PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
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2.1.3.1 障害監視機能
- 障害監視
- 現用NICに接続されたHUBに対して定期的にpingを実行し、その応答を監視します。また、オプションでHUB-HUB間の監視を行うこともできます。
現用NICで異常を検出した場合は待機NICへ切替え、待機NIC側から同様の監視を開始します。その後、待機NICでも異常が検出された場合は、伝送路監視は停止します。
なお、待機パトロール機能使用時はすべての伝送路が復旧した場合に自動的に監視が開始されます。

[図2.13 NIC切替方式における監視方法]
- 切替え時間
- 伝送路の切替え時間は[監視間隔(sec)×監視回数(count)](HUB-HUB間監視を行う場合は、[監視間隔(sec)×監視回数(count)×2])で表されます。監視間隔は1〜300秒、監視回数は1〜300回の範囲で設定が可能で、デフォルト値はそれぞれ5秒、5回です。
なお、監視の開始直後についてはイーサネットのリンク確立を待合せるために[リンクアップ待ち時間(sec)]が経過するまでは、pingコマンドが失敗しても伝送路異常とはみなしません。リンクアップ待ち時間は1〜300秒の範囲で設定が可能であり、デフォルト値は60秒です。ただし、監視間隔×監視回数よりも値が小さい場合にはリンクアップ時間に設定された時間は無視され、監視間隔×監視回数で設定されている時間を採用します。

[図2.14 NIC切替方式における異常検出時間]
- 検出可能な障害
- 以下の障害を検出することができます。

[図2.15 NIC切替方式における有効監視範囲]
1〜3は同一の障害として見えるため、これらのうちのいずれであるかを特定することはできません。それぞれの機器の調査が更に必要となります。
- 監視の開始/停止
- NIC切替方式による伝送路監視は、システム起動時に自動的に開始され、システム停止時に自動的に停止します。クラスタ運用の場合は、それぞれのノード単位に独立して開始、停止が実行されます。また、運用コマンド(hanetpollコマンド)により、手動で開始、または停止させることも可能です。
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