負荷分散/QoS制御 機能ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第1章 はじめに

1.1 トラフィック管理の必要性

企業は、オープンなインターネット技術を利用したネットワーク基盤の構築、Webベースのアプリケーションの導入を積極的に行っています。これは、インターネットが企業のビジネス拡大の鍵を握っているためです。

企業は、オープンなインターネット技術を採用した新しいアプリケーションを導入し、企業内(inB)の情報伝達プロセスや企業間(BtoB)あるいは企業と顧客間(BtoC)の商取引プロセスなど、これまでの伝統的な企業のビジネス・プロセスを根幹から変革することで、業務の効率化、スピーディな情報共有、コスト削減に取り組み、利益の確保、生産性の向上、競争力の強化を推し進めています。

しかし、一方で、システム管理者は、つぎのような問題を抱え始めています。

このような問題を解決するために、高速サーバへの置き換えやクラスタリング技術の導入、ネットワーク帯域幅の増強など、さまざまな方法がとられていますが、アプリケーション・サーバの増設や利用者の増加によって、また同じ問題に悩まされることになります。

そのため、既存の資産を有効かつ効率的に利用し、将来のサーバ増設や利用者の増加に対しても、既存のネットワークシステムを大幅に変更することなく、柔軟に拡張できるソリューションが必要となっています。

Traffic Directorは、企業のネットワーク・ポリシーにもとづいて、ネットワーク・トラフィックをインテリジェントに制御することで、上記のような問題を解決するとともに、ネットワークシステムの効率的な運用、拡張性、安全性を両立させ、高度なネットワークシステムへと進化させる、優れたインターネット・トラフィック管理ソリューションを提供します。

Traffic Directorは、インターネット・トラフィック管理で要求されるつぎの3つの主な機能をシームレスに統合した、先進の高性能ネットワークサーバ製品です。

2.1 負荷分散」を参照してください。

2.2 QoS制御(帯域制御)」を参照してください。

2.3 アクセス制御」を参照してください。

Traffic Directorは、上記の機能に加えて、Traffic Directorを運用する上で必要となる、つぎの2つの機能も併せて提供しています。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2000-2006