TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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付録B Directoryユーティリティ

B.3 ローカルユーザ情報ファイル

ローカルユーザ情報ファイは、ユーザアカウントの登録/更新/削除を行うためのユーザ管理情報を記述するファイル、あるいはローカルユーザ情報リストで生成されるファイルです。ローカルユーザ情報ファイルのコード系は、シフトJISコードです。各行の行末にキャリッジリターン<CR>とラインフィード<LF>が必要です。ローカルユーザ情報ファイルには、以下の情報が存在します。

なお、上記の情報以外に、コメント行を記述できます。コメント行は、行頭に “/*” を記述します。

ローカルユーザ情報ファイルを、ftpによって別のコンピュータにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。

◆ユーザアカウント行

ユーザアカウントは、ユーザアカウント情報で構成されます。ユーザアカウント行は、スラッシュ文字“/”から始まり、空白行で終了する複数テキスト行です。なお、ユーザアカウント情報は、ローカルユーザ情報ファイル1行目の空白行(改行のみの行)よりもうしろにある必要があります。

ユーザアカウント情報は、ユーザに関する複数の属性から構成されます。各属性は、1行に“=<属性名> <属性値>”の形式で記述します。ユーザアカウント1件の属性をすべて記述するごとに、空白行を挿入します。

  • 属性値に空白文字を含む場合、アポストロフィ(')で囲みます。そのほかの属性値も、アポストロフィで囲むことができます。
  • ユーザ登録・変更時にアポストロフィ(')のみを指定したい場合には(''')とアポストロフィをアポストロフィで囲むことで指定することができます。ただし、(')を含むデータをリストした場合、(''')を指定したデータも(')と出力されます。このリストで、登録、変更を行う場合には、リスト中の(')をもう一度(''')と指定し直してください。

ローカルユーザ情報移入では、ユーザアカウント情報の1行目に指定するユーザアカウント操作(“=op”)の値によって、以下の3つの処理が行われます。

ローカルユーザの登録・変更でインターネットベースアドレス(またはX.400ベースアドレス)が指定されたテンプレートを使用する場合、ユーザのインターネットアドレス(またはX.400アドレス)も指定する必要があります。未指定のままユーザを登録した場合、そのユーザのアカウント情報は、Directoryクライアントからの変更の際、「必須項目が設定されていません」の旨のエラーメッセージが表示され、変更できません。この場合には、各アドレス情報を入力して変更を完了してください。

それぞれの機能について説明します。

◆登

登録では、ローカルユーザ情報ファイルのユーザ情報を基に、Directoryデータベースにユーザアカウントを作成します。

ユーザアカウントの登録は、ローカルユーザ情報ファイルの“op”属性に“add”を記述することで行います。

ただし、ローカルユーザ情報ファイルに記述したユーザの名前によって、以下のような処理を行います。

ユーザアカウントの属性は、基本的にテンプレートの情報を基に設定されます。テンプレートは、ローカルユーザ情報ファイルの“template”属性で指定しますが、ローカルユーザ情報ファイル内に“template”属性が定義されていない場合は、パラメータファイルで定義されたテンプレートが使用されます。なお、パラメータファイルとローカルユーザ情報ファイルのテンプレート識別子が異なる場合、ローカルユーザ情報ファイルのテンプレート識別子を優先します。

なお、ローカルユーザ情報ファイルで記述していない属性については、すべてこのテンプレートの値が使用されます。

以下の属性については、ローカルユーザ情報ファイルに記述できないため、テンプレートに定義された値が使用されます。また、オプション設定ファイルについては、テンプレートの指定が有効になりません。オプション設定ファイルを使用したい場合は、ローカルユーザ情報ファイルの“optionuser”属性で指定してください。

