負荷分散/QoS制御 機能ガイド |
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第2章 機能 | > 2.1 負荷分散 | > 2.1.1 サイト負荷分散 |
Traffic Director(サーバ)は、サーバファーム内のサーバの動作状況をリアルタイムに監視し、異常を検出すると分散対象から除外します。しかし、Traffic Director(サーバ)の故障監視は、指示された時間間隔で監視しているため、監視が終了した時点からつぎの監視を行うまでの間(インターバル)にサーバで異常が発生した場合やサーバが高負荷状態になっていた場合にも、クライアントからのリクエストをそのサーバに転送してしまう可能性があります。
Traffic Directorは、クライアントが再試行するTCPコネクションの確立要求を監視し、一定回数再試行されてもサーバから応答がない場合は、サーバ異常、または、サーバ高負荷と判断し、別の正常なサーバに転送し直すセッション・リカバリ機能を提供しています。さらに、WWWサーバなどのアクセスで利用されるHTTPプロトコルでは、HTTP応答に含まれるステータスコードを検査し、エラーを検出すると、別のサーバに転送し直すセッション・リカバリ機能を提供しています。セッション・リカバリ機能で対象とするHTTPエラーコードは負荷分散ポリシーとして管理者が指定できます。
故障監視機能とセッション・リカバリ機能を組み合わせて利用することで、サーバの内部異常やコンテンツ異常など予期しない異常に対して、異常を早期に検出して別の正常なサーバに転送されるため、クライアントが極力エラーを検出することなく、信頼性の高い運用が実現できます。
なお、セッション維持(一意性保証時)に本機能が動作した場合は、セッション維持(一意性保証)は解除されます。
Traffic Director(Solaris版)では、セッションリカバリ機能は未サポートです。
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