負荷分散/QoS制御 機能ガイド
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2.1.1.15 スロースタート制御
保守作業の後、サーバをサーバファームに復帰させた際や故障中のサーバが分散対象サーバとして復帰した際、一度に大量のリクエストが転送されてしまう可能性があります。この現象は、負荷分散の基本的なメカニズムがサーバファーム内のサーバ間で負荷を均衡化しようとして制御しているために発生します。サーバファーム内の他のサーバが既に大量のリクエストを処理している状況に負荷ゼロのサーバ(復帰したサーバ)が追加されたことで、負荷ゼロのサーバに対して一時期に大量のリクエストが割当てられます。このように、一時期に大量のリクエストが1台のサーバに集中すると、サーバアプリケーションのハングアップや極端な性能低下を招く危険性があります。Traffic Directorは、このような危険性を回避するために、サーバファームに新たに追加されたサーバに対して、徐々にリクエストの処理量を増やしていくことでサーバアプリケーションの安定稼動をサポートするための「スロースタート制御」機能をサポートしています。

Traffic Director(Solaris版)では以下の注意事項があります。
- 分散方法にラウンドロビンを選択した場合、スロースタート制御は行なわれません。
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