“optionuser”属性を使用した場合、最初に開くカレンダーをどれにするかの設定をコピー元のユーザでしていると、その設定もコピーされてしまいます。

この場合には、コピー元のユーザの設定を、最初に開くカレンダーが設定されていない状態にしてから、本機能を使用してください。

コピー元のユーザでCalendarクライアントを起動し、すべてのカレンダーを閉じた上でCalendarクライアントを終了すれば、最初に開くカレンダーを設定していない状態になります。

◆更

更新では、ローカルユーザ情報ファイルの内容にそって、Directoryデータベースのユーザ情報を修正します。

ユーザ情報の更新は、ローカルユーザ情報ファイルの“op”属性に“modify”を記述することで行います。

ユーザ情報で、更新ではなく削除したい属性については、属性名のみ記述し、属性値を記述しないことにより削除を行うことができます。ただし、現在ユーザが持っていない属性値を省略することはできません。

なお、表B.1で更新が×になっている属性や、記述されていない属性については、更新することはできません。

◆削

削除では、ローカルユーザ情報ファイルで指定したユーザのアカウントをDirectoryデータベースから削除します。

ユーザアカウントの削除は、ローカルユーザ情報ファイルの“op”属性に“delete”を記述することで行います。

なお、削除後に残るデータについての所有者を指定しておく必要があります。これは“newowner”属性の記述により行います。“newowner”属性を省略した場合は、パラメータファイルに記述したログインユーザが所有者となります。

ユーザアカウントの削除を行うと、同時にメールボックスのデータも削除されます。

ローカルユーザ情報の登録/更新/削除において使用するユーザアカウント属の詳細については、以下に示す“表B.1 アカウント属性一覧”を参照してください。

ローカルユーザ情報リストが出力するユーザアカウント属性は、以下の“表B.1 アカウント属性一覧”の属性のうち、実際にユーザに定義されている属性がリストされます。

[表B.1 アカウント属性一覧]

属性名

登録

更新

削除

最大長

注 釈

op











必須











必須











必須











6











ローカルユーザ情報登録/更新/削除の場合、ユーザアカウントの操作を指示します。
以下の3種類から選択します。
add :新規ユーザ登録
modify:既存のユーザ情報を更新
delete :既存のユーザ情報を削除
addを指定し、すでに同一組織で同名のユーザが登録されていた場合、登録処理は行いません。
modifyについては、あらかじめ更新できる属性が決められており、それ以外の属性については更新できません。
ローカルユーザ情報リストの場合は、必ず“add”になります。

template




オプション




×




×




64,
490
(注1)

ユーザアカウント作成に使用するテンプレートの名前を指定します。このパラメータで指定したテンプレートは、パラメータファイルで定義されたユーザテンプレートより優先されます。
指定するユーザテンプレートは、あらかじめディレクトリサーバに作成しておく必要があります。なお、templateは、テンプレートの存在する識別名を含めて記述します。
また、指定するテンプレートは、tp_addressパラメータで指定したサーバのサイトに作成しておく必要があります。
記述形式については、“B.1 ローカルユーザ情報の登録/更新/削除”の“パラメータファイルの形式”templateパラメータ記述形式例を参照してください。

user

必須

必須

必須

64

ユーザ名を記述します。なお、登録するユーザ名は一意にする必要があります。

hier_parent

オプション

必須

必須

486-userの指定長

ユーザの属する識別名を記述します。
すでに存在するエリア内の識別名であり、識別名 に階層化組織を含む場合は、その階層化組織が同じサイトで作成されている必要があります。
登録においてこの属性を省略した場合は、テンプレートのロケーションが指定されたものとします。

new_hier_parent


×

オプション

×

486-user
またはnewuserの
指定長

ユーザの属する新しい識別名を記述します。すでに存在するエリア内の識別名であり、識別名に階層化組織を含む場合は、その階層化組織が同じサイトで作成されている必要があります。この属性を省略した場合は、ユーザの現在の識別名が指定されたものとします。

newuser

×

オプション

×

64

新ユーザ名を記述します。
ユーザ名の変更に使用します。

sortuser

オプション

オプション

×

64

一覧表示のソートキーを記述します。
通常、ユーザ名をローマ字読みにしたカナ文字で記述します。

newowner

×

×

オプション

64,
490
(注1)

