PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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付録F リファレンスマニュアル | > F.1 ファイルシステム共通管理コマンド |
mkfs -F sfcfs [ generic_options ] [ -o specific_options ] raw_device_file
mkfs_sfcfs は指定したディスク上に GFS 共用ファイルシステムを構築します。
GFS 共用ファイルシステムが作成されると、管理パーティション内のファイルシステム構成情報にエントリが追加されます。GFS 共用ファイルシステムの管理に、管理パーティション内のファイルシステム構成情報が使用されます。
以下のオプションが指定できます。
generic_options
generic_options は、はん用の mkfs(1M) でサポートしているオプションです。
詳細については、mkfs(1M) のオプションを参照してください。
-o specific_options
以下の GFS 共用ファイルシステム固有オプションを指定します。オプションとオプションの間はカンマで区切ります。
Nファイルシステムの作成に使用するパラメタを表示します。ファイルシステムは実際には作成しません。
clrmetaメタデータ領域の初期化処理をすべて行います。
data=raw_device_fileファイルデータパーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。複数指定する場合は、本パラメタを複数指定してください。
dataopt=y|n代表パーティションからファイルデータ領域を分離するか、分離しないかの指定を行います。y 指定の場合は、代表パーティションにファイルデータ領域を含めません。n 指定の場合は、代表パーティションにファイルデータ領域を含めます。省略時は、n です。data オプションでファイルデータパーティションの指定がされなかった場合は、本指定の有無によらず、n 指定の設定になります。
free=nスーパーユーザだけが使用可能なファイルデータ領域量を全体に対するパーセンテージで指定します。省略時の値は 10% です。指定できる値の最小値は 0 で、最大値は 99 です。
force既に管理パーティション内のファイルシステム構成情報に登録されているファイルシステムを同じ構成で再作成する場合に force オプションを指定します。ただし、対象とするファイルシステムがマウント中の状態の場合はエラーとなります。
log=raw_device_fileアップデートログパーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。アップデートログパーティションは、アップデートログ領域として使用される領域以外は、未使用な領域になります。アップデートログ領域のサイズにあったパーティションを指定してください。
logsz=nアップデートログ領域サイズを指定します。単位は、メガバイトです。省略時の値は、ファイルシステムサイズの約 1% の値になります。maxdsz が指定された場合は、maxdsz の約 1% の値になります。ただし、その値が 5 メガバイト未満の場合は、5 メガバイト、50 メガバイトを超える場合は、50 メガバイトになります。指定できる値の最小値は 5 で、最大値は 100 です。
maxdsz=nファイルシステムのデータ領域のサイズについて、追加するパーティションを含めた最大値を指定します。単位は、メガバイトです。この値の指定により、メタデータ領域サイズ、アップデートログ領域サイズが、パーティションを追加した場合の適正な値に設定されます。省略時は、指定されたパーティションのファイルシステムサイズからメタデータ領域サイズ、アップデートログ領域サイズが算出され設定されます。32 テラバイト (33,554,432 メガバイト) を超える値を指定できません。
maxnode=nディスク上のファイルシステム構造で共用するノード数を、将来、sfcnode(1M) で拡張する場合も含めた最大数を指定します。省略時は 16 です。指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 32 です。
maxvol=nディスク上のファイルシステム構造でファイルシステムを構成するパーティション数を、将来、sfcadd(1M) で拡張する場合も含めた最大数を指定します。省略時の値は 16 です。指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 32 です。
mdsnode=all|numMDS 配置ノードを、node オプションで指定したホスト名の並びの中の先頭からの個数で指定します。 all を指定した場合はすべてのノードが MDS 配置ノードとして設定されます。また all を指定した場合に限り、ファイルシステム作成後に、sfcnode(1M) によって共用ノード情報に追加されたノードも MDS 配置ノードとして設定されます。省略時の設定は 2 です。0 以下の値、node オプションで指定したノード数より大きな値は指定できません。
metasz=nメタデータ領域サイズを指定します。単位は、メガバイトです。省略時は、ファイルシステムサイズの約 10% の値になります。maxdsz が指定された場合は、maxdsz の約 10% の値に設定されます。代表パーティションのサイズを超えて指定することはできません。
mfree=nスーパーユーザだけが使用可能な V データ領域量を全体に対するパーセンテージで指定します。省略時の値は 10% です。指定できる値の最小値は 0 で、最大値は 99 です。
nblkpext=n1 エクステントで管理する平均ブロック数を指定します。データ域のフラグメントファクタとして利用します。省略時の値は 1 です。指定できる値の最小値は 1 で、最大値は 100 です。
nbpi=niノードあたりのデータのバイト数を指定します。メタデータ領域を節約したい場合には大きくします。省略時の値は 8192 です。指定できる値の最小値は 512 で、最大値は 1,048,576 です。
node=host[:host],...ファイルシステムを共有するホスト名を登録します。複数のノードで共用する場合は、ホスト名をカンマで区切って指定してください。指定するホスト名 host は、指定する他のホスト名と通信可能状態であるものを指定する必要があります。MDS (メタデータサーバ) を配置するホスト名は、mdsnode オプションの指定にしたがって、本オプションに指定されたホスト名の先頭から順に登録します。本オプションが指定されなかった場合は自ノードのホスト名が1つ登録されます。最大 4 つまで指定できます。複数LAN 指定する場合は、各LANに対応するホスト名をコロンで区切って指定してください。複数の LAN が AC と MDS の通信経路として使われます。各ノードのホスト名は 4 個まで指定できます。
opt=s|t空きブロック割り当て処理を領域または時間のどちらで最適化を行うかを選択します。s は領域を示し、t は時間を示します。省略時の値は t です。
以下のオペランドが指定できます。
raw_device_file
GFS 共用ファイルシステムの代表パーティションのキャラクタ特殊デバイスを指定します。ファイルデータパーティションおよびアップデートログパーティションとして指定したパーティションは代表パーティションとして指定できません。
# mkfs -F sfcfs -o node=host1,host2 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1# mkfs -F sfcfs -o node=host1,host2 -o log=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
# mkfs -F sfcfs -o node=host1,host2 -o log=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2,data=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume3 -o data=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume4 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
# mkfs -F sfcfs -o node=host1,host2,host3,host4 -o mdsnode=all -o log=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
# mkfs -F sfcfs -o clrmeta -o node=host1,host2,host3,host4 -o mdsnode=3 -o log=/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
/etc/vfstab
ファイルシステムの環境ファイル
sfcadd(1M), sfcnewfs(1M), sfcnode(1M), sfcsetup(1M), sfctune(1M).
"Solaris X Reference Manual Collection" の fsck(1M), mkfs(1M), vfstab(4), attributes(5).
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