TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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第19章 データベースの保全> 19.3 TeamWARE Officeデータベースとiniファイルのバックアップ

19.3.4 バックアップの実行中止とシステム異常時の対処

オンラインバックアップでバックアップを採取する場合は、TeamWARE Officeの運用中に決められた手順に従って作業する必要があります。この作業中に作業時間が足りなくなったためにバックアップ作業を中止したい場合や、サーバの電源切断や回線異常などの不測の事態が発生する可能性もあります。ここでは、このようなバックアップ作業を中止する場合や、システム異常が発生したときの対処方法について説明します。

◆オンラインバックアップを中止する場合の対

オンラインバックアップ作業を中止する場合、オンラインバックアップの作業状態に応じて適切なコマンドを実行する必要があります。

各コマンドの実行状態と対処を、表19.2に示します。

なお、マルチサーバ構成の場合は、ディレクトリサーバを優先してコマンドを実行します。また、[tobkup]コマンドの実行の中止については、以降の“◆差分バックアップユーティリティの実行中止”を参照してください。

[表19.2 オンラインバックアップ中止時のコマンドの実行状態と対処]

中止時のコマンドの実行状態

対処

[to tran suspend] コマンド実行後

[to tran resume]コマンドを実行します。

[to backup on] コマンド実行後

以下の順で作業します。
1. [to tran resume]コマンドを実行します。
2. [to backup off]コマンドを実行します。

[tobkweb arc] コマンド実行後

以下の順で作業します。
1. [to tran resume]コマンドを実行します。
2. [tobkweb rm]コマンドを実行します。
3. [to backup off]コマンドを実行します。

[to tran resume] コマンド実行後

以下の順で作業します。
1. [tobkweb rm]コマンドを実行します。
2. [to backup off]コマンドを実行します。

[tobkup] コマンド実行後

以下の順で作業します。
1. [tobkup]コマンドの実行を中止します。
2. [tobkweb rm]コマンドを実行します。
3. [to backup off]コマンドを実行します。

◆オンラインバックアップ中のシステム異常への対

サーバの電源切断や回線異常など不測の事態によって、オンラインバックアップ中にシステムの異常が発生した場合は、システムを再起動し、再度バックアップを取り直してください。

異常発生時のオンラインバックアップのコマンド投入状況により、システム再起動後の対処が変わります。表19.3にその内容を示します。

[表19.3 オンラインバックアップ中の異常発生時の対処]

異常時のコマンドの実行状態

対処

to tran suspend

実行中/実行後

オンラインバックアップを初めから実行します。

to backup on

実行中

実行後

[to backup off]コマンドの実行後、オンラインバックアップを初めから実行します。

to tran resume

実行中

実行後

tobkweb arc

実行中

[tobkweb rm]コマンドと[to backup off]コマンドを順に実行後、オンラインバックアップを初めから実行します。

実行後

tobkup

実行中

実行後

[to compress]コマンド、[tobkweb rm ]コマンドを順に実行後、再起動してオンラインバックアップを初めから実行します。

tobkweb rm

実行中

実行後

[to compress]コマンドの実行後、再起動してオンラインバックアップを初めから実行します。

to backup off

実行中

実行後

◆差分バックアップユーティリティの実行中

オンラインバックアップ、またはオフラインバックアップを実行中の差分バックアップユーティリティを途中で止める場合、以下の手順で停止します。

Windows NT(R)システムの場合

  1. タスクバーで右ボタンクリック、または[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押します。
  2. 表示された画面からタスク マネージャを選択します。
  3. タスクマネージャの“プロセス”タブを選択します。
  4. 表示されるプロセス一覧から、tobkup.exeを選択し、プロセスの終了ボタンを押します。

UNIX系システムの場合

以下のどちらかの方法で中断します。

【psとkillの例】

# ps -ef | grep tobkup
root 28294 28287 TS 17:06:30 pts/5 0:00 grep tobkup
root 28291 28234 TS 17:06:16 pts/3 0:00 tobkup -l 0 -d /dsk3/l22site -b/tmp/mak
# kill -2 28291



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