ユーザアカウント削除後に残ったデータの管理者を識別名を含めて記述します。
省略時は、パラメータファイルに記述したログインユーザが指定されたことになります。

login

必須

オプション

×

48

ログイン名を記述します。なお、ローカルユーザ情報の更新でloginを指定する場合は、必ずpasswdも同時に指定する必要があります。
(注) passwdを同時に指定しない場合は、変更前のログイン名がパスワードとして設定されます。

passwd

オプション

オプション

×

48

ログインパスワードを記述します。なお、ローカルユーザ情報リストの場合は、実際に設定があってもリストされません。
(注)Adminでのログインセキュリティの指定は、Directoryユーティリティでは有効とはなりません。

descr(n)


オプション

オプション

×

180-
((n-1)*2)
[1〜nまでの指定値合計]

ユーザのコメントを記述します。nには、1から60までの数字を記述します。
 descr(1), descr(2), ..., descr(n)
のように記述すれば、複数行のコメントを記述することもできます。なお、更新を指定した場合は、設定されている値をすべて指定した値に置き換えます。更新時に属性値を省略する場合は1行目のみ指定してください。
nの値が同一のdescr属性を複数の行に記述した場合、最終行の属性値に指定した文字列から先頭行で指定した文字列の順に結合した1行で登録されますので、注意してください。

custom(n)

オプション

オプション

×

128

カスタム属性を設定します。カスタム属性は、組織情報などに利用します。nには、1からの数字を記述します。
custom(1), custom(2), ..., custom(n)のように複数記述することもでき、最大16まで指定できます。また、nは連続している数字である必要がありません。
ローカルユーザ情報登録/更新でcustom(n)を使用する場合は、あらかじめ共用ディレクトリ内にカスタム属性、カスタムIDを設定しておく必要があります。
サーバに設定されたカスタムIDとcustom(n)との関係は、サーバに設定されたカスタムIDの最小のIDがcustom(1)と対応し、サーバに指定されたカスタムIDの最大のIDがcustom(n)と対応します。つまり、サーバに設定されたカスタムIDが5, 10, 15の3つの場合、custom(1)とサーバのカスタムID=5が対応し、custom(2)とサーバのカスタムID=10が対応、custom(3)とサーバのカスタムID=15が対応します。

sur

必須

オプション

×

40

ユーザの姓を記述します。

giv

オプション

オプション

×

16

ユーザの名を記述します。
更新の場合、属性値は省略できません。

init

オプション

オプション

×

5

ユーザの頭文字を記述します。

gen

オプション

オプション

×

3

ユーザの世代を記述します。
"Sr."、 "Jr."のように世代を表す文字列を記述します。

title

オプション

オプション

×

64

ユーザの肩書を記述します。

street(n)

オプション

オプション

×

30
(1行の長さ)

ユーザの所在地を記述します。nには、1から6までの数字を記述します。
street(1), street(2), ..., street(n)のように記述すれば、複数行に記述することもできます。なお、更新を指定した場合は、設定されている値をすべて指定した値に置き換えます。更新時に属性値を省略する場合は、1行目のみ指定してください。
nの値が同一のstreet属性を複数の行に記述した場合、最終行の属性値に指定した文字列から先頭行で指定した文字列の順に結合した1行で登録されますので、注意してください。

telnr(n)

オプション

オプション

×

64

ユーザの電話番号を記述します。nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。
複数指定する場合、telnr(1), telnr(2), ..., telnr(n)のように記述します。なお、ここで登録指定した電話番号は、テンプレートで指定されている電話番号に追加されます。更新を指定した場合は、設定されている値をすべて指定した値に置き換えます。更新時に属性値を省略する場合は、1行目のみ指定してください。
更新の場合、属性値は省略できません。

teldescr(n)


