PowerFX V1.0 FFD-Maker説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
|
目次 索引
|
E.3 定義体変換機能 (ffdcnv)
形式1のファイル定義体から、以下のソーステキストファイルを生成する機能です。
ただし、作成元のファイル定義体は以下の条件を満たしていなければなりません。
- PowerRW+で使用可能な形式である。
- コード系がUNICODE以外で作成されたファイル定義体である。
- 完成定義体(通常保存されたファイル定義体)である。
起動方法
ffdcnvユーティリティの起動方法を以下に示します。
- PowerFXのインストールディレクトリ内のFFDMAKERというディレクトリ内のFFDCNV.EXEを実行します。
記述形式
操作方法
以下のように入力を行って下さい。
- 『定義体名』
ソーステキストファイルを作成する元となるファイル定義体を指定します。
一覧からの選択も可能です。
- 『ディレクトリ名』
作成されたソーステキストファイルの格納先を指定します。
一覧からの選択も可能です。
- 『ソース形式』
作成するソーステキストの形式を指定します。
この指定により、作成されるソーステキストファイルの拡張子が決定されます。
- COPYを指定した場合:COBOL登録集原文が作成されます。拡張子は、.cblとなります。
- CAPEを指定した場合:CAPEソースが作成されます。拡張子は、.capとなります。
- 『プログラミング名』
ソーステキスト生成時、レコード名や項目名等をファイル定義体内のプログラミング名を使用して作成するかどうかを指定します。
使用しないを指定した場合、ソーステキストのレコード名等はファイル定義体内の英数字レコード名等で作成されます。
また、使用するを指定しても、ファイル定義体内で項目名のプログラミング名が省略されている場合は、英数字項目名で作成されます。
CAPEソーステキスト生成時、使用するが指定されて、プログラミング名が省略されている場合は、そのまま無名項目となります。
- 『接頭/接尾付加指定』
作成するCOBOL登録集原文にjoining指定を行うかどうかを指定します。
- 接頭語:「joining 語 AS PREFIX」を付加します。
- 接尾語:「joining 語 AS SUFFIX」を付加します。
- 指定しない:joining指定を行わない。語の指定は無視されます。
- 語:接頭語あるいは接尾語として付加する語を指定します。
ソース形式
COBOL登録集原文の形式
- 生成されるCOBOL原文は、COBOLの正書法の可変形式にしたがって記述されます。
COBOLの正書法については、「COBOL文法書」を参照してください。
- 複数レコード様式を定義したファイル定義体(レコード定義体)の場合は、生成するCOBOL原文にも複数レコードを記述します。
COBOLへの展開規則
- レベル番号
生成されるCOBOL原文では、レコード名をレベル番号01とし、項目名は02以降のレベル番号、つまりファイル定義体の項目が持つレベル番号+1が付けられます。
- 項目の属性・符号・全体桁・小数桁
ファイル定義体の各項目属性は、COBOL原文で以下のように表わされます。
N:日本語項目は、 PIC N(m).
X:英数字項目は、 PIC X(m).
M:混在項目は、 PIC X(m).
P:内部10進数項目は、PIC s9(m)v9(n) PACKED-DECIMAL.
Z:外部10進数項目は、PIC s9(m)v9(n).
B:2進数項目は、 PIC s9(m)v9(n) BINARY.
I:整数項目は、 PIC s9(b) BINARY.
F:浮動小数点項目は、
単精度が、 COMP-1.
倍精度が、 COMP-2.
4倍精度(M形式)が、 PIC X(16).
拡張倍精度(IEEE形式)が、PIC X(12).
上記の記述で、各英小文字は、次のファイル定義体内の情報を示します。
m:全体桁数
v:小数点(小数桁数の指定がなければ省略されます)
n:小数桁数(指定がなければ省略されます)
s:符号(の有無)
b:整数項目のバイト数2、4、8に対応して、桁数4、9、18が表示されます。
集団項目は、そのまま展開されます。
- 繰返し数
ファイル定義体の項目に繰返し数が指定されている場合、OCCURES r(rは繰返し数)が展開されます。
例を示すと、
02 項目05 PIC X(5) OCCURES 5.
