負荷分散/QoS制御 機能ガイド |
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第2章 機能 |
ネットワーク上には、業務の効率化やスピーディな情報共有を目的に、さまざまなサービスを提供するサーバが導入されています。しかし、予期しないサーバ障害によるアクセス不可やアクセスの集中によるサーバ・パフォーマンスの低下といった問題は、業務に深刻な影響を与えかねません。
Traffic Directorのサーバ負荷分散機能は、これらの問題を回避するための柔軟で拡張性のある優れたソリューションを提供します。
Traffic Directorは、複数台の分散対象のサーバをクラスタ化し、クラスタ化したサーバ群に1つのIPアドレス(仮想IPアドレス)を割当てることで1台の巨大なサーバとして利用者に見せることができます。複数台のサーバをクラスタ化したものを「サーバファーム(サイトファーム)」と呼びます。サーバ負荷分散機能は、負荷分散ポリシーにもとづいて、サーバファーム内の各サーバへのアクセス状況、負荷状況や故障をリアルタイムに監視し、利用者からのリクエストを一番早く応答できるサーバに転送し、利用者の要求に応答します。
サーバファーム内のサーバのうち、一部のサーバが万一ダウンしても、残りのサーバがサービスを提供しますので、信頼性の高い(365日、24時間のノンストップ)システムを構築することができます。さらに、リクエストを複数のサーバに分散させますので、1台のサーバに負荷が集中することもなく、常に快適なレスポンスを保証できます。将来、サービスへの需要が増大してレスポンスの悪化が見込まれる場合には、安価なサーバを追加増設するだけで対処することができます。もはや高価なサーバへのアップグレードは必要ありません。
Traffic Directorのサーバ負荷分散機能を使用することで、中小規模なサーバファームから大規模なサーバファームまで、あらゆる規模、あらゆる地理的条件下でスケーラビリティのあるサーバファームの構築が可能になります。
Traffic Directorのサーバ負荷分散機能は、つぎの2つの負荷分散機能を提供します。
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