オプション


オプション


×


180


同一の修飾子(n)を持つ電話番号に対する説明を記述します。telnr(n)と対応しています。nには、1からの数字を記述します。
nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。
複数指定する場合、
teldescr(1),teldescr(2), ...,teldescr(n)のように記述します。なお、更新を指定した場合は、設定されている値をすべて指定した値に置き換えます。更新時に属性値を省略する場合は、1行目のみ指定してください。

faxnr(n)


オプション


オプション


×


64


ユーザのFAX番号を記述します。nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。
複数指定する場合、faxnr(1), faxnr(2), ..., faxnr(n)のように記述します。なお、ここで登録指定した電話番号は、テンプレートで指定されている電話番号に追加されます。更新を指定した場合は、設定されている値をすべて指定した値に置き換えます。更新時に属性値を省略する場合は、1行目のみ指定してください。
更新の場合、属性値は省略できません。

faxdescr(n)


オプション


オプション


×


180

同一修飾子(n)を持つFAX番号に対する説明を記述します。faxnr(n)と対応しています。nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。
複数指定する場合、
faxdescr(1), faxdescr(2), ...,faxdescr(n)のように記述します。なお、更新を指定した場合は、設定されている値をすべて指定した値に置き換えます。更新時に属性値を省略する場合は、1行目のみ指定してください。

teltype(n)


オプション


オプション


×


-


同一の修飾子(n)を持つ電話番号に対する種別を記述します。telnr(n)と対応しています。nには、1からの数字を記述します。nの値は、Directoryクライアントで指定できる最大値である30までの数を指定してください。複数指定する場合は、
teltype(1),teltype(2),...teltype(n)のように記述します。
指定できる値は以下のとおりです。
OFFICE :勤務先
HOME :自宅
MOBILE:携帯電話、PHSなど
PAGER :ポケットベル
telnrを指定し、teltypeを指定しなかった場合は、初期値としてOFFICEが設定されます。

doctype(n)


オプション


オプション


×


180-
((n-1)*2)
[1〜 nまでの指定値合計]

ユーザの好みの文書種別を記述します。nには、1から60までの数字を記述します。複数指定する場合、
doctype(1), doctype(2),...,doctype(n)のように記述します。なお、更新を指定した場合は、設定されている値をすべて指定した値に置き換えます。
nの値が同一の属性を複数指定した場合、最後の指定文字列から先頭の指定文字列の順番に結合されて設定されますので注意してください。

wsname

オプション

オプション

×

128

ユーザの通知先アドレスを記述します。

prefnet

オプション

オプション

×

4

ユーザの好みの配達方法を指定します。
指定する値には以下のものがあります。
7 インターネット
4097 X.400簡易記述アドレス
インターネットアドレス、またはX.400簡易記述アドレスを指定して登録する場合は、必須です。

x4mnep...



(↓x4mnepで始まる属性)

x4mnepで始まる以降の属性は、X.400簡易記述アドレスの印刷可能文字列形式の各部分名を意味します。
(注) giv,init,gen属性を指定する場合、必ずsur属性も指定する必要があります。

