TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
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付録B Directoryユーティリティ |
TeamWARE Officeサーバに対し、外部エントリの登録/変更/削除を行うことができます。
ユーザは、以下に示す形式のパラメータファイルと、外部エントリ情報ファイルを作成し、todirmovコマンドを実行することにより外部エントリの登録、登録済みの外部エントリ情報の変更、外部エントリの削除を一括して行うことができます。
この機能は、サイト内のデータベース情報を操作するためのものです。ほかのサイトへの外部エントリの登録、ほかのサイトへの外部エントリの移動など、サイトを越えた処理は行えません。また、他サイトから移入されたユーザの変更・削除も行うことはできません。 |
TeamWARE Officeサーバに対し、外部エントリの登録/変更/削除を行うには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。
todirmov <パラメータファイル名>
|
パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系にはシフトJISコードを使用します。
オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。
パラメータ“file”には、外部エントリ情報ファイルを指定します。
utility=IMPORT
what=EXTERNAL_ENTRY
org=<組織の識別名>
file=<外部エントリ情報ファイル名>
user=<ログイン名>
[password=<ログインユーザのパスワード>]
tp_number=<トランスポート番号>
tp_address=<トランスポートアドレス>
パラメータ値を省略した場合は、コンソールメッセージが出力されます。 |
utility
“IMPORT”と指定します。
what
“EXTERNAL_ENTRY”と指定します。
org
登録する外部エントリの組織の識別名を指定します。指定した識別名に属する外部エントリとして登録を行います。
file
移入する外部エントリ情報ファイル名を指定します。
user
ログイン名を指定します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。
password
ログインユーザのパスワードを指定します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザがパスワードを持っていない場合は省略します。
tp_number
ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。
以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。
(例)
[TRANSPORT]
1 = tcpip,240,0,
tp_address
ログイン時に使用するディレクトリサーバのトランスポートアドレスを指定します。このサーバのディレクトリが、移出元ディレクトリサーバとして使用されます。tp_addressは、最長で128文字までです。
パラメータファイルの例を、以下に示します。
utility=IMPORT |
ユーザ情報のうち、更新ではなく削除したい属性については、属性名だけを記述します。ただし、現在ユーザが持っていない属性値を省略することはできません。なお、表B.2で更新が×になっている属性や、記述されていない属性については、更新することはできません。 |
ファイルの形式は、基本的に“ローカルユーザ情報ファイル”と同様です。
ファイル形式の詳細については、“B.3 ローカルユーザ情報ファイル”を参照してください。
使用可能な属性値について、以下に示します。
属性名 |
登録 |
更新 |
削除 |
最大長 |
注 釈 |
op |
必須 |
必須 |
必須 |
6 |
以下の3種類から選択して記述します。 |
user |
必須 |
必須 |
必須 |
64 |
外部エントリ名を記述します。 |
sortuser |
オプション |
オプション |
× |
64 |
一覧表示のソートキーを記述します。 |
sur |
オプション |
オプション |
× |
40 |
ユーザの姓を記述します。 |
giv |
オプション |
オプション |
× |
16 |
ユーザの名を記述します。 |
system |
オプション |
× |
× |
16 |
ユーザのシステム名。 “TW”、または“TeamWARE”を指定した場合、“TeramWARE”ユーザとなります。 |
title |
オプション |
オプション |
× |
64 |
ユーザの肩書を記述します。 |
descr(n) |
オプション |
オプション |
× |
180- |
ユーザのコメントを記述します。 |
prefnet |
必須 |
オプション |
× |
4 |
ユーザの好みの配達方法を指定します。 |
Custom(n) |
オプション |
オプション |
× |
128 |
カスタム属性を設定します。 |
doctype(n) |
オプション |
オプション |
× |
180- |
ユーザの好みの文書種別を記述します。 |
telnr(n) |
オプション |
オプション |
× |
64 |
ユーザの電話番号を記述します。 |
teltype(n) |
オプション |
オプション |
× |
− |
同一の修飾子(n)をもつ電話番号に対する種別を記述します。 |
teldescr(n) |
オプション |
オプション |
× |
180 |
同一の修飾子(n)を持つ電話番号に対する説明を記述します。 |
faxnr(n) |
オプション |
オプション |
× |
64 |
ユーザのFAX番号を記述します。 |
faxdescr(n) |
オプション |
オプション |
× |
180 |
同一修飾子(n)を持つFAX番号に対する説明を記述します。 |
street(n) |
オプション |
オプション |
× |
30 |
ユーザの所在地を記述します。 |
internetuser |
オプション |
オプション |
× |
192 |
ユーザのインターネットアドレスの名前部分を記述します。 |
internetbase |
オプション |
オプション |
× |
255 |
ユーザのインターネットアドレスのベースアドレス部分を記述します。 |
newuser |
× |
オプション |
× |
64 |
新外部エントリ名を記述します。 |
x4mnep... |
x4mnepで始まる以降の属性は、X.400簡易記述アドレスの印刷可能文字列形式の各部分名を意味します。 |
||||
x4mnepsur |
オプション |
オプション |
× |
40 |
ユーザの姓を記述します。 |
x4mnepgiv |
オプション |
オプション |
× |
16 |
ユーザの名を記述します。 |
x4mnepinit |
オプション |
オプション |
× |
5 |
ユーザの頭文字を記述します。 |
x4mnepgen |
オプション |
オプション |
× |
3 |
ユーザの世代を記述します。 |
x4mneporg |
オプション |
オプション |
× |
64 |
ユーザの組織名を記述します。 |
x4mnepou1 |
オプション |
オプション |
× |
32 |
ユーザの部門名1を記述します。 |
x4mnepou2 |
オプション |
オプション |
× |
32 |
ユーザの部門名2を記述します。 |
x4mnepou3 |
オプション |
オプション |
× |
32 |
ユーザの部門名3を記述します。 |
x4mnepou4 |
オプション |
オプション |
× |
32 |
ユーザの部門名4を記述します。 |
x4mnepprmd |
オプション |
オプション |
× |
16 |
ユーザの私設領域名を記述します。 |
x4mnepadmd |
オプション |
オプション |
× |
16 |
ユーザの主管庁領域名を記述します。 |
x4mnepddef1 |
オプション |
オプション |
× |
7+60 |
ユーザの領域定義属性1を記述します。記述の形式は、「種類.値」としてください。種類は長さ7バイト、値は60バイトが最大長です。 |
x4mnepddef2 |
オプション |
オプション |
× |
7+60 |
ユーザの領域定義属性2を記述します。記述の形式は、「種類.値」としてください。種類は長さ7バイト、値は60バイトが最大長です。 |
x4mnepddef3 |
オプション |
オプション |
× |
7+60 |
ユーザの領域定義属性3を記述します。記述の形式は、「種類.値」としてください。種類は長さ7バイト、値は60バイトが最大長です。 |
X4mnepddef4 |
オプション |
オプション |
× |
7+60 |
ユーザの領域定義属性4を記述します。記述の形式は、「種類.値」としてください。種類は長さ7バイト、値は60バイトが最大長です。 |
x4mnepco |
オプション |
オプション |
× |
3 |
ユーザの国名を記述します。 |
x4mnet... |
x4mnetで始まる属性は、X.400簡易記述アドレスのteletex形式の各部分名を意味します。x4mnet...には、上記x4mnep...と同じ属性が含まれています。 |
(注):"descr(n)"、"street(n)"、および"doctype(n)"属性以外を複数指定した場合、最後の値が採用されます。
以下に、外部エントリ情報ファイルの作成例を示します。
/* 新しく外部エントリ“伊藤のりこ”を登録。 |
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