PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第2部 導入編> 第6章 クラスタアプリケーションの構築> 6.6 クラスタアプリケーションの設定> 6.6.1 リソースの設定> 6.6.1.5 引継ぎネットワークリソースの作成

6.6.1.5.1 事前設定

MAC アドレス引継ぎで必要な事前設定について説明します。

MAC アドレス引継ぎは、IP アドレスの引継ぎと同時に MAC アドレスも引継ぐ形で実現されます。MAC アドレスのみの引継ぎはできません。MACアドレス引継ぎを使用したい場合は、全てのクラスタノードで、以下の3つのファイルへ事前設定が必要です。

なお、手順の中では説明を省いていますが、ファイルの編集にはvi(1)などのエディタコマンドの使用が一般的です。

■MACアドレス引継ぎを使用する場合

  1. /etc/opt/FSUNnet/mactool/macaddr.confファイルを編集します。

    全てのクラスタノードで、次のように引継ぐMACアドレスのエントリを追加します。

    形式は、"NIC MACアドレス cluster" です。

    hme0 02:11:22:33:44:55 cluster

    MACアドレスに指定する値は、Netcompo FNA-LANで使用する値を設定してください。

  2. /usr/opt/reliant/etc/hvipaliasファイルの編集します。

    全てのクラスタノードで、次のようにMACアドレス引継ぎの対象ノードのエントリを追加します。

    形式は、"CFノード名 引継ぎネットワーク名 NIC Netmask MACアドレス"です。

    fuji2 Ipaddress01 hme0 0xffffff00 02:11:22:33:44:55
    fuji3 Ipaddress01 hme0 0xffffff00 02:11:22:33:44:55

    MACアドレス引継ぎを使用する全てのクラスタノードを追加し、全てのクラスタノードで同一の内容でなければなりません。

    /usr/opt/reliant/etc/hvipaliasファイルについて、さらに詳細な情報を参照したい場合は、/usr/opt/reliant/etc/hvipalias 内のコメントを参照してください。

  3. /etc/inet/hostsファイルを編集します。

    全てのクラスタノードで、次のように引継ぎネットワークのエントリを追加します。

    192.168.246.100 Ipaddress01

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