x4mnepsur

オプション

オプション

×

40

ユーザの姓を記述します。

x4mnepgiv

オプション

オプション

×

16

ユーザの名を記述します。

x4mnepinit

オプション

オプション

×

5

ユーザの頭文字を記述します。

x4mnepgen

オプション

オプション

×

3

ユーザの世代を記述します。

x4mneporg

×

×

×

64

ユーザの組織名。ユーザ情報リストの場合のみ使用します。ローカルユーザ情報登録/更新/削除で使用する場合は、削除してください。

x4mnepou1

×

×

×

32

ユーザの部門名1。ユーザ情報リストの場合のみ使用します。ローカルユーザ情報登録/更新/削除で使用する場合は、削除してください。

x4mnepou2

×

×

×

32

ユーザの部門名2。ユーザ情報リストの場合のみ使用します。ローカルユーザ情報登録/更新/削除で使用する場合は、削除してください。

x4mnepou3

×

×

×

32

ユーザの部門名3。ユーザ情報リストの場合のみ使用します。ローカルユーザ情報登録/更新/削除で使用する場合は、削除してください。

x4mnepou4

×

×

×

32

ユーザの部門名4。ユーザ情報リストの場合のみ使用します。ローカルユーザ情報登録/更新/削除で使用する場合は、削除してください。

x4mnepprmd

×

×

×

16

ユーザの私設領域名。ユーザ情報リストの場合のみ使用します。ローカルユーザ情報登録/更新/削除で使用する場合は、削除してください。

x4mnepadmd

×

×

×

16

ユーザの主管庁領域名。ユーザ情報リストの場合のみ使用します。ローカルユーザ情報登録/更新/削除で使用する場合は、削除してください。

x4mnepco

×

×

×

3

ユーザの国名。ユーザ情報リストの場合のみ使用します。ローカルユーザ情報登録/更新/削除で使用する場合は、削除してください。

x4mnet...


x4mnetで始まる属性は、X.400簡易記述アドレスのteletex形式の各部分名を意味します。x4mnet...には、上記x4mnep...と同じ属性が含まれています。
(注) sur、givには、全角文字と半角文字の混在した値および半角カナをすることはできません。また、init、genに指定できるのは印刷可能文字のみです。

internetuser

必須、またはオプション

オプション

×

192

ユーザのインターネットアドレスの名前部分を記述します。ユーザ登録時のユーザテンプレートに、配達方法が指定されている場合、本属性は必須です。

internetbase

オプション

オプション

×

255

ユーザのインターネットアドレスのベースアドレス部分。
(注) 指定するベースアドレスは、あらかじめサーバに定義されている必要があります。

optionuser




オプション

オプション

×

64,
490
(注1)


コピーしたいオプション設定を持つユーザ名を識別名を含めて記述します。
オプション設定を持つユーザとは、ユーザ作成時にオプション設定ファイル名を指定したユーザ、またはユーザ作成後に1度以上ログインしたユーザです。
更新の場合、user属性に指定するユーザは、オプション設定を持たないユーザである必要があります。1度以上ログインしたユーザは自動的にオプション設定ファイルが作成されてしまうため指定することはできません。
(注) 本属性はローカルユーザ情報リストでは出力されません。

group


オプション


オプション


×


64,
490
(注1)

ローカルユーザ情報登録/更新の場合、ユーザの所属するグループ識別子を記述します。登録において、同時に複数のグループに所属したい場合は、group文を複数記述します。なお、パラメータファイル内にもグループ識別子を記述した場合は、パラメータファイル内に記述したグループにも所属することになります。
更新で、グループを指定した場合は、現在所属するすべてのグループから、ここで指定したグループに所属を変更します。このとき、パラメータファイルに記述されているグループ識別子は無視します。また、group文を指定し、group名を記述しない場合(1行目のみ指定可能)は、現在所属するすべてのグループの所属から抜けます。
ローカルユーザ情報リストの場合、現在所属するすべてのグループ識別子(同一エリア内の)がリストされます。
groupは、グループの存在する識別名を記述します。指定するグループは、tp_addressパラメータで指定したサーバのサイトに作成しておく必要があります。すなわち、リストの場合は、当該グループが属する同一エリア内のグループがリストされますが、更新時には、当該グループが属する同一サーバ内のグループしか操作されませんので注意が必要です。もし、当該グループを、他サーバのグループに所属させたり、抜けたりさせたい場合は、“ACCESS = ENTERPRISE_GROUP”を指定してください。記述形式については、“B.1 ローカルユーザ情報の登録/更新/削除”の“パラメータファイルの形式” groupパラメータ記述形式例を参照してください。
(注) 指定するグループ識別子は、あらかじめ共用ディレクトリ内に定義されている必要があります。

mailservice



オプション



オプション



×



64+5



ローカルユーザが使用するMailサービス名を記述します。
記述形式には、以下の2つがあります。
TRUE [サービス名]
FALSE
TRUEの場合、使用するMailサービス名を共に指定します。
FALSEの場合、ユーザは、Mailサービスを使用できなくなります。
サービス名は、'DIRECTORY SERVER MAIL'のように、サイト内に存在するMailサービスを指定します。
なお、サーバに登録されているサービス名については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

mailbox_size

オプション

オプション

×

10000000
(KB)

