ファイアウォール機能 環境設定ガイド
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第2部 統合環境設定> 第5章 ポリシー情報の作成方法> 5.4 アドレス変換ポリシー> 5.4.3 設定方法

5.4.3.3 外部から内部への片方向通信(接続先IPアドレス変換)

以下の通信モデルを例に説明します。

上図3の例では、内部に仮想アドレスを割り当てるサーバを設置し、クライアント(CL3)からサーバ(SVR)の仮想アドレス(VSVR)への通信を行う場合、サーバの仮想IPアドレス(接続先IPアドレス)を、ファイアウォールシステムの内部ネットワーク側の実IPアドレス(SVR)に変換し、外部ネットワーク上では、接続先IPアドレスがVSVR、内部ネットワーク上では接続先IPアドレスがSVRで通信する形態を示しています。

この場合、アドレス変換ポリシーは、以下のように作成します。

アドレス変換ポリシー:変換ルール

項目

(変換ルール)

説明

変換方向

内部のサーバを外部へ公開します(内部←外部)

変換対象

接続先のIPアドレス

接続元(1)

接続元となるクライアントの実IPアドレス(CL3)

変換条件(2)

アドレス変換対象となるパケットのIPプロトコル、接続元ポート番号、及び接続先ポート番号

アダプタ(3)

アドレス変換前のパケットの入力インタフェース(IF-B)

接続先(4)

アドレス変換の対象とするパケットの接続先IPアドレス(外部ネットワ−ク上で使用されている仮想IPアドレス)(VSVR)

アダプタ(5)

アドレス変換後のパケットの出力インタフェース(IF-B)

変換後(6)

サーバの内部ネットワーク上の実IPアドレス(SVR)


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