負荷分散/QoS制御 機能ガイド |
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第2章 機能 | > 2.1 負荷分散 | > 2.1.1 サイト負荷分散 |
HTTPヘッダ負荷分散は、HTTPリクエストヘッダ内の情報にもとづいて、該当するサーバ群(サブ・サーバファーム)の中の最適なサーバに転送する機能です。URLベース負荷分散機能は、HTTPリクエストヘッダのURI(Universal Resource Indicator)の情報にもとづいて転送する機能を提供しますので、HTTPヘッダ負荷分散は、URLベース負荷分散機能の拡張機能と考えることができます。
Traffic DirectorのHTTPヘッダ負荷分散は、メソッド(GET, POST等)、HTTPリクエストヘッダ(Accept, Accept-Charset, Host, User-Agentなど)、cookieヘッダ、プロトコル(SOAP : Simple Object Access Protocol)などの情報を負荷分散ポリシーとして定義することで、サーバファーム内のサーバ群をサブ・サーバファームとして構成することができます。Traffic Director(サーバ)の負荷分散エンジンは、クライアントからのHTTPリクエストを受信すると、HTTPヘッダの内容を検査し、負荷分散ポリシーで定義されている該当するサブ・サーバファームの中の最適なサーバに転送します。つぎの図は、HTTPリクエストヘッダ内のUser-Agent情報にもとづいてサブ・サーバファームを構成した例を示しています。
HTTPヘッダ負荷分散機能を利用することで、アクセスデバイスのタイプ(iモード、vodafone live、一般PCなど)毎や言語毎にサーバを配置したり、特定の顧客向けに高性能なサーバを配置するなど、顧客の要求に見合った最良のレスポンスと差別化サービスの提供といったメリットを享受できます。
HTTPヘッダ負荷分散機能は、「IPアドレス変換」方式と「MACアドレス変換」方式の両方の転送方式で利用できますが、Traffic Director(サーバ)を並列配置する場合は使用できません。
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