ローカルユーザが使用するメールボックスのサイズをキロバイト単位で記述します。
1〜10000000の数値を指定できます。
省略値は、10000000KBです。
(注) 本属性はローカルユーザ情報リストでは出力されません。

calservice


オプション


オプション

×


64+5


ローカルユーザが使用するCalendarサービス名を記述します。
記述形式には、以下の2つがあります。
TRUE [サービス名]
FALSE
TRUEの場合、使用するCalendarサービス名を共に指定します。
FALSEの場合、ユーザは、Calendarサービスを使用ができなくなります。
サービス名は、'DIRECTORY SERVER CALENDAR'のように、サイト内に存在するCalendarサービスを指定します。
なお、サーバに登録されているサービス名については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

calendar_size

オプション

オプション

×

10000000
(KB)

ローカルユーザが使用するカレンダーのサイズをキロバイト単位で記述します。
1〜10000000の数値を指定できます。
省略値は、10000000KBです。
(注) 本属性はローカルユーザ情報リストでは出力されません。

libservice




オプション




オプション




×




64+5


ローカルユーザが使用するLibraryサービス名を記述します。
記述形式には、以下の2つがあります。
TRUE [サービス名]
FALSE
TRUEの場合、使用するLibraryサービス名を共に指定します。
FALSEの場合、ユーザは、Libraryサービスを使用できなくなります。
サービス名は、'DIRECTORY SERVER LIBRARY'のように、サイト内に存在するLibraryサービスを指定します。
なお、サーバに登録されているサービス名については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

forumservice

オプション

オプション

×

5

ローカルユーザのForumサービス使用の有無を記述します。
記述形式には、以下の2つがあります。
TRUE
FALSE
TRUEの場合、指定されたローカルユーザは、Forumサービスを使用可能となります。
FALSEの場合、ユーザは、Forumサービスを使用できなくなります。
サーバにForumサービスが登録されているかの判断については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

inetaccess

オプション

オプション

×

5

ローカルユーザのインターネットアクセスの許可の有無を記述します。
この機能は将来的に使用されます。
記述形式には、以下の2つがあります。
TRUE
FALSE
TRUEの場合、指定されたローカルユーザは、インターネットアクセスが使用可能となります。
FALSEの場合、指定されたローカルユーザは、インターネットアクセスを使用できなくなります。

inetpasswd

オプション

オプション

×

48

インターネットパスワードを記述します。なお、ローカルユーザ情報リストの場合は、実際に設定があってもリストされません。

sproservice

オプション

オプション

×

5

ローカルユーザのSearchProサービス使用の有無を記述します。
記述形式には、以下の2つがあります。
TRUE
FALSE
TRUEの場合、指定されたローカルユーザは、SearchProサービスが使用可能となります。
FALSEの場合、指定されたローカルユーザは、SearchProサービスを使用できなくなります。
SearchProサービスがサーバに登録されているか否かの判断については、Directoryクライアント、ADMINクライアントで確認できます。

admin

オプション

オプション

×

9

ローカルユーザが使用するサービスの管理権を記述します。
以下の中から複数の記述が可能です。
ALL SERVICES:TeamWARE Office管理権
MAIL :Mailサービス管理権
CALENDAR:Calendarサービス管理権
FORUM :Forumサービス管理権
LIBRARY :Libraryサービス管理権
DIRECTORY:Directoryサービス管理権
複数の管理権を指定する場合は、複数行に分けて記述してください。
更新において、管理権を指定した場合は、現在保持しているすべての管理権を、ここで指定した管理権に変更します。また、admin文を指定し、admin名を記述しなかった場合(1行目のみ指定可能)は、現在保持するすべての管理権が外れます。
(注2)

