TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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第19章 データベースの保全> 19.3 TeamWARE Officeデータベースとiniファイルのバックアップ

19.3.1 オンラインバックアップ

TeamWARE Officeを運用中に、バックアップを取ります。

この機能は、以下の点に注意して利用してください。

サーバのサービス抑止の間に、以下に示す操作中であったり、各状態となった場合は、以下のメッセージが表示されるか、TeamWARE Officeの動作が変わることがあります。この場合はしばらく待って再度実行するか、サービス抑止解除後に再度ログインして実行してください。

◆TeamWARE Admin

操作

カレンダー情報更新時

メッセージ

「ネットワークエラーが発生しました。(3,0) 」

操作

個人アドレス帳または共有ディレクトリでDirectory を起動する場合

メッセージ

「サーバは現在混雑しています。しばらくしてから、再度実行してください。」および「すべてのTeamWAREアプリケーションを終了した後でログアウトすることになります。」

◆TeamWARE Directory(ユーザ管理)

メッセージ

「しばらくしてから再度実行してください。」


このメッセージが表示された場合、以下の現象が発生することがあります。

操作

印刷機能を使用時

動作

ヘッダとフッタのみ印刷されることがあります。

操作

ユーザテンプレートの作成時

動作

オプションの設定ファイルが反映されていないユーザテンプレートが作成されることがあります。

操作

ユーザテンプレートの更新時

動作

ユーザテンプレートが更新されますが、オプションの設定ファイルが反映されていないことがあります。

操作

ユーザアカウントの作成時

動作

オプションの設定ファイルが反映されていないユーザアカウントが作成されます。

操作

ユーザアカウントの更新時

動作

ユーザアカウントが更新されないことがあります。ただし、更新時にMailサービスを利用不可に変更しようとしていた場合には、該当ユーザアカウントでMailサービスのみ利用不可になることがあります。

操作

ユーザアカウントの削除時

動作

ユーザアカウントが削除されないことがあります。ただし、該当ユーザアカウントでMailサービスのみ利用不可になることがあります。

オンラインバックアップ中はユーザ管理情報の操作は行わないでください。

◆TeamWARE Mail

操作

複数のメールの削除時

メッセージ

「ごみ箱へ移動できないメールがありました。」

◆TeamWARE Calendar

操作

予約を開くとき

動作

エラーメッセージが表示されずにメインウィンドウに戻ることがあります。

操作

予約の更新/ 削除を行う場合

メッセージ

「内部エラーが発生しました。」

◆TeamWARE Forum

操作

[最新の情報に変更]の実行時

動作

フォーラム一覧が表示されないことがあります。その場合は、再度ログインし直してください。

◆TeamWARE Webサービス

操作

全般

メッセージ

「サーバに負荷がかかっています。しばらくしてからアクセスしてください。」というエラーメッセージが、フレームに出ることがあります。[戻る]ボタンがある場合は、しばらく待つか、サービス抑止解除後に、[戻る]ボタンを押してください。
[戻る]ボタンがない場合は、しばらく待つか、サービス抑止解除後に、ブラウザの[戻る]ボタンを押してください。

なお、エラーメッセージが表示されるフレームは、操作によって異なります。

操作

部門管理者メニューの、設備カレンダーの利用許可・追加・検索処理で、キャンセルを押した場合。

メッセージ

「500 Internal Server Error」が表示されることがあります。

操作

トップページに戻る場合

動作

メールと個人予約のフレームが、空白(灰色の画面)になることがあります。

操作

トップページで、管理者メニューに切り替える場合

動作

「サーバに負荷がかかっています。しばらくしてからアクセスしてください。」のメッセージが重複して表示されることがあります。

◆インテグレーションキット

操作

ログインした状態からSimple MAPI のメール送信機能を使用する場合

動作

タスクリストが表示される、またはアプリケーション終了時に異常終了することがあります。この場合はアプリケーションを再起動し、操作をやり直してください。

◆クライアントレベルアップツール

操作

移行を行う場合

メッセージ

「サーバでエラーが発生しました。」、または

「登録されている文書のアンロックに失敗しました。」 この場合、文書のアンロックは正常に完了しています。

操作

クライアントレベルアップツールの起動

メッセージ

「TeamWAREにログオンできません」

◆アプリケーション実行モジュール

操作

オンラインバックアップ中にアプリケーションからアプリケーション実行モジュールを呼び出した場合

動作

一般には-9または-10エラーで復帰しますが、一部の関数では他のエラーで復帰することがあります。なお、サーバにアクセスしない関数では、正常に処理が実行して正常復帰します。