- 再定義項目名
ファイル定義体の項目に被再定義項目名が指定されている場合、REDEFINES 被再定義項目名、が展開されます。
例を示すと、
02 項目06 REDEFINES 項目04 PIC 9(4).
- 編集記号・置換文字・編集形式
ファイル定義体の項目に記号や置換が指定されている場合、PICTURE句を指定された記号や置換から求められる形式に編集して展開します。
例を示すと、
02 項目07 PIC ZZZ,ZZ9.
CAPEへの展開規則
- レベル番号
生成されるCAPEのレコード形式では、レコード名がレベル番号01の集団項目として、付加されます。
各項目は02以降のレベル番号、つまりファイル定義体の項目が持つレベル番号+1が付けられます。
- 項目の属性・符号・全体桁・小数桁
ファイル定義体の各項目属性は、CAPEソースで以下のように展開されます。
N:日本語項目は、 $日本語
X:英数字項目は、 $英数字
M:混在項目は、 $英数字
P:内部10進数項目は、$内部10進数
Z:外部10進数項目は、$外部10進数
B:2進数項目は、 $2進数
I:整数項目は、 $2進数
F:浮動小数点項目は、 $英数字
集団項目は、そのまま展開されます。
符号の有無は、以下のように展開されます。
符号が有る場合: #符号 有
符号がない場合: #符号 無
全体桁は以下のように展開されます。
#全体桁数 m
mは通常ファイル定義体の全体桁となりますが、以下の項目属性だけは若干異なります。
整数項目:詳細の2、4、8(バイト数)に対応して、4、9、18が展開されます。
浮動小数点項目:単精度は4、倍精度は8、4倍精度(M形式)は16、拡張倍精度(IEEE形式)は12が展開されます。
小数桁は以下のように展開されます。
#小数部桁数 n
- 繰返し数
ファイル定義体の項目に繰返し数が指定されている場合、以下のように展開されます。
#反復数 r.
- 再定義項目名
ファイル定義体の項目に被再定義項目名が指定されている場合、以下のように展開されます。
#再定義 被再定義項目名
- 編集記号・置換文字・編集形式
CAPEソースには展開されません。
- 作成されるソーステキストファイルのコード系は、作成元のファイル定義体のコード系に依存せず、必ずシフトJISとなります。
- 項目が混在項目の場合、以下の要因で桁落ちが発生する場合があります。
−EUCに変換した場合のカタカナ文字
−EBCDICカナに変換した場合のシフトイン・シフトアウト
- 語に入力された文字列のCOBOL文法上のチェックは一切行われません。
また、ファイル定義体からCOBOL登録集原文に展開された文字列と語に入力された文字列の一方が英数字で、他方が日本語であっても、チェックされません。
- 語は、英数字で28文字、全角日本語で14文字まで有効となります。
- 語に指定された文字列とファイル定義体内のプログラミング名の接続時、"-"あるいは"−"(ハイフン)を自動的に付加します。
ただし、付加されるハイフンが日本語になるか、英数字になるかは語に入力された文字列に依存せず、ファイル定義体内から展開されるプログラミング名等の文字列に依存します。
- CAPEソースのデータ項目名は、常に日本語30文字以内である必要がありますが、ffdcnvではチェックを行いません。
このため、CAPEソース作成時、プログラミング名は必ず使用するを指定し、プログラミング名に英数字のものがないファイル定義体を選択しなければ、作成されたCAPEソースは使用出来ないものになります。
- 本ユーティリティが出力するメッセージについては、「E.5.3 ffdcnvユーティリティで出力されるメッセージ」を参照してください。
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005