creation

オプション

オプション

×

13

ローカルユーザのエントリの作成権を記述します。
以下の中から複数の記述が可能です。
CALENDAR:カレンダー作成権
FORUM :フォーラム作成権
LIBRARY :ライブラリ作成権
GROUP :グループ作成権
LOCAL USER:ユーザアカウント作成権
EXTERNAL USER:外部エントリ作成権
複数の作成権を指定する場合は複数行に分けて記述してください。
更新において、作成権を指定した場合は、現在保持しているすべての作成権を、ここで指定した作成権に変更します。また、creation文を指定し、creattion名を記述しなかった場合(1行目のみ指定可能)は、現在保持するすべての作成権が外れます。(注2)

remoterights


オプション


オプション


×


9


特別権限の使用権を記述します。
以下の中から複数の記述が可能です。
PUBLIC:パブリックディレクトリの使用権
INTERSITE:他サイトのサービスの使用権
複数の使用権を指定する場合は、複数行に分けて記述してください。
また、remoterights文を指定し、remoterights名を記述しなかった場合(1行目だけ指定可能)は、現在保持するすべての使用権が外れます。

(注1):ディレクトリの名前部分の最大長は64バイト、識別名全体の最大長は490バイトです。たとえば、属性名templateの識別名が ”cn=template名,l=location,o=organization,c=jp”の場合、全体の最大長は490バイトで、template名部分の最大長は64バイトです。
(注2):上位の権限は、下位の権限を含んでいます。ユーザが、異なるレベルの権限を持っていた場合、ローカルユーザ情報リストは上位の権限のみ出力します。したがって、属性名“admin”と“creation”は、どちらか片方のみが出力されることになります。
以下に、上位の権限を左から順に示します。
TeamWARE Office管理権>各サービスの管理権>各種の作成権
(注):"descr(n)"、"street(n)"、および"doctype(n)"属性以外を複数指定した場合、最後の値が採用されます。

以下に、ローカルユーザ情報ファイルの作成例を示します。

/* 新しくローカルユーザ“伊藤のりこ”を登録。
/*“のりこ”は、“PFUサイト”のユーザです。
/ =OP add
=USER 伊藤のりこ
=SUR itoh
=GIV noriko
=LOGIN noriko
=TITLE 開発グループリーダー
=SORTUSER イトウノリコ
=DESCR(1) 'PFU TeamWARE Server Framework Leader'
=INTERNETUSER noriko
=INTERNETBASE @xx.fujitsu.co.jp
=PREFNET 7
=TELNR(1) 03-123-4567
=TELNR(2) 03-321-7654
=MAILSERVICE TRUE 'DIRECTORY MAIL SERVICE'
=MAILBOX_SIZE 10000000
=ADMIN LIBRARY
=CREATION GROUP
=CREATION EXTERNAL USER
=REMOTERIGHTS PUBLIC
=REMOTERIGHTS INTERSITE

/* 電話番号を“03-123-7654”に変更。
/* SearchProサービスを使用可能に変更。
/ =OP modify
=USER 伊藤のりこ
=HIER_PARENT 'l=pfu,o=fujitsu,c=jp'
=TELNR(1) '03-123-7654'
=SPROSERVICE TRUE

/* インターネットのベースアドレスを“@zz.fujitsu.co.jp”に変更。
/ =OP modify
=USER 伊藤のりこ
=HIER_PARENT 'l=pfu,o=fujitsu,c=jp'
=INTERNETBASE @zz.fujitsu.co.jp

/* 伊藤のりこ”の情報は、削除。
/ =OP delete
=USER 伊藤のりこ
=HIER_PARENT 'l=pfu,o=fujitsu,c=jp'


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