◆IMAP4

操作

ログイン時

動作

「NO LOGIN failed:Server is busy」

◆POP3

操作

USER/PASSコマンド実行時

メッセージ

「ERR unable to lock maildrop ... 」

操作

RETR/TOP コマンド実行時

メッセージ

「ERR failed to read message 」

操作

DELE コマンド実行後

動作

QUIT 時にエラーとなることがあります。

◆X.400ゲートウェイ

操作

環境の再読み込み時

動作

エラーメッセージがログに出力され、X.400 ゲートウェイの再起動がサービスの抑止解除まで繰り返されることがあります。

操作

受信時

動作

エラーメッセージがログに出力され、メッセージ送信者に不達通知が表示されることがあります。

操作

X.400 の「詳細情報の変更」を実行時

動作

X.400 ゲートウェイの再起動が、サービス抑止解除まで繰り返されることがあります。

◆SearchPro

操作

インデックスの作成または再作成中

動作

オンラインバックアップを開始できないことがあります。インデックス処理中はサーバの負荷が高いため、オンラインバックアップとの同時実行は避けてください。

メッセージ

「096116 An internal error occurred in the SearchPro service」のメッセージが表示されることがあります。

このメッセージが出力された場合、インデックス作成は失敗します。再度、インデックス作成の操作をライブラリクライアントにより行ってください。

◆Fax連携

操作

環境の再読み込み時

メッセージ

「Startup: Failed to get the service object from directory」

操作

受信の時

メッセージ

「FAXGW-J: 22605 No delivery-user(faxmastor) has been registered on the Directory(YESISU01) 」のメッセージがDirectory サービスの抑止解除までログに出力されることがあります。

操作

レポート発行時

メッセージ

「Fetching INTERNET recipient " ユーザ名" from the Directoryfailed. 」

バックアップ作業中もTeamWARE Officeクライアントを利用することはできます。ただし、バックアップ作業中のシステムへの負荷を抑えるため、TeamWARE Officeクライアントの利用は必要最低限としてください。

◆オンラインバックアップの手

以下に、オンラインバックアップの手を示します。なお、コマンドの詳細については、“18.9.2 [to]コマンド”を参照してください。

操作手順

オンラインバックアップの手順を図19.2、図19.3に示します。

[図19.2 オンラインバックアップの手順(シングルサーバ構成の場合)]

[図19.3 オンラインバックアップの手順(マルチサーバ構成の場合)]

操作方法

  1. [to tran suspend]コマンドを実行します。
    このコマンドは、サービスの利用を抑止します。本コマンドが完了してから抑止の解除が行われるまでサービスは利用できません。
    マルチサーバ構成システムの場合は、まず、各アプリケーションサーバで[to tran suspend]コマンドを実行します。そのあと、ディレクトリサーバで[to tran suspend]コマンドを実行します。
  2. 1の完了後、[to backup on]コマンドを実行します。
    このコマンドは、データベース変更作業用の一時保管領域を確保するためのものです。この領域は、データベースが格納されているディスクに確保され、オンラインバックアップ中に更新されるデータが格納されます。
  3. Webサービスがインストールされている場合は2の完了後、[tobkweb arc]コマンドを実行します。
    このコマンドは、Webサービス固有データ(Webサービス用の「メールの署名」データ、「個人メモ」データ、「共有ブックマーク」データ)から、差分バックアップ可能なファイルを作成します。
    マルチサーバ構成システムの場合は、アプリケーションサーバ、ディレクトリサーバの順に[tobkweb arc]コマンドを実行します。
  4. 3の完了後、[to tran resume]コマンドを実行します。
    このコマンドは、サービスの利用の抑止を解除します。本コマンドが投入されるとサービスの利用が可能になります。
    マルチサーバ構成システムの場合は、ディレクトリサーバ、アプリケーションサーバの順に[to tran resume]コマンドを実行します。
  5. 差分バックアップユーティリティを使用して、すべてのサーバでバックアップします。差分バックアップの詳細については、“19.7.2 バックアップユーティリティの操作”を参照してください。
  6. Webサービスがインストールされている場合は、[tobkweb rm]コマンドを実行します。
    このコマンドは、3の作業で作成された差分バックアップ可能なファイルを削除します。
    なお、[tobkweb rm]コマンドは、マルチサーバ構成システムの場合でも、順番(ディレクトリサーバとアプリケーションサーバ)を意識することなく実行できます。
  7. [to backup off]コマンドを実行します。
    このコマンドは、データベース変更作業用の一時保管領域を解放するためのものです。
    マルチサーバ構成システムの場合、すべてのサーバの差分バックアップ処理が完了したことを確認します。このあと、すべてのサーバで[to backup off]コマンドを実行します。[to backup off]コマンドは、どのサーバ順で入力してもかまいません。

バックアップ作業を中止する場合や、システム異常が発生したときには、“19.3.4 バックアップの実行中止とシステム異常時の対処”を参照してください。


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