PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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6.6.1.5.2 設定方法
引継ぎネットワークリソースの作成方法について説明します。
[引継ぎネットワークリソース作成の流れ]
上記の"SysNode選択"までの操作は"Cmdline リソースの作成"を参照してください。ここでは、"引継ぎネットワークの選択"からの操作を説明します。
■引継ぎネットワークを選択する
引継ぐネットワーク種別を選択します。
[ネットワーク種別の選択]
- IPアドレス引継ぎ
- IPアドレス引継ぎを行う場合に選択します。
- ノード名引継ぎ + IPアドレス引継ぎ
- ノード名とIPアドレス引継ぎを行う場合に選択します。
すでにノード名引継ぎが設定されている場合は、非活性表示となります。
今版では、"MACアドレス引継ぎ + IPアドレス引継ぎ" および "MACアドレス引継ぎ + ノード名引継ぎ + IPアドレス引継ぎ"を選択することはできません。
MACアドレス引継ぎを設定したい場合は、"事前設定"を行った後、"IPアドレス引継ぎ"または、"ノード名引継ぎ + IPアドレス引継ぎ" を選択して引継ぎネットワークリソースを作成します。
1つのネットワークインタフェースに対しては以下のような引継ぎネットワークの設定が可能です。
- IPアドレス引継ぎは、1つのネットワークインタフェースに対して複数設定することができます。
- ノード名引継ぎは、クラスタシステムで1つだけ設定できます。
設定終了後<次へ>をクリックし、"インタフェースの選択"画面へ進みます。
- Web-Based Admin Viewが使用するネットワークインタフェースと同じネットワークインタフェースに、MACアドレス引継ぎを設定しないでください。
- ネットワークインタフェースカード(NIC)をシステム起動時にUPさせたい場合は、/etc/hostname.NIC名のファイルを作成しておく必要があります。作成方法や設定方法については、"Solaris X Reference Manual Collection"を参照してください。
- ノード名引継ぎは、システムのunameを変更します。ノード名引継ぎをuserApplicationに設定した場合は、userApplicationを構成する全ノードを再起動してください。
ノード名引継ぎリソースを削除した際は、全ノードの/etc/nodenameが正しく変更されているかを確認した後、userApplicationを構成していた全ノードを再起動してください。正しく変更されていない場合は、setuname(1M)を使用して、ノード名を変更後、ノードを再起動してください。
システムの移行やソフトウェアのアップデートを行った際にも、/etc/nodenameが正しく設定されているかを確認してください。正しく設定されていない場合は、setuname(1M)を使用して、ノード名を変更後、ノードを再起動してください。
ネットワークインタフェースカード(NIC)の選択を行います。
クラスタリソースマネージャに登録されているNICが表示されます。
[インタフェースの選択]
- インタフェース
- 各SysNodeで使用するネットワークインタフェースを選択します。
設定終了後<次へ>をクリックし、"IPアドレス/ホスト名の選択"画面へ進みます。
■IPアドレス/ホスト名を選択、作成する
引継ぐIPアドレス、ホスト名の選択、作成を行います。
[IPアドレス/ホスト名の選択]
- 新規作成
- 新しい引継ぎIPアドレスやノード名引継ぎを設定する場合に選択します。ここで指定された情報は、クラスタを構成する全てのノードの/etc/inet/hostsおよび/usr/opt/reliant/etc/hvipaliasへ追加されます。ノード名引継ぎを使用する場合は、ここで指定された名前がノード名として使用されます。
入力文字列には、英字から始まり英数字だけからなる文字列を14文字以内で指定してください。
- 既存情報
- 設定済の情報の中から選択する場合に選択します。/etc/inet/hostsおよび/usr/opt/reliant/etc/hvipaliasへ事前設定を行った場合は、この中から選択します。
- IPアドレス
- 引継ぐIPアドレスを入力します。
アドレスの入力域には0〜255の数字を入力してください。
- ネットマスク
- ネットマスク値を設定します。
アドレスの入力域には0〜255の数字を入力してください。
- 高度な設定
- マスクのかかっているネットマスクやIPアドレスを変更する際に選択します。
- <オプション>ボタン
- 引継ぎIPアドレスの属性を設定します。以下の"引継ぎIPアドレスの属性設定"を参照してください。
/usr/opt/reliant/etc/hvipalias および /etc/inet/hosts に事前設定を行った場合は、<次へ>ボタンをクリックした時に、前述のファイルの定義値をそのまま使用するかどうか確認するメッセージ(0840番)が表示されます。事前設定の値を使用する場合は、<はい>を選択してください。
<いいえ>を選択した場合は、ファイル内の既存設定が削除され、GUIが設定情報を再作成します。この場合、Ipaddressリソースの削除時に、 /usr/opt/reliant/etc/hvipalias と /etc/inet/hosts から、引継ぎネットワークの情報を自動的に削除できるようになります。
引継ぎIPアドレスのインタフェース属性の設定を行います。
[引継ぎIPアドレスの属性設定]
Flag |
概要 |
BASE |
"base"に設定すると、指定されたアドレスは物理インタフェースに割り当てられます。
"virtual"に設定すると、指定されたアドレスが仮想インタフェースに割り当てられます。
デフォルト値は"virtual"です。
[注意]
引継ぎIPアドレスのインタフェース属性において、MACアドレスの引継ぎを行う場合には、設定値を "virtual" から "base" に変更してください。 |
AUTORECOVER |
"Yes"に設定すると、指定されたアドレスが有効でなくなると、RMSは自動的にインタフェースを作成しようとします。この試みが失敗するとFault処理のきっかけになります。
デフォルト値は"Yes"です。 |
設定終了後、<確認>をクリックし、"IPアドレス/ホスト名の選択、作成"画面へ戻ります。
引継ぎIPアドレスの可用性は、ここで設定するホストとの応答確認(ping)で検査されます。
ハブやルータの故障に影響されないためにも、クラスタシステムとして構成されていないノードで、ハブやルータを経由しない同一セグメントのホストを2つ以上指定することを推奨します。
PingHostで使用するホスト情報は、/etc/inet/hostsへ事前設定が必要です。
■引継ぎネットワークの登録情報を確認する
引継ぎネットワークの登録情報を確認します。また、[Attributes]タブを選択して、画面を切替えることで、リソースの属性を設定することもできます。
リソースの属性については"属性の説明"を参照してください。
[登録情報の確認]
- <SubApplication>ボタン
- 作成した引継ぎネットワークリソース配下に、作成済の引継ぎネットワークリソースの関連付けを行う場合に使用します。関連付けを行える同一タイプのリソースがある場合にのみこのボタンを選択することができます。設定方法については、"Cmdline リソースの作成"の"Resourceの関連付け"を参照してください。
登録情報の内容確認後、<登録>をクリックします。
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