InfoDirectory使用手引書
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第5部 保守編> 第13章 トラブル発生時の対処

13.1 管理ツールの対処

■起動ができない場合

【原因1】

 Solaris OEシステムに接続しているコンソールでDISPLAY環境変数およびXウィンドウに関係する環境変数が設定されていないか、Xserverが起動していない可能性があります。JavaのGUIを起動する場合にはいずれも必須です。
例)リモートホストに一般ユーザでログインした後、rootに変更する際、suコマンドに引数を設定した場合("su -"または"su -l root")、環境変数が引き継がれないためにDISPLAY環境変数およびXウィンドウに関係する環境変数が存在しないことが原因で管理ツールクライアントや管理ツールエージェント環境設定等が起動しない場合があります。

【対処方法1】

 一般ユーザからrootに変更する際、suコマンドを引数なしで実行してください。
また、Xserverが起動されているか確認してください。

【原因2】

 管理ツール起動に必要な環境変数が設定されていない可能性があります。また、管理ツール起動に必要なクラスやライブラリが故意に削除または移動された可能性があります。

【対処方法2】

 以下の環境変数に誤りがないか確認してください。

 上記対処で改善しない場合、管理ツールをアンインストール後、再度インストールを行ってください。
 再インストールで改善しない場合、管理ツールの対処にしたがって資料を採取し、技術員に連絡してください。

【原因3】

 管理ツールエージェントが起動しない場合、管理ツールエージェントが使用するポートがすでに使用されている場合があります。

【対処方法3】

 ポート番号重複時の対処を行ってください。

■処理中にエラー復帰する場合

【原因】

 管理ツールのインストールディレクトリ配下のコマンドアプリケーションが処理中にエラーメッセージを返す場合、以下のような原因が考えられます。

【対処方法】

 マシンの稼動状態を確認してください。負荷が高く、処理の上限に近い状態である場合、不要なアプリケーションやファイルがないか確認し可能であれば終了または削除してください。高負荷状態が改善されたことを確認後、アプリケーションを再度起動し目的の操作を行ってください。
 上記対処で改善しない場合、コマンド名、エラー情報を控え、管理ツールの対処にしたがって資料を採取し、技術員に連絡してください。

 

■アプリケーションエラーが発生する場合

【原因】

 管理ツールが使用するライブラリまたはJREのプロセスが処理中に不正なメモリ領域にアクセスしました。

【対処方法】

 ワトソン博士のログを取得後、管理ツールの対処にしたがって資料を採取し、技術員に連絡してください。
 ワトソン博士のログについては、ワトソン博士のログ取得を参照してください。

 

■異常終了が発生する場合

【原因】

 管理ツールが使用するライブラリまたはJREのプロセスが処理中に不正なメモリ領域にアクセスしました。

【対処方法】

 管理ツールインストールディレクトリ配下に“hs_err_pidXXXX.log”や“core”ファイルがある場合、ファイルを取得後、管理ツールの対処にしたがって資料を採取し、技術員に連絡してください。

 

■応答が返ってこない場合

【原因】

 以下の原因が考えられます。

【対処方法】

 "Interstage Application Server チューニングガイド「必要資源」→「メモリ容量」"を参照し、PKI_MX、PKI_MS環境変数に指定している値が適切か、またはマシンに搭載しているメモリが適切か確認してください。
 マシンの稼動状態を確認してください。負荷が高く、処理の上限に近い状態である場合、不要なアプリケーションやファイルがないか確認し可能であれば終了または削除してください。高負荷状態が改善されたことを確認後、アプリケーションを再度起動し目的の操作を行ってください。

 以下の方法でアプリケーションを停止します。

 上記対処で改善しない場合、管理ツールの対処InfoDirectoryの対処にしたがって資料を採取し、技術員に連絡してください。

ポート番号重複時の対処

  1. 管理ツールエージェントが起動しているかどうかを以下の方法で確認してください。
     
    確認方法:

  2. 管理ツールエージェントで使用しているポート(デフォルト3279)が使用されているかnetstatコマンドで確認してください。
     
  3. 1)で起動中、2)で使用中である場合、管理ツールエージェントを手動で停止します。
     
    停止方法:

  4. デバッグモード(コマンド名:cometdd)で管理ツールエージェントを起動しコンソールまたは以下のいずれかのファイルに、以下のエラーの内容が記載されているか確認してくださいエラーが記載されている場合、管理ツールエージェントで使用するポートがすでに他のアプリケーションで使用されていることを示しています。

    ファイル:

    エラーの内容:

  5. 管理ツールエージェントと同じポートを使用しているアプリを停止するか、管理ウールエージェントおよび管理ツールクライアントのポート番号を変更します。ポート番号を変更する場合、netstatコマンドで使用されていないポートを調査してから[管理ツールエージェント環境設定]ダイアログでポート番号を変更し、管理ツールエージェントを再起動してください。また、管理ツールクライアントの[ログイン]ダイアログから[DSA選択]ウィンドウを起動し、ポートを変更したホストのアイコンを選択し、[ホスト情報]ダイアログの[ポート]を変更してください。

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