PowerFX V1.0 運用説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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第4章 ACM会話サービス> 4.2 ACM会話サービスの機能

4.2.1 論理宛先

論理宛とは、COBOLプログラム間のデータの送受信を仲介するための論理的な宛先です。データを読み書きするための一時的な格納庫とも捉えられます。

COBOLプログラムが論理宛先に対してデータを書き込み、さらに、他のCOBOLプログラムが論理宛先からデータを読み出すことによって、COBOLプログラム間でデータの送受信ができます。

複数のCOBOLプログラムから一つの論理宛先にデータを書き込んだり、一つの論理宛先から複数のCOBOLプログラムにデータを読み出したりできます。

論理宛先の仕様

論理宛先、最大データ蓄積およびデータ長等、論理宛先の設定値の範囲を"表4.1 論理宛先の設定値"に示します。

[表4.1 論理宛先の設定値]

項目

設定値の範囲

論理宛先数

1〜5000

(論理宛先一つあたりの)最大データ蓄積数

1〜9999

データ長

1〜32000バイト

論理宛先名の文字数

1〜8文字

論理宛先はメモリに存在し、書き込んだデータもメモリに蓄積されます。
このデータを格納する領域の大きさは動作環境設定画面によって管理者が設定します。管理者は運用に応じて必要なメモリ資を準備することによって、メモリ資源を効率よく使用できます。

動作環境設定画面による変更方法については"4.3.1 動作環境設定画面"を参照してください。

論理宛先の状態

論理宛先には、活性状態と非活性状態の2種類の状態があります。

ACM会話サービス起動中にdactldコマンドを実行またはACM操作パネルの"非活性化(I)..."を押すことにより、活性状態から非活性状態へ遷移します。反対に、ACM会話サービス起動中にactldコマンドを実行またはACM操作パネルの"活性化(K)..."を押すことにより、非活性状態から活性状態へ遷移します。

ACM会話サービスと各コマンドの関係を"表4.2 論理宛先の状態と実行可能な運用コマンドの関係"に示します。

[表4.2 論理宛先の状態と実行可能な運用コマンドの関係]

操作またはコマンド

ACM会話サービス未起動

ACM会話サービス起動中

論理宛先なし

論理宛先あり

活性状態

非活性状態

ACM会話サービスの開始

×

×

×

ACM会話サービスの停止

×

crtld(論理宛先の作成)

×

×

×

dltld(論理宛先の削除)

×

×

×

actld(論理宛先の活性化)

×

×

dactld(論理宛先の非活性化)

×

×

purgeld(論理宛先のデータ消去)

×

×

○:実行できます。
×:実行時にエラーとなります。
△:実行できます(エラーとはなりません)が、論理宛先の状態は変化しません。

また、論理宛先の状態と実行可能な表示ファイルインタフェースの関係は"表4.3 論理宛先の状態と表示ファイルインタフェースの関係"に示します。

[表4.3 論理宛先の状態と表示ファイルインタフェースの関係]

ACM会話サービス未起動

ACM会話サービス起動中

論理宛先なし

論理宛先あり

活性状態

非活性状態

OPEN

×

READ

×

×

WRITE

×

×

×

CLOSE

×

○:実行できます。
×:実行時にエラーとなります。


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