directorによって独立した仮想単位とすることができ、高信頼化、保守を効率よくおこなうことが可能。また、WebサーバとIJServer間の穴あけが少なくセキュリティリスクが低い。
比較的小規模なシステム向けにはWebサーバコネクタの負荷分散機能、大規模システム向けにはTraffic Directorの負荷分散機能を適用するようにしてください。

- IJServer(Interstage Java Server)は、J2EEアプリケーションの実行環境であるEJBコンテナとServletコンテナを内包し、これらのコンテナの上位に位置づけられるInterstage Applicatin Serverで使用している論理的な概念で、ワークユニット上で動作します。IJServer及び“IJServerとWebサーバを分離して運用する”システムの詳細については「Interstage Application Server」の“J2EE ユーザーズガイド”マニュアルを参照してください。
- 本機能において、Interstage Application Server以外のApplication Serverは未サポートです。
- Webサーバコネクタの負荷分散との詳細な機能差分については、「負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド」の“11.3 IJServerとWebサーバを分離して運用するシステムの負荷分散”を参照してください。
- 本機能は、Interstage Application Server V6.0以前で“サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナ間負荷分散”と呼ばれていた機能です。詳細については「負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド」の“11.3 IJServerとWebサーバを分離して運用するシステムの負荷分散”を参照してください。
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