Interstage Service Integrator 解説書
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第2章 各機能の解説

2.4 メディエーション機能

メディエーション機能は、サービス間におけるインタフェースを調整するための部品、および部品を実行するためのエンジンです。必要な部品を組み合わせて呼び出すことで、データのチェック、加工・編集、変換、ルーティングを実行します。また、ユーザが作成した任意のプログラムを呼び出すこともできます。

ユーザが指定した順に、標準提供の部品やユーザプログラムを呼び出すコンポーネントを、“シーケンスエンジン”と呼びます。シーケンスエンジンは、受信したメッセージを指定した順に処理し、サービスやクライアントに結果を送信します。
シーケンスエンジンから呼び出す部品を“メディエータファンクション”と呼びます。シーケンスエンジンからの呼出し単位を“ステップ”と呼びます。

[図:メディエータファンクションとステップの関係]

標準提供のメディエータファンクションを、以下に示します。

[表:メディエータファンクションの一覧]

機能

メディエータファンクション名

説明

ペイロードのチェック

XML Validation

XML形式のデータの妥当性をチェックします。

ペイロードの加工・編集

XML Operation

XML形式のデータに対して、要素の追加・変更・削除を行います。

ペイロードのフォーマット変換

XML Converter

XML形式のデータのフォーマットを変換します。

Formatmanager

FLATフォーマットのデータのフォーマットを変換します。

共通メッセージからの情報取得

XML Emerger

XML形式のデータから必要な情報を取り出します。

FLAT Emerger

FLATフォーマットのデータから必要な情報を取り出します。

ユーザプログラムの呼出し

ユーザプログラム呼出し

Javaで作成した任意のユーザプログラムを呼び出します。

メッセージの送信

メッセージ送信

メッセージを他システムへ送信します。
また、ルーティング(条件に合った送信先を選択)して、メッセージを送信します。

Webサービスの同期呼出し

SOAP Gateway

サービス提供側のWebサービスを、同期(SOAP)で呼び出します。


下へ2.4.1 ペイロードのチェック(XML Validation)
下へ2.4.2 ペイロードの加工・編集(XML Operation)
下へ2.4.3 ペイロードのフォーマット変換(XML Converter、Formatmanager)
下へ2.4.4 共通メッセージからの情報取得(XML Emerger、FLAT Emerger)
下へ2.4.5 ユーザプログラムの呼出し
下へ2.4.6 メッセージの送信
下へ2.4.7 Webサービスの同期呼出し(SOAP Gateway)
下へ2.4.8 メディエータファンクションの実行(シーケンスエンジン)

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