Interstage Service Integrator 解説書
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 各機能の解説> 2.4 メディエーション機能

2.4.8 メディエータファンクションの実行(シーケンスエンジン)

ユーザが指定した順に、メディエータファンクションを呼び出すのがシーケンスエンジンです。シーケンスエンジンは、受信したメッセージを指定した順に加工・編集し、サービスやクライアントに結果を送信します。
メディエータファンクションとして作成するユーザプログラムに、異常時の処理を登録しておくと、異常発生時に自動的に呼び出されます。

シーケンスエンジンは、メディエータファンクションの初期処理、実行処理、終了処理など処理全体の流れを制御します。

■初期処理

ユーザが指定した順序で、すべてのメディエータファンクションの初期処理を実行します。
メディエータファンクション内に初期処理が登録されていない場合は、次のステップに移ります。

[図:初期処理の実行]

■実行処理

初期処理が完了すると、次にすべてのメディエータファンクションのサービス実行処理を実行します。

[図:サービス実行処理の実行]

■終了処理

サービス実行処理が完了すると、次にすべてのメディエータファンクションの終了処理を実行します。
メディエータファンクション内に終了処理が登録されていない場合は、次のステップに移ります。
すべての終了処理が完了すると、シーケンスを終了します。

[図:終了処理の実行]

■異常発生時の処理ルート

メディエータファンクション内に異常時の処理を登録しておくと、メディエータファンクション実行時にエラーが発生した場合、異常時の処理が実行されます。この場合、エラーが発生した1つ前のステップから通常とは逆の順序で実行されます。
以下は、ユーザアプリケーションAが異常時の処理として、“キャンセル処理”を登録していた場合の、ユーザアプリケーションBでエラーが発生したときの動作イメージです。

[図:キャンセル処理の実行]


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2005