PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
|
目次
索引

|
2.1.3.2 切替え機能
- 切替え動作
- 異常となった現用NICを"down"および"unplumb"状態にし、待機NICを"plumb"および"up"状態として新現用系として動作させます。この時、MACアドレスとIPアドレスが引継がれ、自ノードのMACアドレス/IPアドレスが送信元として設定されたARPリクエストパケットが、ブロードキャストで送信されます。
IPの引継ぎ方法として、論理IPアドレス引継ぎ機能、または、物理IPアドレス引継ぎ機能のいずれかを選択できます。
論理IPアドレス引継ぎ機能使用時は、論理IPアドレスおよび物理IPアドレスの両方が引継がれます。
物理IPアドレス引継ぎ機能使用時は、論理IPアドレスは活性化されないため、物理IPアドレスのみが引継がれます。なお、IPv6アドレスを使用する場合は、物理IPアドレス引継ぎ機能は利用できません。図2.16にノード内切替えの例を示します。
異常検出時はmessagesファイル(/var/adm/messages)にコンソールメッセージを出力します。また、HUB-HUB間の監視を有効にした場合に、HUB-HUB間に異常が発生した場合にも、messagesファイル(/var/adm/messages)にコンソールメッセージを出力します。

[図2.16 NIC切替方式における異常発生時の切替え動作概要]
- 切戻し動作
- 監視異常によるNIC切替え発生後、該当のNICが復旧した場合には、hanetnic changeコマンドにより、手動で切戻しを行う必要があります。本コマンドにより、復旧したNICが現用NICとなり、元の運用状態に戻ります。 また、待機パトロール機能を設定することにより、hanetnic changeコマンドを使用せずに、自動的に切戻しを行うことができます。(詳細については“7.1 hanetconfigコマンド”および“7.9 hanetnicコマンド”を参照してください) なお、二重化したNICがすべて異常となった場合は、伝送路監視は停止します。この場合は、NICの復旧後、hanetpoll off/onによる監視の再起動が必要です。(詳細については“7.7 hanetpollコマンド”を参照してください)
All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2005